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1章2話 Making 癒しのシュークリームwith you

「ママー!今日のおやつ、何つくる?」

つつみ町のスイーツ店で朝1番の大声を出すのは・・・ナイト・はなまるだ。

「はなまる〜、ここはレイクドタウンじゃないんだから、そんな大声出さないで。」

「はぁ〜い。」

「それで、確かおやつの話だったよね?う〜ん、あ!じゃあ今日は初めてのシュークリーム作ってみる?」

「シュークリームってなに?」

「んー、なんて言えばいいのかな・・・あ!ほらこれ!」

母のレイカは本棚から料理本のシュークリームのページを開いて見せた。

「外側の皮の中にクリームが入ってるんだよ!」

「え!?すごい美味しそう!私、それ作りたい!」

「じゃあ、今日作ってみよっか?」

「うん!」

「じゃあ今からおつかい行ってきて!」

「えー、おつかい?」

「お小遣いあげるから!」

「んー、まぁ、それなら・・・」

「よろしくね!気をつけてね!」

「はーい。」

――――――――――――――

「ふー。シュークリームの材料も買い終わったし、お家にかーえろ!それにしても5歳児に1人でおつかいはさすがにまだ早い気がする・・・。いくら天才的頭脳を持ってても・・・。」

その時、足に何かが当たった。

「なにこれ・・・バッジ?」

バッジには猫耳をつけた少年が黒い"なにか"をハサミで切り刻んでいる絵が書いてあった

「変な絵だな、裏にはなんかあるのかな?・・・?シザーパワーバッジ?このバッジの名前かな?変・・・だけどどこかで聞いたことがある気がする。それに、このバッジ自体もどこかで見たことが・・・いたっ!」

はなまるの頭に痛みが走った。

その瞬間、目の輝きを失って・・・

「お兄ちゃん・・・?」

そしてまた目の輝きが戻った。

「あれ、?なんで私、お兄ちゃんなんて言ったんだろう・・・、私にお兄ちゃんなんていないはずなのに・・・」

その時、猫耳のようなものをつけた少年達が話しかけてきた。

「貴様、そのバッジはどこで拾った?」

「え?なんですか?誘拐ですか?私を誘拐してもなにもいいことないですよ?」

「こやつ・・・、見た目に反してよくそんかペラペラと・・・!」

「ソフィアさん!この時代ではそういうのはNGだから言っちゃダメだよ!」

「ねぇねぇ?君、名前は?どこから来たの?ていうか今から一緒にデートでもどう?」

「え、キショ。お兄さん、誘拐犯よりもキショいよ?」

「キ、キショい、キ、キ、」

「ヤマテ君!関係ないこと聞かない!」

「で?お兄さん達は私になんのようなの?」

「あー、僕達は君のつけてるそのバッジが気になって・・・」

「え?これ?」

「そうそう!そのバッジ、実は僕の落とし物なんだよね。だから返してくれると、嬉しいな?って思って」

「・・・、これでお兄ちゃんを止めることが出来る?」

「え?なに?」

「ううん。なんでもない!はいこれ!ちゃんと返すね!」

「なんじゃ、クロには妙に優しいのぉ?」

「クロ、まさかお前・・・」

「ち、ちがうよ〜!」

「あ、ごめんね!私、そろそろ帰らなきゃ!」

「あ、あ、」

「ヤマテ君、ちょっと静かにしてて」

「あ、そうそう!まだ自己紹介してなかったね!私はナイト・はなまる!近所でスイーツ店を開いてるの!時間があったら是非来て!」

「わかった!ありがとう!」

「・・・あと、作牢(さくろう)お兄ちゃんに伝えといて。ちゃんと、迎えに行くからって。」

「・・・?」

「じゃあ!またね!」

(また、お兄ちゃんって、私、疲れてるのかな?)

――――――――――――――

「ただいまー。」

「おかえり〜!ってあら?あんまり元気がないわね?どうしたの?」

「ううん。別になんでもないよ。」

「ふうん、そっか。あ、ちゃんと買えた?」

「もちろん!牛乳とバターと薄力粉と卵だよね?」

「そうそう!ありがとう!」

ジリリリリ

「あれ?今日はお客さん早いね。どうしたのかな?」

「とりあえず、接客してあげて!何かあったら呼ぶのよ!」

「はーい。」

私はとりあえずトラブルレーダーの音を消した。

お客さんが近づいたら鳴るのはいいけどちょっとうるさいんだよね・・・これ、

――――――――――――――

「いらっしゃいませ!悩みを解決、はなまるスイーツ店へ!」

「どうも・・・、いきなり手元にこれが届いて・・・」

「あぁ!それね!それは常人では解決できない悩みを持った人だけに現れる「願い状」!そしてこのお店はその手紙を持ってる人だけにしか辿りつけない私のお店!ほら、あなたここの大きなスイーツ屋さんの隣のドアをその手紙で開けたでしょ?」

