表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/79

合体したらめちゃくちゃ強い。でも合体してなくても強い。

終盤のくだりを大幅に加筆修正しました。

「合体した……!?」

唖然とするツバキと、

「かっこいい……!」

恍惚とするリエータ。

「……お前、惚れてる場合かよ」

「だよね、ごめんごめん」

ヘカトンケイルは動かない。

まるでこちらに『攻めてみろ』とでも言っているかのようだ。

「なら、私が!」

駆け出すツバキ。

そして跳びあがって……

「{旋風……!?」

旋風拳を放とうとした時、赤い腕が飛ぶ。

「ぐっ……!」

「あぶないっ!」

声を上げ、跳びあがるリエータ。

「んっ!」

飛んでくる腕を蹴り飛ばし、隙を作る。しかしその背後から青い腕が迫る。

「!?」

「{スティンガー}!」

リエータが槍を突き出し、青い腕を弾き飛ばす。しかし……


『無駄だ!』


「!?うわっ!」

黄色い腕に吹き飛ばされた。

「リエータさん!」

すかさずツバキが、オーバードライブを使って地面に回り込み、

「ぐっ……!」

なんとかリエータを受け止める。

「{シャドウレーザー}!」

視線を俺の方へ向けさせるために、シャドウレーザーを撃つ。

しかし、腕に防がれる。


『……ほう?我に腕を使わせ、腕に攻撃が効かぬことを彼奴らに教えるか』


「いや?たまたまだ」

嘘だ。

本当はツバキやリエータが攻撃をしてもダメージを食らっていない。

この時点で、そうだとわかっていた。


『面白い。その知力で、我を楽しませてみよ』


今度は青い腕が2本飛ぶ。

「{ソニックブレード}!」

勢い良く薙ぎ払うと、腕は動きを止めた。

とりあえず近付かないことには始まらない。

ヘカトンケイルに向かって走りながら、俺は魔法を唱える。

「{ダークネスビット}!」

現れたビットが前方へトゲを放つ。

「腕じゃなくて本体だ!本体を狙うんだ!」

「わかりました!」

ツバキが抜群のスピードを見せつけ、一気に接近する。


『ほう、我がそのような隙を見せると思っているのか?』


「えっ?」

ヘカトンケイルが跳びあがって足踏みすると、地面が激しく揺れる。

「くっ……!」

足がふらつき、まともに立っていられない。そこへ……

「!?」

赤い腕で軽くあしらわれる。

「ぐう……!」

「ツバキ!」

寸前のところで背面に跳んでいたようで、ダメージはそれほど大きくはない。

「大丈夫です……!」

再び駆け出す。


『無駄だ、貴様では我に触れられぬ』


再び地面を踏み鳴らす。が、ツバキはそれを見越してジャンプ。

「{烈風脚}!」

鋭い回し蹴りでヘカトンケイルに蹴り込む。

青い軌跡が浮かび、ヘカトンケイルに正確に当たる。

ところが……


『なるほど、確かに速い。だが……』


ブリアレオスの口が開くと、巨大な雷の球を発射した。

「……!」

当然避けられるはずもなく、まともに受けふっ飛ばされるツバキ。


『我を倒すに至る力はない』


「ツバキちゃん!」

雷属性なため、風得意なツバキには耐性があるが、あれほど至近距離で受けたわけだ。

相当なダメージになり、さらに……

「しっかりしろ!ツバキ!」

「……」

どうやら気絶しているようだ。

「くそっ……{ソニックブレード}!」

剣を振るが、二本の腕に防がれる。

そのまま別の二本の腕が迫る。

「タイガ君!」

リエータが俺に駆け寄り、槍を振り回す。

「んぐ……!」

しかし勢いよく飛んできた腕に、弾き飛ばされる。

「リエータ!」

「いいから、ツバキちゃんの気絶を回復させて!」

「わかった」

エイドウォーターを使う。

効果はあるようだが、レベルが低いためかかるまでに時間がかかる。

そうしているうちに、リエータはヘカトンケイルに駆け出す。

「ふっ!はっ!やぁっ!」

腕を次々と、はじき返すリエータ。しかし、

「たぁっ!」

はじき返してもはじき返しても、次から次へと腕が飛んでくる。

「ぐっ……!」

徐々に押されだすリエータ。

「{パワースラッシュ}!」

何とかして俺も腕を弾き飛ばす。

「リエータ、どうすればいい!」

「そうだね……あたしが竜神降臨を使ってあいつを攻撃する。

 だからタイガ君、ツバキちゃんをお願い!」

「わかった」

そして槍を構えたリエータは……

「{竜神降臨}!」

巨大な竜へと姿を変えた。


『分の悪い賭けだけど……こうしないとそもそも堅い守りを突破できない……!』


翼を羽ばたかせるリエータドラゴン。


『面白いマネをするな、小娘。よかろう。受け止めてやる』

『おおおおおお!』


高熱の炎を吐き、ヘカトンケイルを攻撃する。

しかしヘカトンケイルにはダメージは入るものの、あまりHPが減らない……

「ん……」

目を覚ますツバキ。

「ツバキ。大丈夫か?」

「タイガ……さん……って、リエータさん!?」

炎を吐き終えた後、黄色い腕と取っ組み合うリエータ。


『ぐぐぐぐぐ……!』

『我が力に勝るとも劣らぬ力も持つか……だが、甘い』


ギュゲスの頭が、巨大な水の弾を吐き出す。


『がっ……!?』


炎属性のリエータに、効果てきめんだ……!

