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五月のラピス  作者: やす
2/10

プロローグ 2

NON登場!馬鹿です!


KAMIYA「お前聞いてたの?・・・・・で、何?」


NON携帯画面から目をそらさず

   

NON「だから、洗濯機」


田島、テーブルを叩き


田島「うわ!そうだ洗濯機のくだり有ったよね」

 

KAMIYA、カーペットの上にビールを置き


KAMIYA「これも不思議なんだけどさ~、事故当時ドラム式

洗濯機ってクリーニング屋以外では使って無くて、

一般で売られてなかったんだよな~・・・」

   

NONメールを打つスピードとは対照的にゆったりとした口調で

   

NON「なかなか面白いじゃん・・・」


NON携帯を閉じ


NON「ハイ、おしまいっと」


NON立ち上がり部屋の隅のコンセントに向かいながら


NON「YASU充電させてね」

YASU「良いけど、充電器は?」

    

NON、充電器をちらつかせ


NON「持ってる、持ってる、大丈夫」


田島、NONの行動を目で追いながら


田島「NONはどっちのマンションに住みたい?」


NON携帯に充電器を接続して


NON「顔の良い奴の方に住む」

田島「終わり?」

NON「終わり」

    

YASU鍋の蓋を開け、おたまでかき回しながら


YASU「そうだNON、タカマインと別れたってマジかよ?」

       

NON壁を背に座りながらKAMIYAをチラ見する

KAMIYA、左手を少し上げ


KAMIYA「あぁ、俺、俺、別に隠す事じゃないし、YASUに言ったけど・・・マズかった?」

   

NON目の前に転がっているクッションを手に取り

胸に抱え込んで


NON「別に良いけど・・・そう・・・別れた」

 

MIKI、ソファーから身を乗り出し、顔を天上に向け叫ぶ


MIKI「もったいねー!超イケメンだったのにー!

しかもモデルっしょ?」


田島、興奮しながら手を叩き


田島「そー、そー、この前、ネットで“タカマイン”て

検索したらメチャメチャヒットしてびっくりしちゃった

かなり有名だよねー」

  

NON、二人のリアクションにまんざらでも無さそうな

表情を浮かべ


NON「そお?」


NON、田島の後ろを指差し


NON「田島、氷結」


田島、完全に奴隷である・・・

後ろを向こうとする田島にYASU声をかける

 

YASU「田島いいよ、俺、取るから」

田島「・・・ごめん」


YASU、冷蔵庫から氷結を出し栓を開けNONに渡すが

真剣な顔で


YASU「飲むのは良いけど、酔って寝るなよ」


MIKI吹き出して笑う

NONそんなMIKIを睨み

 

NON「何~?寝ないし!」

   

NONの発言に全員大笑い

  

NON「何よー!」

       

NON、氷結を一口飲み不機嫌そうに顔を膨らます

MIKI、そんなNONの態度も気にせず


MIKI「んで、振ったの?振られたの?」


NON、目を閉じ軽く笑い

   

NON「NONが振られる訳無いじゃん」


MIKI、NONのフテこい態度にイラつくが


MIKI「・・・・・じゃあ、何で振ったの?」


NON、胸に抱いてたクッションをKAMIYAに投げつけ


NON「風邪の話、した?」

   

KAMIYAゆっくり首を振り

   

KAMIYA「してない、してない、あれはNONの口から話す

べきっしょ」


MIKI、面白そうな話に目を輝かせ


MIKI「何?何?」


NON、氷結を置き、腕を組んで上半身をゆっくり前後に

揺らしながら

  

NON「NON先月の初め風邪引いたのね」

田島、眉をひそめ


田島「そうだったんだ・・・知らなかった」


NON、田島を冷ややかな目で見つめ


NON「知る訳無いじゃん、言ってないんだもん」


しょげる田島


MIKI「で、風邪引いて何よ」

NON「しんどさがマジハンパ無くて、夜中タカマインに

電話して看病に来いって言ったのね」


YASU立ち上がり台所へ向かいながら


YASU「タカマインに伝染したらどーすんだよ」

  

