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プロローグ

「よっおはよ! 翔」

「あ……あぁおはよ、勇気」

 

 肩を抱かれ朝の挨拶をしてきたのは俺の幼なじみの勇気だった。

 俺は少し視線を下を向いて勇気に朝の挨拶をした。

 

「何、下向いてるんだよ。こっち向けよ」

「ちょっ……!」

 

 俺は勇気に無理やり顔を向けられた。

 向けられた先には勇気の顔があり、俺は顔を真っ赤にして、思わず勇気を突き飛ばした。

 

「いてっ……なんだよ、いきなり」

「ご、ごめん!」

 

 俺は尻餅をついている勇気に手を差しのべる。

 勇気は俺の手をとり立ち上がるがじっと俺の顔を見ていた。

 俺はその事に気付きまた顔を赤くしてしまった。

 その事に気づいた勇気はいきなり自分の額を俺の額に当ててきた。

 

「熱は……ねぇな」

「な、な、な……」

「顔、赤いからさ。熱でもあるのかと思ってな」

「勇気の……勇気のバカやろー!!」

 

 俺は耐えきれず、そう叫び学校まで一目散に走った。

 置いていかれた勇気は一言。

 

「可愛いやつ」

 

 そう言っていた事も知らずに……。

 俺は学校まで走りながら考えていた。

 俺は勇気が好きだ。

 最近気づいてしまい、それから勇気の行動一つ一つ気になってしまう。

 今までスキンシップが激しいのは分かっていたが今となってはそれが恥ずかしくて堪らない。

 なんでよりによって勇気なんだろうか……あいつは男で俺も男だ。

 俺の初恋が男でしかも勇気なんて……どう勇気に接していいのか分からなくなってしまった。

 

 本当にどうしたらいいんだろうか……。

 誰か教えてくれ――!!

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