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レベル

● 冒険者ランク表 ●

 ランク10~14 スチールカード ※スターライト

 ランク 3~ 9 アイアンカード ※オリ&ツキ

 ランク 1~ 2 厚紙カード   ※済  

 【目指せ最高ランク、次は君だ!】

「「「「「かんぱ~い」」」」」」


「改めまして、ツキ&オリ!

 『アイアンカード』おめでとう~」


「ありがとう!」


 ペコリ。


「ツキ! こういう時くらいペコリじゃないだろ!」


「……ありがとう」


「しゃ、しゃしゃしゃ! しゃべった~~~っ!

 なんてね! ツキちゃん無理しなくていいからね!

 オリ! ツキちゃんはツキちゃんでいいんだよ!」


「どういたしまして~。今日は沢山食べてね~」


「ツキさん……可愛いらしいです」


 皆してツキに甘いな。


「まぁ、まだランク3なんだけど」


「誰もが通った道だから!」


「スターライトは今スチールカードだよな」


「うん、ランク10になったばっかりだから」


「そろそろオークに挑戦しようと思ってるんだけど、皆はレベルいくつくらいでオークと戦った?」


「う~ん、ランク5くらいかな?」


「あ、ランクじゃなくてレベル」


「レベル?」


「ラベル?」


「個人のレベル」


「オリ、何言ってんの?」


「え……?」


「レベルっていうと、強いとか弱いとか?」


「あ、そうそう。強さの数値ね」


「え~……そんなの分かんないよ」


 リリーが困った顔をする。


「ん~、フェスは俺らより強くて~、リリーは俺より弱いと思うな~」


 からかうように笑うライ。

 実際のレベルはライの言っているとおりだ。


「なんですってー! そんなの分かんないでしょ!」


 あれ……もしかしてレベルないパターン?


(一般的にはないですね)


 ないのかよ。


(あなたの場合は左手の鑑定能力ですから)


 あ~、そんな感じか……しまったな。


「ごめんごめん。なんか変な事言ったな。ランク5か。俺らにはまだ早いかな」


「1体ずつならイケると思うよ!」


「ありますよ、レベル」


「え?」


「なにそれ?! フェス知ってるの?」


「この店はたくあんぬが置いてないので、二度と来たくありません」


「そんな事聞いてないわよ」


「レベル……その者の強さやどんな力を持っているか等、見る事のできる魔法使いがいます」


「へ~。魔法使いは色々できるんだね~。

 たくあんぬはないけど、料理はおいしいからまた来ようよ~」


「おごりなら来ます」


「え~、いいよ~」


 いいんかい。


「私は確かレベル23です。数字が増えていくほど強いです」


 おお、左手鑑定と一緒だ。


「おもしろ~い! 私は? 私は?」


「その手の魔法使いは大概神殿に常駐しているので、リリーのレベルが分かる事はないでしょうが、運良く会う事ができれば見て貰えるかもしれません」


「つまんない。フェスはできないの?!」


「魔法使いでも、できる魔法とできない魔法があります。そもそも私はレベルなどに興味もありませんから覚えようとも思いませんが」


 フェスはたくあんぬ以外、何に興味があるんだろうか。


「分かると便利そうだけどな~」


「ライより私の方が強いから!」


「はいは~い、それで良いよ~」


「何よそれ!」


「そうですね、そういう意味では優劣をつけたがる者は多いので強さを数値化できると便利です」


「優劣っていうのやめてくれる? 聞こえ方が感じ悪いから」


「リリーは競い合いたいだけだもんな」


 なんとなくリリーの場合、レベルを知りたいのは前向きな理由のような気がする。


「そう! それよ! レベルってのが分かれば切磋琢磨できるでしょ! ライには負けないわよ!」


「強さの数値化が可能になった日には、リリーが燃え上がってしょうがないだろうな~」


 すでにメラメラ燃えてる気がするんですけど。


「それで、なぜオリはレベルの事を知っているのですか?」


「え?」


「この間、神殿に行っただけで、分かるわけないですよね」


「いやいや……う~ん。

 あ、そうそう案内してくれたお姉さんに聞いた気がする。

 レベルってのがあるわよ~って。神殿なら分かるわよ~って。

 で、もしかしたらフェスもレベルってのを見れて、皆知ってるのかな~って。そう思って聞いてみただけー」


「本当ですか?」


「当たり前だろー! それ以外に分かる理由なんてないだろー! あははー!」


 元気に笑ってみるが、我ながら嘘くさい。


 フェスがもの凄くこちらを見ている。

 なんという、まっすぐな目。

 つい俺の目が泳いでしまう。


「目、泳いでますけど」


 ぎくぅ。


「平泳ぎかな?」


「ちょっと何言ってるか分かりません」


「泳ぐって言ったらさ! 最近めっちゃ暑いから泳ぎに行かない?!」


 リリーのおかげで唐突に話が変わる。


「いいね~。久しぶりに湖にでも遊びに行きたいな~」


「私は行きませんよ」


「確か湖の横にたくあんぬ専門店があったような~?」


「行きます」


 どんだけたくあんぬ好きなんだよ。


「泳ぎませんが」


「一緒に行くのが楽しいんだから、泳がなくたっていいよ~。オリもツキちゃんも行くだろ~?」


 どうしようかな……レベル上げもしたいし。


「ねぇ! あの湖なら、確かちょっと行ったところに初心者用のダンジョンもあるから丁度いいんじゃない!」


「そういえば、そうだな~。遊びに行くついでにダンジョンも行けるな~」


 ダンジョンですと?!


「行く行く! な、ツキも行くだろ!」


 コクリ。


「よぉっし! じゃあ2泊3日くらいで、みんなで行こう~!!」


「私、しおり作ろうかな! ね、ツキちゃん一緒に考えよう」


 コクリ。


「水用服持ってる?!」


 水用服……!

 この世界のみ、みみみみ水着!!

 そうだ! この世界初の水場じゃないか!


「も、ももも持ってない!」


「オリに聞いてないんだけど」


「え?」


「ツキちゃんに聞いてるの」


 首を横に振るツキ。


「私のでいいなら何枚かあるから貸せるよ! それでも大丈夫?」


 コクリ。


 良かったな~ツキ。


「俺も持ってない」


「じゃあ、オリは裸だな~!」


「ええ?!」


「オリにはライが貸してあげなよ!!」


「冗談なのに~」


「うわ~、楽しみ!」


 水用服みずようふく……水着かぁ。

 女の人沢山いるかな?

 むふふ。ついつい、顔がにやけてしまう。


「気持ち悪。ちょっと見て。オリが気持ち悪いにやけ方してる」


「ははは、オリは男の子だな~。フェスもちょっとは興味あったりする~?」


「全く興味はありませんが、あったとしてもオリのような顔にはなりません」


 ひどい。


「ライも男の子だろ」


「うん! 俺も男の子だから楽しみだよ~」


 う……モテる男の余裕を感じる。

 くそう……真似しよ。


(できるものならしてください)


 すみません、無理です。


(ではまた次回)

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