NON、YASUの背中を目で追いながら


NON「そんなの関係ないよ、NONの言う事は絶対なの!」


田島、顔を上げ


田島「来たの?タカマイン」


NON、吐き捨てるように


NON「タクシーでね」

田島「車じゃないんだ・・・」


NON、氷結を手にし一口飲んで


NON「あいつ、その日の朝からモデルの仕事で海外行く事に

なってて、そのまま空港に行くからタクシーで来たんだって」

     

田島少し視線を落とし

 

田島「ちょっと・・・気の毒・・・かな」


NON「気の毒じゃないよ!NONが苦しんでんだよ、

当たり前じゃん!」


YASU、自分本位なNONの発言にキッチンで溜息をつく


MIKI「来たんだったら別に問題無いじゃん?」


NON氷結に付いている水滴を見ながら


NON「そこまではね・・・・・」

    

話の結末を知っているKAMIYA吹き出す

NON、そんなKAMIYAを横目で見た後MIKIを見つめ

       

NON「あいつ、部屋に入って一番最初に何したと思う?」

MIKI「何したの?」

NON「おもむろにジャケットからマスク出して付けたん

だよ!有り得ないでしょ!」


田島うつむき


田島「それ・・・傷つくかも・・・」


MIKI、目を閉じ


MIKI「最低・・・」


YASUざるいっぱいに入ったうどんをテーブルへ運び


YASU「タカマイン仕事でその日から海外行くんだろ? 

自分が風邪引いたらみんなに迷惑かけると思っ

ての行動じゃねぇーの?」

  

MIKI、目を開けYASUを睨み

  

MIKI「YASUそれ違うわ、マスクする位ならNONの部屋行っちゃ駄目だよ、マジでタカマイン最低!」


YASU、NONの方を見て

 

YASU「じゃあNONお前、もしタカマインが看病行けないっ

て言ったらどうしてた?」

      

NONきっぱりと


NON「タカマインにNONのお願い断る権利なんて無い!」

   

YASU、MIKIの方を見て

    

YASU「MIKI、解る?そもそもタカマインに断る選択肢なんて

無いんだよ、それだったらマスクもある意味有りだよ」

   

MIKI、ソファーの上であぐらをかき


MIKI「いや!無しだね、付き合うって全てを共有し合う

もんだと私、思ってるから、たとえそれがウィルスでも!」

田島「そうだよ!何でも分かち合う、それが付き合うって

事だよ!」


YASU、劣勢に立たされKAMIYAに援護して貰おうと

視線を向けるが俺に振るなってオーラが出ている

   

YASU「・・・じゃあさ、逆だったらどうよ?

彼氏に風邪引いてるから今すぐ来てくれって言われたら」

MIKI「ソッコー行くに決まってんじゃん!愛しい人の風邪ならば伝染して欲しい位だよ!マジで」

  

KAMIYA、MIKIに人差し指を向け


KAMIYA「それ、言い過ぎだろ!」

田島「私も迷わず行く!」


KAMIYA、その指を田島にシフトして


KAMIYA「お前、そんな経験ねーだろ!」

       

田島その一言に涙目

NONはただ無言

YASUそんなNONをじっと見つめ

    

YASU「NONは?」

    

NON、YASUを睨み

    

NON「・・・・・行かない」

   

YASU溜息をついて


YASU「な、聞いた?話になんねえーよ・・・NONは相手にばっか求めて自分は何も与えてねーじゃん」


NON、YASUに向ける表情が一層激しくなり


NON「与えてるもん!」

YASU「何を?」

NON「NONを!」

   

