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ギルドカードと初めての精算

この世界の通貨は「ギゼル」です。

「1ギゼル=1円」となります。

 なんやかんやで、ゴブリンを18体倒した俺。

 早速、精算である。


「番号札持ってきましたよ」


 え〜、俺が持ってきたかったのに。


「返してきます」


 待て待て待て。


「ごめんごめん。ありがとう。って何番?」


「A13です」


「Aえぇ〜? なにそれ。さっきなかったよな」


「精算するときは、あちらの通路から精算窓口に行きます」


 正面の窓口の右に通路があり、そこを進むとA~Gまでの精算窓口があった。


 ギルドってこんなんなの?


「そうです」


 思ってたのと違うな~。


「事実は小説より普通なり。です」


 うまく言ったつもりか?

 なんか異世界だからややこしいな。


「異世界とはいえ、現実世界です。

 ゆめゆめお忘れなく」


「そうだな」


 ごくり。


「ちなみに、A窓口の13番目って事で合ってる?」


「合ってます」


「じゃあさ、その間にギルドカードよく見せてよ」


「どうぞ。いい加減自分で持ってください」


 俺が頼んだんだっけ?

 ギルドカードを受け取る。


「おお……うん。

 そうだった。こんなんだったな」


 これ何回言うんだろ。


 ギルドカードは、厚紙でできていた。


「紙だったんだよな~…。

 異世界のギルドカードと言えば無駄に高機能だったりするイメージなんだけど」


「そんなのがあるんなら、その世界もっと発展してますよ」


 ですよね。

 どれどれ、いっちょ確認しますか!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギルドカード冒険者証       20230417交付

                ーーーーーーー

登録番号  0020230415-01    

P  T  オリ&ツキ       似顔絵

冒険者名  オリ・ジナル     

年  齢  16歳               

発行場所  ハンプレンドル   ーーーーーーー

※ご利用の際は必ずこの証を窓口へ渡してください

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギルドカード冒険者証       20230417交付   

                ーーーーーーー

登録番号  0020230415-02     

P  T  オリ&ツキ       似顔絵

冒険者名  ツキ・ソーイ     

年  齢  16歳               

発行場所  ハンプレンドル   ーーーーーーー

※ご利用の際は必ずこの証を窓口へ渡してください

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 この似顔絵描いた人凄かったんだよな。

 特殊スキルだな。あれは。

 1分もかからずに、描いてたから。

 ん? この似顔絵の俺、いい感じだな。

 ちょっとイケてるな。うんうん、いいぞ。

 人に見せれるな、このギルドカード。

 これが真実の俺か? それか絵写りが良いのかな。

 なんだよ、絵写りて。


「絵描きさんは優しさでできてます」


 うるせー。


 でもそうか、手心が入ってるんだな。

 嬉しいけど、なんか複雑。


「なんだっけ? ランクが上がってったら、カードの素材が変わって行くんだよな」


「そうです」


「ランクの素材は……あ、張り紙あるわ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

  ● 冒険者ランク表 ●

 ランク30    ミスリルカード

 ランク26~29 ゴールドカード 

 ランク21~25 シルバーカード

 ランク15~20 ブロンズカード

 ランク10~14 スチールカード 

 ランク 3~ 9 アイアンカード

 ランク 1~ 2 厚紙カード

 【目指せ最高ランク、次は君だ!】

~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ランクといえば、S~Fじゃないの? 分かり難…」


「事実は小説より普通なり。です」


 さてはそれ気に入ったな。


「分かってるよ。

 とりあえず、厚紙は早く脱したいな」


「目指せ最高ランク! 次は君だ!」


 指を差すんじゃありません。


「おい、恥ずかしいから読むなよ」


 クスクス笑われる俺。

 皆さん暖かい目で見守らないで。

 屈強な戦士が微笑まないで。

 冒険者の皆さん優し~。

 因縁つけてくる人いないな~。


「目指さないんですか?」


「目指すけどさ」


「A13番の方~」


「はい! ほら、呼ばれたから行くぞ」


 わくわく。


「お待たせしました。それでは、ギルドカードを見せてください」


「はい」


 ここでもう魔石出すのか?


 そわつく俺。思わず心の声で話してしまう。


「まだ」


「オリ&ツキパーティーですね。

 受注票を確認してきますので、少々お待ちください」


 お姉さんが後ろの受注票が入っているであろう箱をがさごそしている。


「お待たせしました。ゴブリン3体ですね。成果はいかがでしたか?」


「ゴブリン18体分の魔石です」


 ツキが魔石を出してくれた。

 どこに持ってたんだ?

 ツキもアイテムボックスがあるんだろうな。

 この間もどっかから太めの棒出してたし。


「あら~。頑張りましたね~。

 確認させて頂きますね~1、2、3~……

 はい、18個確かに魔石確認できました」


 ほっ……


「それでは、魔石18個ですので……

 1体、980ギゼルで……

 18体で17,640ギゼルですね」


 お姉さんが机の引き出しからお金を出した。

 レジみたいだな。


「ご確認ください」


「はい、あ……あります」


「では、オリ&ツキパーティにポイント入れておきますね。

 目指せ最高ランク! ですね!

 本日は納品ありがとうございました」


 聞こえてましたか。

 まぁ、素敵な笑顔が見れたからいいか。


「よしよし! 幸先良いな! というか1体980ギゼルだと、3体だったら2,940ギゼルじゃないか。バイト代だぞ」


「お試しですから。次からは100体とかやればいいでしょう」


「おお~、それならいいな。

 ってさすがにそれは厳しいだろ」


 なんて、言ってたら家に戻ってきていた。


「ではまた次回」

ギルドカードが、ギルドカードになってないかもしれません。


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