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バラエティかこういうゲームは、最後に無駄に大逆転チャンス作りがち。

気がつけばブックマークが10件を超えていました。

ありがとうございます!

これからもご感想や評価など、よろしくお願いします。

―――――――――――――――――――――――――――


【第二回イベント】WOOサマーフェスティバル 12【7月25日】


202 名無しの冒険者


2日目、午前0時までの上位5組出てるぞ


1位 レックス&ツバキ 1580ポイント

2位 アキラ&ヴァルガ&ホムラ 1230ポイント

3位 リエータ 1230ポイント (プレイヤーキル数の差で3位)

4位 タイガ&ポラリス 1020ポイント

5位 カイン&シルビア 1000ポイント


リエータが改めてバケモノってわかるな


203 名無しの冒険者


あまりに差がつきすぎだろ特に1位と2位

レックスとツバキってそこまで強いのか?


204 名無しの冒険者


俺のフレンドがボコボコにやられたらしい

てかそうでなくてもレックス&ツバキのプレイヤーキル、110って

出会うプレイヤー全員倒してる感じがする


205 名無しの冒険者


現にツバキは出会うプレイヤーみんなボコボコにしてるっぽいな

抵抗する間もなく不意打ちでボコられたフレンドもいるらしい


クソが


206 名無しの冒険者


てかタイガって意外と頑張ってんなあいつ


・・・


220 名無しの冒険者


タイガはほぼポラリスのおかげじゃね?

闇属性がイベントで活躍できると思えんぞ

下位の方ほぼ闇属性だらけだし

属性ダメージ増えるのイベントじゃ死活問題だろ


・・・


235 名無しの冒険者


>>220

それ言ったらポラリスも一緒じゃね?

光属性だと微妙に火力足りなくならないか?


・・・


239 名無しの冒険者


>>235

さっきこの二人と戦闘してコテンパンにやられたわ

前衛のタイガは槍とブーメラン持ってるし剣使っても普通に強い

後衛のポラリスは弓がただ怖い

固定砲台なポラリスをちゃんとタイガがサポートしてる感じがする

器用だなって思う


・・・


241 名無しの冒険者


>>239

情報提供サンクス

この二人にはなんか頑張ってほしいわ


242 リエータ教信者


リエータたんが上位なら俺はなんだっていいよハァハァ


―――――――――――――――――――――――――――


ピロリン!

「……ん」

通知の音で目を覚ます。

端末の時計を確認すると、午前8時半だった。

「すぅ……すぅ……」

ポラリスはまだ、静かに寝息を立てている。

「……?」

見ると、リエータの姿がない。

代わりに、石で止められた1枚の紙切れと……

「?」

端末にメッセージが届いていた。


TO:タイガ(Tiger)

Sabject:ごめんなんだけどさ


ちょっと、他の人に呼ばれちゃったから、先に出ないといけないの。

大丈夫。キミたちの事は誰にもバラしてないから。

で、もう一つ頼んでばかりで申し訳ないんだけど……

その写真を、本物のツバキちゃんに届けてほしいの。

あたしが届けるより、ツバキちゃんと交流があるキミたちの方が、

渡した時色々楽そうだからさ。

じゃ、イベントが終わったら、また会おうね!


「……」

洞穴の入り口を見ると、黒く焼け焦げている。

俺たちの気を使って、リエータが何かの細工をしてくれたんだろうか。

「あっ……タイガ、おはよう」

ポラリスも目を覚ました様子。

「……悪い。起こしたか?」

「うんうん?大丈夫。それにそろそろ起きないと……

 寝起きのままあの瞬間を迎えるわけにいかないしね」

軽く伸びをする。

「あの瞬間?」

「まぁ、その時になればわかる……って、タイガ、それは?それにリエータは?」

俺はリエータのメッセージを、ポラリスに見せた。

「じゃあ気になるのは、それだね」

その紙切れを拾い上げると、それは家族写真のようだった。

笑顔のロングヘアの男。母親と父親と思われる、背の高い男女。

「……!?」

そして、ビリビリに破かれたのを、必死でつなぎとめているツバキ。

「これって……」

裏返すと……


だれか わたしを たすけて


と、言う文字。

「これは……ツバキの字なのかな……?」

「おそらく……な」

しかし、何故家族写真がゲームの中にあるんだろうか……?

気になることは多々あるが……

「とりあえず……今はこっちだ」

俺は写真を大事に直し、時計を見る。

「……あと30分弱。多分ここからは流れるように戦闘になると思う」

ポラリスの言葉に緊張が走る。

「……つまり、スキルは今のうちに決めておくべきってことか」

「うん」

と言っても俺は……


【シャドウレーザー】【ダーククラック】【マグナムブレード】

【デストレイル】【ブラックソウル】【ダークネスビット】

【リベンジブラック】【グラビディアップ】【グラビティダウン】

『冥府神の加護』


「タナトス倒してからパワースラッシュをリベンジブラックに変えてみたが……」

「まぁ、闇属性は頻繁に弱点突かれるからリベンジブラックは若干使いづらいよね」

仕方ない。これはパワースラッシュに戻しておくか。

レベルMAXで編み出しもできるし。

「ポラリス、お前のスキルは?」

「ボクはこんな感じだね」


【ミルキーウェイ】【アローストライク】【スパローキラー】

【サンライトキュア】【ホーリーシールド】【アップトリップ】

【ダウントリップ】【スターゲイザー】

『白夜』『明鏡止水』


「アップとダウントリップを覚えてからフラッシュは使ってないね」

「まぁ、スターライドも同じ理由で使わなくなったんだろうな。

 今更慣れたスキルを変える理由もないだろう」

「だね」




その後しばらく、洞穴の中で待機していると……

「ハ~ッハッハッハッハ!諸君おはよう。シルバーだ!」

久しぶりにシルバーの声を聞いた気がする。

「さぁて!イベント終了まであと3時間となったッ!