YASUなかば呆れて


YASU「そうゆう言葉がとっさに出ること事態、

俺には考えられないんだけど・・・お前、何?」


MIKI、YASUのシャツの袖を引っ張り


MIKI「ハイ!YASU、終わり!」

  

YASU、MIKIの手を払い

 

YASU「イヤ、全然終わってないから・・・」


MIKI、YASUの背中を叩き


MIKI「NONはここで終わりなの!YASUもNONの性格

今知った訳じゃないでしょ?」


YASUとNONの張り詰めた空気に、田島、恐る恐る


田島「・・・それで、どうなったの?タカマイン」


YASU、NONから視線をそらし、ざるに入ったうどん

の小分けを始める

   

NON「・・・・・」


MIKIしらじらしい位、明るく

 

MIKI「NON続き教えてよ~」


NONわだかまりが残った表情ではあるが、口を開く


NON「・・・・・で、あんまりムカつくんで、風邪

引いてる時はビタミンCが良いから“なっちゃん”

買って来てって頼んだの」

田島「それで?」

NON「あいつが出て行くと同時に部屋の中に有るあいつからのプレゼント、あいつの服、一緒に写ってる写真とにかく、

あいつに関係ある全てをかき集めてベランダから放って

やったの!」

  

MIKI、田島、目を丸くして同時に


MIKI、田島「うそー!」


MIKIソファーの上に膝を折った状態で立ち大声で


MIKI「クリスマスに貰ったダミエの財布は!?」

NON「あれは捨ててない」

MIKI「誕生日に買って貰ったバーキンは?」

NON「捨てる訳無いじゃん」

MIKI「タカマインのカード勝手に使って買った

カルティエの時計は?」

NON「だから捨てないって!」


KAMIYA呆れて


KAMIYA「全然、全てじゃねーじゃん」

  

NON悪びれる様子も無く


NON「だって、あれはNONのだもん」


YASUただ、もくもくと、うどんの小分けをしている

NONさっきまでのYASUとの確執は何処えやら

めちゃくちゃ楽しそうに

  

NON「でさ~、おそろいのマグカップが有ったんだけど、

それ投げたらメチャクチャでかい音響いて思わずしゃが

んで隠れちゃった!」


MIKI、あぐらをかいて座り、右手の人差し指をこめかみに当て


MIKI「・・・・・確かNONの部屋って10階だったよね」


NON何度も手を叩き


NON「そう!だから服とか風に流されて人の庭に入ったり

木に引っ掛かったり、マジうけた~」

    

さすがにNON擁護のMIKIも

 

MIKI「鬼だね・・・鬼」

 

思い出し笑いが止まらないNONを見つめ


田島「・・・“なっちゃん”買ってきたタカマインびっくり

したでしょうね、自分の物が道路に散らばってるの見て」


NONお腹を押さえ


NON「ベランダから覗いて見てたんだけどあいつ超間抜けでさ~、まさか自分の物が落ちてるなんて思ってないから 避けながらNONのマンションのインターフォン鳴らす訳」

MIKI「当然出なかったんでしょ?」

NON「当たり前じゃん!そっからNONの携帯鳴りっぱなしメールも鬼来てさ~うっとうしいから“お願い死んで”

ってメール送ってやった」

       

KAMIYA、NONの非道さに大爆笑

そんなKAMIYAを見る田島、小さな声で

  

田島「・・・笑えない」


MIKI腕を組み爆笑するNONを見つめ

 

MIKI「で、どうなったの?」

NON「“死んで”メール送ったらパタッと電話もメールも

来なくなってインターフォンも鳴り止んだから爆睡した」


田島、両手で口を押さえ


田島「えー!その状況で寝れたの?」

NON「普通に・・・」


YASU、一旦鍋の火を消しキッチンに行き

溜まった食器を洗い始める


田島「タカマイン・・・可愛そう」

MIKI「ん~・・・だね・・・で、タカマイン道路の散乱

気付かないまま?」  


NON、笑い過ぎで乱れた髪を左手で整えながら


NON「朝6時位に一度目が覚めてベランダから下覗いたら綺麗になってたから気付いて拾ったんじゃない?若干、拾ってる姿も見たかったけどね~」


  田島、両膝を抱え込んで


田島「何か・・・タカマインが道に散らばった思い出のかけらを

拾ってる姿を想像すると・・・切ない」

  

