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そのときは彼女をよろしく

「あのさ、漫画部に新しく部員に入ったんだけどさ」


 オレは阿舞野あぶのさんに、新入部員のふわりちゃんのことを相談してみようと思った。


「その子、1年の女の子なんだけどね、昔のトラウマから人の視線が怖くなっちゃったんだよ」


「へぇ〜、何があったの?」


 阿舞野さんがコーラをストローで吸う。


「なんでも小学生の時、劇をやって舞台に上がったら、お客さんの視線で緊張して台詞が出てこなくなって、泣き出しちゃったんだって」


「マジ!? アタシなら舞台で注目浴びたら、かえって張り切っちゃうし」


「それで他人の視線から守るためにずっと前髪を下ろしててさ、すごく野暮ったくて暗いイメージなんだ。彼女、前髪上げたらすごく可愛いのに。だからなんか自信をつけさせる良い方法とかないかな?」


 ライバーとして人前に出ている阿舞野さんなら何か答えてくれそうだと、なんとなくそう思った。


「その子、可愛いんだ。ゆらっちって後輩思いなんだね」


 そう言った阿舞野さんは少し寂しそうな表情を見せた。


「ん〜、自信つけさせる方法かぁ。ってか、アタシ、ちょっとその子に会ってみたくなったな。ね、ゆらっち、会わせてくれない? 直接話した方が自信つけられるかもしれないし」


 今度は表情を一変させて、阿舞野さんはニコッといつも通り笑ってくれた。


「うん。その子に聞いてみるよ」


 ふわりちゃんにライバー部の人気者、阿舞野さんと会ってみないか、一度聞いてみよう。


 彼女自身、何か変わるかもしれないし。


 もしオッケーなら阿舞野さんによろしく頼もう。


「その子に会えるってなったら連絡ちょうだい。てか、アタシのコーラ無くなったから、ゆらっちのメロンソーダ、一口もらうね」


 そう言って阿舞野さんはオレのメロンソーダのストローに口をつけ飲んだ。


 って、これって間接キスじゃ!?


 いや、マスク越しのキスしたぐらいだし、阿舞野さんはそういうの気にしないかな。

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― 新着の感想 ―
 気にするよ。君にだから出来るんだよ。  なんて。
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