揺らめく光を纏う彼女へ
かぐつち・マナぱさまに唆されました(失礼)、第二弾……でもないか。
ホラーにはなりませんでした! サー!(^^ゞ
そんなお人からすんばらしいイラストを授けられております。
むふ(^-^)
彼女がそっと降り立つ場所は
白い大地と星降る夜空
時折吹きすさぶ風は彼女の光をそっと掻き乱し
時折舞い散る雪は彼女を白く彩った
星の灯りは白の大地を淡く照らし
雪と氷の白はキャンバスの様に星灯りを写し取る
そこは舞台
風が舞わせる雪たちは氷のドレスを纏いながら彼女の周りを踊り
彼女は揺らめく光を纏いながら別のリズムで踊り始める
ゆっくり ゆっくり
光のドレスは淡く濃く その色調を変えて
儚い輝きを映し出すその裾を 彼女はそっと翻す
主体は幻想的な緑のそれ
草木の緑とはまるで違う幻想の流水は 波の様に風の様に
時折混じるのは紅の色彩
陽とも炎とも違う赤のヴェールは 彼女の恋心の様にひとときドレスを染める
蒼は舞台そのものを変える様に夜空を照らし出した
夜闇のソラは瑠璃の様に
純白の壇上を玻璃の様に
ああ、アウローラよ 暁の女神よ
金の髪をなびかせ 夜を払いながら光駆る女神よ
恋する呪いに囚われた悲恋の貴女よ
わたしはせめて声だけを贈ろう
声だけのわたしは せめてわたしを貴女へ贈ろう
せめてこの声が貴女に届きます様に……
ローマ神話のアウローラさまとしてはお話が見つからなかったから、ギリシャ神話のエーオースさまから引用しておりま。
一応同一の女神とされているお方なので大丈夫だろう。
視点的には不死にはなったものの、不老ではなかったため、最後には声だけの存在になったティトノスさん。
彼はその後、蝉に姿を変えられたという……いや、いっそ殺してやれよ。ゼウスに不死にされたから無理?