NON、田島の方に向かって指を鳴らし


NON「うぉ~い田島~、言っとくけどNONが始めた戦争じゃないからねマスクの件忘れちゃ駄目だよ」

田島「解ってる、解ってるけど・・・だよね・・・ごめん」

  

MIKIあぐらをかいてる両膝を手の平で派手に叩き


MIKI「ハイ!話題変えよー!・・・て、事はNON今

フリーなんだ」


NON、馬鹿にしたような目でMIKIを見て


NON「んな訳無いじゃん」


MIKI、NONの態度にムカつくが、流れ的に尋ねる


MIKI「どんな奴よ」


NON待ってましたとばかりに

 

NON「タカマインの一件が有った4,5日後かな~、一人スタバでコーヒー飲んでたのね、その時ひらめいちゃった」

 

田島、少し首をかしげ


田島「何を?」


NON飲み干してしまった氷結の缶を振りながら


NON「おかわりー!」


田島、一瞬YASUの方を見るがもくもくと食器を洗っている為

立ち上がって冷蔵庫から氷結を取り出しNONへ渡しに行く


田島「で?」


NON氷結の栓を開け


NON「ディズニィーランドとかで何万人目のお客様ですとか言ってその客に色々サービスするのニュースとかでやってるじゃん

NONもそれに習って、7時以降にスタバに一人で入って来る

男と付き合ってあげようと決めたの」


KAMIYA、呆れ顔でNONを見て


KAMIYA「何で7時な訳?」


NON、KAMIYAと目を合わせず、氷結を一口飲み


NON「別に深い意味は無い、ただ、それ思い付いたのが

7時少し前だったし、あんまり待つのもダルいし」


MIKI、あぐらをかいたままゴロンと横になり


MIKI「それって単純に男だったら、どんなでもOKなの?」

NON「さすがに見るから子供は駄目だよ、ただ年上に関しては

上限作らなかったけど」

田島「じゃあ、おじいちゃんでも良いの?」


NONピースサインを前後に揺らし


NON「あり、ありー!!」


NON、手と足をバタつかせ、もう完全に出来上がっている

  

MIKI「それで、どんな奴が来たの?」


NON、笑いを噛み殺しながら


NON「それが超フツーの奴でさ~、どうせならキモ系とかジジィ

とか、どっかで期待してたのに~」


KAMIYA、疑いに満ちた表情をNONに向け


KAMIYA「てか、マジでキモ系とかジジィ来たらお前

付き合ってたの?」

NON「絶対付き合ってたね!NON自分の決めたルールに関しては守るから」


KAMIYA、軽く溜息をつき


KAMIYA「それで・・・何つって誘ったんだよ?」

 

NON、KAMIYAに視線を向けカーペットを何度も叩き


NON「だから最初に言ったじゃん!ディズニーランドと同じよ」

KAMIYA「同じって?」

NON「そいつの座ってるカウンターの隣に座って、おめでとう

御座います!あなたは7時になって、一番最初に入ってきた男性です!ご褒美に私と付き合えますよ!って」


MIKI、ソファーから飛び起き


MIKI「そー言ったの!?」

  

NON悪びれる様子も無く頷く

YASU、食器を洗う手を止め思わず


YASU「脅威だな、脅威!お前何様だよ!」


KAMIYA、片手に握り拳を作り


KAMIYA「俺だったら、いくらアリの女でもそんな言い方されたら

バッキバキに殴るな」


MIKI、腕を組み、むしろ感心した様子で


MIKI「いや~NON、あんた突き抜けてるね~」

 

