表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/79

尋ね人の時間

「今日は何にしようかな〜♪」


 オレと阿舞野あぶのさん、そしてふわりちゃんの三人でウロボロスバーガーへとやってきた。


 豊富なメニューを見て、三人とも何を食べるか決めあぐねている。


「ゆらっち、何にする?」


 オレはこの間とは違うものが食べたい。


「じゃあオレは……、てりやきスネークバーガーで。ふわりちゃんは何にする?」


 ふわりちゃんはじっとメニューを見つめている。


「わたし、決断力ないので……、先輩と同じてりやきにします」


 ふわりちゃんはオレと同じものを選択した。


「じゃあ、アタシは今日はフィレオクロコダイルで♪」


 阿舞野さんが食べたいものを選んだところで、カウンターに並び購入した。


 比較的、店内は空いていて、4人掛けのテーブルが空いていたので、それぞれトレーを置いて座った。


 オレの隣にふわりちゃんが座り、向かい側に阿舞野さんが座った。


「いただきまーす♪」


 阿舞野さんが早速、笑顔でハンバーガーをパクつく。


「いただきます」


 緊張気味のふわりちゃんも、もそもそと食べ始めた。


「うっま! これもマジ最高!」


 阿舞野さんが感嘆の声を上げる。


「うん、てりやきも美味しい」


 オレも賛同した。


 メニューは変だが、ここのハンバーガーはどれも美味しい。


「ところでさ、ふわりちゃんだっけ? アタシに取材したいことって何?」


 口をモグモグ動かしながら、阿舞野さんが聞く。


「あっ、はい。えっと、阿舞野さんはどんな配信をされてるんですか?」


「んー、歌にダンスにトークに、ま、そのときによりいろいろだね」


「配信やっててつらいことってなんですか?」


「やっぱりリスナーが少ないときと、反応が薄いときかな。アタシ、みんなを楽しませられてないんじゃないかなって、モチベ下がるよねー」


 阿舞野さんはコーラをストローで吸った。


 それから、次第にふわりちゃんは興味の方が勝ってきたのか、次々に阿舞野さんに質問をしていった。


 もともと阿舞野さんは人当たりが良い為、ふわりちゃんと打ち解けるのも、時間がかからなかった。


 そんな二人のやりとりを、オレはホッとしながら見ていた。


 もし二人の相性が悪かったらどうしようなんてのは余計な心配だったようだ。


「そういや、ふわりちゃんってさ、前髪長いよね? 上げてみて?」


 阿舞野さんが話の途中で前髪の件に切り込んできた。


「えっ、いえこれは……」


「どれどれ、ちょっと拝見」


 阿舞野さんはテーブルに身を乗り出し、ふわりちゃんの額に手を当て、前髪を上げた。


「きゃっ!」


「うっわ、可愛さエグい!」


 ふわりちゃんの素顔を見た阿舞野さんが驚きの声を上げる。


「そっ、そんなことないです……!」


 ふわりちゃんはどぎまぎして前髪を押さえていた。


 阿舞野さんはそんなふわりちゃんを見て、少し考え込むようなポーズをすると、


「そうだ! 良いこと思いついた!」


 と言った。


「ふわりちゃんさ、アタシの配信に出てみない?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