 これまでの順位をここで振り返ろうッ!」

相変わらず陽気な声だ。

「1位、レックス&ツバキッ!2位、アキラ&ヴァルガ&ホムラッ!

 3位、リエータッ!4位、タイガ&ポラリスッ!

 5位、カイン&シルビアッ!」

「!?」

4位!?

昨日はずっと体を休めるつもりが、コロンゾン討伐。

そしてメダル獲得によりまた順位が上がってしまっているようだ。

このまま3位以上を狙える……?

いや、欲を出すのはダメだ。

シルバーはその後も、10位までの順位を読み上げている。

それにしても……1位がレックスと言うのは驚きだ。

おそらくリエータが言っていた偽ツバキが、プレイヤーキルを繰り返した結果だろう。

「さぁて、これで{もう自分たちに勝ち目ないじゃ~ん!}

 と、思っているそこの諸君。まだチャンスはあるぞ?

 ここから諸君たちの端末に、上位10人の場所がわかる機能を付けておいたッ!」

「!?」

「さらぁにっ!順位の低いものが順位の高いものを倒せた場合、

 上位からのポイント、メダルを多く奪えるッ!

 上位陣は下位に倒されぬよう、せいぜい慎重にしておくのだなッ!」

シルバーの声が消えると……

「タイガ」

上位陣10人の場所が、手に取る様にわかるようだった。

それぞれの場所が、赤い大きな丸で記されて……

「ん?」

アキラとリエータは、同じ場所にいる。

まさか……


――このイベントは3日ある。後にもし互いに余力があるなら……

――その時はお手柔らかに、ね


初日の約束通り、二人で戦っているのだろうか。

トッププレイヤー同士の激突……これは近付かないほうがよさそうだ。

……見たいという気持ちもあるが。

「いた、いたぞ!」

「!?」

そこへ、3人組のパーティが2組現れる。

「行くぞお前らぁ!」

「「うおおぉぉ!!」」

「後れを取らないでください!」

「「おりゃあああああ!!」」

長剣が2人、斧が2人、杖が1人、装具が1人。

「タイガ!」

「{ダーククラック}!」

地面から無数の手が飛び出し、斧使いと杖使い、そして長剣使いを捉える。

「な、何!?」

「{アローストライク}!」

と、弓を構える。

「バカめ!{アクア」

しかしアクアキャノンの詠唱よりも早く、アローストライクが杖使いに命中。

「なっ……!?」

「気付かれてない、と思った?」

ポラリスはアローストライクの狙いを、寸前で杖使いに変えていた。

「おのれ……!{アッパーブレイク}!」

装具使いがポラリスに突っ込んでくる。

「{ホーリーシールド}!」

「何!?」

光の盾が、衝撃ごとアッパーブレイクを反射。

「{シャドウレーザー}!」

そして俺はまとまって固まった4人に、シャドウレーザーを撃ち放つ。

「ひぃ……!?」

正確無比に撃たれたシャドウレーザーは、4人まとめて巻き込み……

全員を、メダルに変えた。

「お、おい!?オメェら……!」

「ふん、しょせんこの程度ですか。

 だから嫌だったのですよ。あなたのような初心者と組むのは」

「な、テメェ……何言ってやがる!元はと言えばテメェが……」

この期に及んで言い争い。

「悪いけど、そういうのはよそでやってくれ」

「「は?」」

「以下、同文」

俺の槍が杖使い、ポラリスの弓が装具使いを穿つ。

そして二人とも、メダルに変わった。

「にしても、初心者がどうこうってマウント取るのって、いやだな」

「まぁな……」

それにしても、こう狭い森の中では、どうにも動きづらい。

「……ポラリス」

「ん?」

「少し開けた場所に出るぞ」

北を確認すると、上位陣6組がいる。

南は4組。うち2組はリエータとアキラ。1組は俺たちだ。

「どっちに行く?」

「そうだな。ここは北に行ってみるか。

 上位陣狙いが目標なら、南に行けば上位陣は多少少ない。

 それにリエータがアキラと戦っている以上、どうしても残り2組を狙うはず。

 だから、少しでも狙いが分散されやすい北の方がいいと思ってな」

「うん。同じことを考えてた。早速行こう、タイガ」

俺とポラリスは、北に向かって歩き出した。

文字数的に少し短いですが、キリがいいのでこのあたりで。

とりあえず後2~4話ほど、このイベント回になると思います。

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