田島、テーブルに肘を着き少し身を乗り出して


田島「で、その人のリアクションは?」

NON「はぁ・・・、つって席離れようとするからスーツの肩

引っ張ってNONと付き合えるんだよ!って言った」


MIKI右手の人差し指をNONに向け


MIKI「NON!あんた作ってるでしょ!」

   

NON顔を激しく左右に振り


NON「作ってない!作ってない!実際それがきっかけで

付き合い始めたんだから」


KAMIYA、右手を額に当て顔を振り


KAMIYA「マジかよー・・・しっかりしろよ~7時男・・・」


YASU、顔をうな垂れ力なく呟く


YASU「見た目だけに惑わされるなよ~7時男・・・」


ちなみにYASUの発言はNONにとって褒め言葉である

MIKI、その男の事に異常に興味が湧き、ニタつきながら

 

MIKI「ね~ね~7時男の写メとか有っちゃったりする?」


NON、立ち上がり充電中の携帯を手に取り操作を始め

  

NON「有るけどマジ普通・・・」

  

YASU、以外どよめきNONの周りに群がる

NON、自分が注目されている事に喜びを感じ微笑む


NON「・・・・・有った!これ」

  

NONから差し出された画面を食い入るように見つめる三人


MIKI「・・・」

田島「・・・」

KAMIYA「・・・・・この横分け?」


YASUめちゃくちゃ気になるがシカト

田島、画面を見たまま恐る恐る尋ねる


田島「・・・失礼だけど、この人何歳?」

NON「タメだよタメ」


KAMIYA、携帯を奪い取り叫ぶ


KAMIYA「嘘だろー!おっさんじゃん・・・」


MIKI、KAMIYAの手から携帯を取り上げ画面を真剣に見つめ


MIKI「・・・・間取りで例えると2DKだね・・・」


KAMIYA、MIKI独特の表現に


KAMIYA「間取りに例える意味がわかんねーけど、どゆこと?」


MIKI、KAMIYAの顔の前に携帯画面を近づけ


MIKI「この顔、間取り的に2DKじゃん!どー考えても」

  

KAMIYA、携帯画面をまじまじと見て

 

KAMIYA「いや~、良いとこ2Kだろ・・・YASUお前どう思う?」


YASU、KAMIYAが自分に振ってくれて内心嬉しいが

わざと面倒臭そうに輪の中へ

  

YASU「はー?どれよ?」


KAMIYA、携帯画面をYASUに見せる

YASU、携帯を取り、眉間にしわを寄せ囁く


YASU「・・・・・2K・・・かな・・・」

  

MIKI、YASUの背中越しに携帯画面を指差し


MIKI「絶対2DK有るって!」

  

くだらない攻防である


田島「あ!」

   

田島、小さく身体を揺らしながら


田島「1LDKと2Kだったらどっちに住む?」


全員無視


YASU「これさ横分けじゃ無かったらギリ2DKかなー」


KAMIYA、YASUの肩を叩き


KAMIYA「成る程!それ乗るわ!髪形でダイニング逃がしてるよな」

  

