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ショウ姉探し(3)

「凄いです! シオンそっくりです!」


「ホント? それなら良かった」


「シオン、元気でいますか? 今どこにいるのですか? 私達は――」


 似顔絵に話しだすクリス。

 

 早く会えるといいな。


「それにしても三つ子だから顔は一緒なんだけど、性格が現れてるのか少しの変化で印象が全く違うな」


「そうですね。髪型も同じにならないようにしてますから、余計そう見えるかもしれません」


 クリスは赤色ロングにまん丸の可愛い赤い目。

 クウガは青色ショートに素直そうな青いタレ目。

 シオン君は白色ボブの賢そうな虹色のツリ目らしい。


「虹色って凄いな」


「とっても綺麗ですよ」


「二人の目も凄く綺麗だと思ったけど」


「比べものになりません」


「シオンきれいよ~」


「そんなにか」


 会えるのが一層楽しみになったな。


「じゃあ、今日はこれとショウさんの絵を持って探しに行ってくれな」


「「はい!!」」


「オリ、ありがとうございます」


「は? 何言ってんだよ、完全にこっちのセリフだろ」


 フェスにお礼を言われてビックリした。


「フェスがいなきゃ、子供達はシオンを探しに行けないんだから」


「最初はサラ様に言われて始めましたが、あの子達は素直で愛らしいので探してあげたいと思っています。妹と弟ができた気分です」


 フェスの口からそんな言葉が出て来るとは。


「フェスお兄ちゃん好き~」


「私もです!」


 クリスとクウガがフェスに抱き着く。


「私もですよ」


 ふわりと二人を抱きしめるフェス。


 本当にフェスは人をふわりと抱きしめるよな。

 俺も抱きしめてもらおうかな、と腕を広げてみる。


 ゴミみたいな目で見られた。


「冗談だろ〜が」


「不快です」


 ひどい。


「ぷっ……」


 ツキが声を堪え肩を揺らして笑っている。


 どうしてお前は俺がひどい事言われると笑うのかな。


 散々笑っておいて、キリっとするな。


「ツキさんは愛らしいです」


 コクリ。


 コクリじゃねぇ、真に受けんな。


「では、行って参ります」


「いってらっしゃーい。気をつけてな~」


 クリス達が手を振りながら出ていった。


「は~……癒される」


「あなた、別に疲れてないでしょう」


「色々ありすぎて精神的に疲れてんだよ」


「それで、どうするんですか?」


 無視すんな。


「お疲れ様です」


 それはどうも。もうちょっと心こめてくれる?


「それで、どうするんですか?」


「今日ライ達は冒険者稼業でショウさん探しをしていない」


「そうですね」


「俺達は特に予定は入ってない」


「そうですね」


「今日、俺達はシオン君とショウさん探しをする」


「分かりました」


「実は心当たりがある」


「ほほう」


「ほら、ショウさん言ってただろ。街はずれのボロ小屋に住んでるって」


「そういえば、言っていましたね」


 覚えてるくせに。


「そうですね」


「だから街はずれに行く」


「方角は分かりませんよ」


「円を描いて行こうぜ」


「お好きにどうぞ」


「早速行くか」


 ◇


「今日の弁当何?」


「熊ハンバーグ、卵焼き、きんぴらごぼうです」


「いいね~」


「熊がまだまだありますからね」


「減らないね~」


 まぁ、美味いからいいけど。


「ショウさんが街はずれにいる事をあの二人には言わないのですか?」


「二人には悪いけど、できれば先にショウさんに会いたいんだよね」


「ほほう」


「ちなみに、街にいる可能性も高いからってのもあるけど。場所は色々分けた方がいいだろ」


「正直、話しを聞いただけの俺がなんだけど、なんで家出したのか聞きたいんだよ」


「エチチな話しを聞きたいわけではなく?」


 ふざけんな。


「そうじゃないって分かってるのに聞くのやめてくれる?」


「失礼しました。和ませようとして」


 下手くそか。


「それは心遣いありがとう」


「どういたしまして。和んで何よりです」


 別に和んではいないよ。


「索敵は敵を探す事ができるけど、こういう人探しってできないのかな?」


「できるんじゃないですか?」


「どうやって?!」


「さぁ?」


 おい。


「あなたの能力を私が知るわけないでしょう。前から何度も言っていますが、可能性だけは無限大にあるのですから、使い方を考えるのはあなたなのですよ」


 そうでしたね。


「索敵な~、敵は分かるんだよな~。なんでだ~?」


「あなたに害意、攻撃の意志があるものを選別しているのでしょう」


「というと?」


「あなたに害となるもの又はあなたが選んだ対象を、傷つける者などを拾っているのでしょう」


「害意ねぇ。モンスターも?」


「害意の塊ですからね。寄るもの皆、傷つけます」


「なるほど。じゃあさ、害意がなくてブスっと行けるような人は索敵にかからないって事か?」


「まぁ、そうでしょうね」


「へ~」


「あくまで、私が考えたあなたの索敵能力ですから、それが正しいかどうかは分かりませんよ」


「いや、それで合ってると思う」


 害意以外は拾えないのかな?


「例えば?」


「え~……俺の事好きとか?」


「首を傾げて石ころを蹴らないで下さい」


 照れの定番だろ。


「気持ち悪い」


 なんなの?


「いけるのではないですか?」


 まじか!!


「あなたに好意を持っている人がいれば。ですが」


 そうですね。


「今ん所いる気がしねぇわ」


「今はいなくても、これからはは現れる気がするのですね」


 悪い?


「いえ、良い傾向です。あなたにしてはポジティブですね」


 それはどうも。どんだけネガティブだと思ってんだよ。


「好意を持っている人はいないから無理として……」


 その可哀想な人を見る目はやめてくれ。


「流れるようなネガティブ発言ですね」


 それはどうも。


「俺の事を知ってる人とか探索できないかな?」


「それはなかなか、広範囲ですね」


「俺を俺として認識してる人ね」


「なるほど」


「結構ありなんじゃないか?」


「あなたが『あり』だと考えれば使えるようになりますよ」


「おお……ちょっと考えてみるか」


「ではまた次回」

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