「確かに、そうだ!聞いてください。最近、夢でこのつつみ町が爆発する内容をよく見るんですけど、なんかただの夢だとは思えなくて・・・」

「そっか、それは辛いよね・・・とりあえず、この瓶を持って!」

「はい、」

ドロッ

「ぉぇっ。色がグロすぎ・・・」

「え、?」

「あ、ううん!なんでもないよ!」(後でパパに浄化してもらお。)

「とりあえず、今から作ってくるから!そこに置いてある雑誌とか読んで待ってて!」

「あ、はい。」

――――――――――――――

「うーん。どうしよう。」

「あら、はなまる、どうしたの?」

「実は、かくかくしかじかで・・・」

「そのお客さんが必要としている記憶や感情を一緒に探してほしいってこと?」

「うん・・・お客さんのいや〜な感情が瓶を超えた量で・・・」

「う〜ん、どうしよっか。あ!」

「どうしたの?ママ?」

「確か、前に毎日アロマをたいて、最高級のベッドで寝てる人の"夢"の記憶を代金として受け取ったわよね?」

「あー!あの自分の癒しを永遠に体験できるって言う夢の・・・!あのアノコロスイは確かに良い色をしてたよね!・・・うん、今回のお客さんは夢についての悩みだからちょうどいいかも!ちょっと作ってくるね!」

――――――――――――――

「えーと、レシピは・・・これだ!」

シュー生地は・・・

作り方


① 鍋に(アノコロスイ)・バター・塩を入れて火にかけ、完全に沸騰させる。

→ ここが重要。中途半端だと膨らまない。


② 火を止めて薄力粉を一気に加え、素早く混ぜる。


③ 再び弱火にかけ、鍋底に薄く膜ができるまで練る。


④ 火を止め、少し冷ましてから溶き卵を少しずつ加える。

→ ゴムベラですくって「ゆっくり三角形に落ちる」くらいが目安。


⑤ 天板に絞り出す。


⑥ 200℃に予熱したオーブンで20分 → 170℃に下げて10分。

※途中で絶対に開けない。

カスタードは・・・

作り方


① 牛乳を温める。


② 卵黄+砂糖を混ぜ、薄力粉を加える。


③ 温めた牛乳を少しずつ加え混ぜる。


④ 鍋に戻し、とろみがつくまで加熱。

→ ダマになりそうなら火を止めてよく混ぜる。


⑤ ラップを密着させて冷やす。

「やったー!できた!」

「あら!いい感じじゃない!」

「さっそく、お客さんに出すね!」

――――――――――――――

「お待たせしましたー!」

「え!?もうできたの!?まだ1分しか経ってないのに・・・、本当に1から作ったの!?」

「はい!ちょっとキッチンとお店にはラグが生じてるみたいだから・・・」

「そっか・・・、ねぇ?これ食べていいの?これを見ているだけで食べることしか頭になくて・・・」

「いいよ!」

「じゃあ、いただきます。」

「どぉ?」

「なんか、食べるだけで幸せな味がする・・・なぜかわからないけど今日はいい夢が見れそうだよ!・・・ごちそうさまでした!」

「うん!ありがとう!それで・・・お代なんだけど、」

「あ、こんなに美味しいシュークリームをいただいたんだ、きっと五万は超えるかな・・・!?」

「ううん。ここではあなたの1番幸せだった時の記憶や感情をもらっているの!だから、1番幸せだった時の思い出を思い出しながらまたこの瓶に触れてみて!」

「わかったよ!」

お客さんが瓶に触れた瞬間、瓶は綺麗な星空色のアノコロスイでいっぱいになった。

「なるほど、初デートで彼女と星空を見て手を繋いだことね・・・。」(ニヤリ)

はなまるは瓶を覗き込んでそう言った。

「ありがとう!いい商売ができたよ!またね!」

「うん!こちらこそありがとう!」

バタン

「ふー。お客さんも帰ったし、・・・」

――――――――――――――

「ママー!おやつにしよー!」

「はーい!ってあれ?これってさっきのお客さんの・・・」

「そうそう!今日のおやつ用に同じのを3つ作ったの!」

「そっか!じゃあ、いただきましょう!」

「うん!」

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