大きくのけぞってしまったリエータに、赤い腕が迫る。

「やらせないっ!」

「お、おい!待て!」

俺は慌ててツバキを止めようとするが、遅かった。

ツバキは青い腕を止めようと、オーバーヘッドキックを繰り出して……

「!?」


『愚かな』


「逃げ場がない……!」

空中に跳んだことにより、腕に囲まれた。

こうなってしまうと、動くことが出来ない以上、何も対処が出来ない。

そして青い腕が飛んできて、ツバキを殴り飛ばす。

「うあぁっ……!」

ギリギリHP一桁で踏みとどまるが、すでに虫の息だ……


『ツバキちゃん!』

『他者を心配する時間など、貴様にあるか?』

『!?』


ブリアレオスの口が開き、電撃がほとばしった。


『うあああああああ!』


「リエータ!」

巨大なリエータドラゴンの体が、黄色い雷に包まれる。


『このまま……やられて……たまるか~!』


リエータドラゴンがヘカトンケイルの肩に噛みつく。

さらに黄色い腕をぐぐっと、自らの手で握る。

ビキビキと、黄色い腕にヒビが入ってくる。

……『このままやられてたまるか』

つまり、リエータ自身も、敵わないということがわかっているのだろう。

そしてついに、リエータドラゴンの腕が、黄色い腕2本を握り砕いた。


『なんという力……!?だが……』


しかしそれと同時に、ギュゲスの頭が再び水弾を吐き出し……


『ここまでだ』


リエータドラゴンに激しく命中。

そのままリエータは、変身を解除されてしまった。

「リエータ!」

激しく地面に叩きつけられるリエータ。

ツバキもリエータも、すでに動けないほどに消耗している。

HPを回復させれば何とかなる?いや、無理だ。

ツバキは装具使いである以上、近付いて攻撃しないといけない。

そのため、接近が困難なヘカトンケイル相手には何もできない。

リエータは先ほど竜神降臨を使い、クールタイム中は何も使えない。

わざわざ回復をさせてまで、負担をかけるわけにはいかない……

つまり、この状況。俺が何とかするしか、ないんだろうか……


キラン……


『さぁ、どうする小僧。このまま勝算無き戦を続けるつもりか?』


「……」

俺は黙って剣を構える。


『諦めの悪い者だ』


「諦めねぇよ。てめぇに勝てる可能性がないにしても……」

そのままゆっくりと歩き出す。

「俺はこいつらは見捨てねぇ。ゲームオーバーになって、また再会できるにしてもだ。

 傷付いた仲間をおいて、逃げ帰る……そんな薄情な奴にはなりたくねぇ!」

「タイガ……さん……」

「タイガ……君……!」


『その志は立派なものだ。だがこの状況ではただの虚勢にすぎぬ』


そして大きな腕が、俺の頭上に設置される。

「ダメ、逃げて……!」

リエータが言うが、俺には聞こえていない。

……聞こえていないふりをしている。が、正しいだろうか。


『力無き心は、打ち砕かれるが定めなのだ』


大きな腕は、寸分違わず俺の方へ飛んできた。

4本の腕だ。とても俺ではさばききれるわけがない。

と、その時だ。


バシュウン!


「!?」

突然黒い光が、俺の懐から噴き出し、ヘカトンケイルの腕を弾き飛ばした。


『何!?』


「なっ……何が!?」

「あ、あたしの……時と同じ……まさか……!?」

俺は黒い光の拠り所に手を伸ばす。

……ツバキが見つけた黒い塊だ……

「なんだ……これ……!?」

しかもその塊に呼応するように、鎧のテュポーンも光り出す…!

「タイガ君!」

リエータが大声を上げる。

「それを、キミの鎧に差し込んで!」

「よ、よくわかんねぇが……わかった!」

言われるがまま、その黒い塊を鎧にあてがい、押し込んだ。

「ぐあっ……!」

……激痛が走った。

……だが、これぐらいがなんだ。俺はそのまま、黒い塊を……


鎧の奥深くへと、沈み込ませていった。


「ううう……ぐうう……!」


テュポーンの黒鱗

【巨大竜テュポーンの黒い鱗。本来あるべき場所へ戻るため、力を求めている】


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『させぬ!』


再びヘカトンケイルが腕を飛ばしてくると……

「邪魔は……!」

「させませんっ!」

リエータとツバキが、それを弾き飛ばす。

そしてその時、

「!?」

背後にいたタイガの、黒い輝きが消えた。

そして……


「ううううう……」


「うおおおおおぉぉぉ!!」


再び黒い光があふれだし、ものすごい衝撃が走った。

そして……

「?!」

「た、タイガ……君……なの?」


そこにいたのは、巨大な6枚の黒い翼。

メガネはそのままだが、赤い髪。口からは蒸気を吹いている。

体中からうねうねと動く無数の蛇。

竜の頭を模した腕。そして、竜の尻尾。

魔王のような姿と化した……


『オオオオオオオ!』


……タイガ…のような『何か』の姿だった。


魔鎧テュポーン(超覚醒済)

【世界そのもの、と言えるほど強大な蛇の力を封じ込めた鎧。

 体力と精神が20上がる。

 超覚醒により、SPが50上がり、覚醒スキル{世界竜の逆鱗}を発動可能】


世界竜の逆鱗 消費SP:100(テュポーン装備中以外はさらに+50)

【自らにテュポーンの力を宿す、魔鎧テュポーンの超覚醒スキル。

 SPが無限となり、腕力、知力、素早さも50上昇する。

 また、飛行やそれによる攻撃も行える。1ログインで2回使えるが、

 効果発動後HPがそのログイン中永久的に半分になる。クールタイム:10分】

タイガの超覚醒により、反撃開始です。

しかし今回で終わらせるつもりが長くなってしまいました(滝汗

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