MIKI、YASUの手から携帯を抜き画面に顔を近づけ


MIKI「ん~・・・・・言われてみれば・・・じゃあ2Kで」


本当にどうでもいい話である

MIKI、NONに携帯を返し


MIKI「NON、こいつ2Kになったから」


NON携帯を閉じ、あだ名を素直に受け入れる


NON「解った2Kね」


あだ名が間取りなんて気の毒である

しかし、MIKIが歴代付けてきたあだ名の中ではマシな方

KAMIYAテーブルの前に座り


KAMIYA「それにしても二人のギャップハンパね~

合成みてぇだったな~」


MIKI、ソファーに戻り寝転ぶ


MIKI「普通だったら絶対に交じり合わない二人だよね~

ところで付き合いだしてどれ位?」

NON「3週間位じゃない」

田島「結構逢ってるの?」

NON「週2,3逢ってんじゃない」


YASU、MIKI、KAMIYA、田島、予想以上に逢ってると知り驚く


田島「どうゆう人なの?」


NON、天井を見上げ


NON「とにかく真面目でさ~、タメだって言ってるのに

未だに敬語だし、自分のこと僕って言うし」


KAMIYA、鼻で笑い


KAMIYA「マジで、それってキモ系じゃん」


田島、KAMIYAを睨み


田島「そんな事無いよ、私そうゆう人好感持てるな・・・」


KAMIYA、田島の視線を無視し


KAMIYA「そりゃお前もキモ系だから違和感ねーんじゃん?」


田島、KAMIYAに恨めしい目を向け唇を噛む

MIKI、ソファーの脇に置いているボックスティッシュから一枚抜き取り丸めてKAMIYAに投げつける


MIKI「KAMIYA!言い過ぎ!」


YASU、KAMIYAを睨む田島に優しく声を掛ける


YASU「田島、気にすんな、スポーツ推薦で高校行った奴は馬鹿が多いから思った事フィルターに通さず言っちゃうんだよ」

 

田島ゆっくり立ち上ってテーブルに戻り静かに座る


田島「いいよ・・・私、キモ系って自覚してるから・・・」


最悪の空気である・・・

NON、両手で枝毛を探しながら呟く


NON「田島、そうゆう所ウザいよね・・・」


KAMIYA、フッと笑う

MIKI、負の流れを変えるために大きな声で

  

MIKI「ハイ!戻そう話!2Kとの何かエピソード無いの?」


NON、手を止め目を閉じ

      

NON「んー・・・エピソードね~」


NON、目を見開き大きな声で


NON「そー!そー!居酒屋に行った時の話なんだけどー」


YASU、若干驚いた顔をNONに向け


YASU「ほー、NONが居酒屋かよ、2Kレベルに合わせてん

じゃん」

NON「そう、それでNON厚揚げ頼んで食べてたのね、そしたら

2Kめちゃくちゃ食べたそうなオーラ出す訳、だからお箸で厚揚げを2Kの口元に持って行って、“あーん”って言ったのKAMIYAだったらどうする?」


KAMIYA、戸惑いの表情を浮かべ


KAMIYA「ハズいけど“あーん”して食べるかな・・・」

NON「でしょ~普通そーじゃん?」

  

MIKI、寝転んだまま顔だけヒョイと上げ


MIKI「違うの?」


NON、顔の前で何度も手を横に振り


NON「違う!違う!2K真っ赤になっちゃって、ハァ、じゃあ・・・とか言って自分の口元へ手の平出したの~」

  

MIKI顔を下ろし吹き出す


MIKI「それ絵的にめちゃめちゃ不自然じゃん!んで?」

NON「で、何かイラっ!として、手の平に厚揚げ置いたら

“熱っ!”だって、馬鹿じゃん!」  

 

MIKI、KAMIYA大笑い   

田島、そんな二人の姿を冷ややかに見つめYASUに囁く


田島「何が面白いのか全然解らない・・・」

  

YASUも一緒に笑おうとした矢先、田島の言葉で我に返る

田島の言うように、この話は笑える話では無い、きっと2K

は非常に純粋で有り真面目なのであろう、もしかすると女性と付き合った事も無いかもしれない、それならば2Kの行動は理解出来るYASU、MIKI、KAMIYA、NONは自分達のとる行動、思考こそ常識でその枠から外れる行動を、からかい嫌悪し阻害しようとする、そんなジャンキーの中で、いわゆる一般常識を持ち続けていられる田島は脅威である、彼女は決して自分のスタンスを崩さない、時にそれは反感も買うが、ブレない、個性の強い4人が分裂せずに居られるのは、一見このメンバーには似つかわしくない田島の様な存在が居るからかも知れない






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