表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧乏男爵令嬢の領地経営~そうだ!異世界召喚者に協力して貰おう~  作者: 信仙夜祭


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/23

19 破壊の権化

「え~。魔人国が攻めて来るの~? 王国軍が敗走?」


「はい……。兄上さまも行方知れずと連絡を受けております」


 う~ん。困ったな~。またか~。

 でも、今回も王国側から攻めてんだよね?

 悪いのこっちでない?

 ここで目の前に、"扉"が現れた。


『次は、ちゃんとイメージしてドアノブを回しましょうね~』


 う~ん、イメージか~。

 さて、どうしようかな~。


「魔人国を、追い払ってくれる人~」


『だから~! アバウト過ぎんだって言ってんだけど!?』


 今回は女神様からの突っ込みを聞いたので、あーしは掴んだドアノブを放した。

 危ない、危ない。


「え~。具体的に教えてよ~」


『ゴホン。普通は、個人名とかを思い浮かべて、ドアノブを回すモノですよ~』


「来るのは、異世界人じゃん? あーしが、個人名を知ってる訳ないじゃん?」


『この世界の過去の英雄でも、いいんですよ~。それに、"聖書"を読みましょうね~。他に貰った本も読み込めていませんよね?』


 ほうほう、なるほど!


「じゃあ! ファフ〇ール!」――ガチャ


『ぎゃあ~! もう、人でも神でもないじゃないの~!』





「風が、気持ちいな~」


「……のう、リナ嬢。魔人国の説得だけでいいのか?」


 今あーしは、ファフ〇ールさんの頭に乗せて貰って、移動中だ。

 でっかいドラゴンさん。

 あーしの世界の神話に出て来る、破壊の権化。神々を怯えさせたその一柱。


「ワシのブレスなら、その毒性で国一つくらいなら一日で滅ぼせるぞ?」


「ダメだよ~、ファフ〇ールさん。平和的に交渉してよ~」


「むう~。ワシに難しい注文をする女子(おなご)だ。殲滅以外のことを、ワシに要求して来るとは……」


「ファフ〇ールさんは、魔人国の神話でも出て来るんでしょう?」


「そうよな~。神話の時代に魔人たちともやり合ったからな……」


「そんじゃあ、お願いね」


 ファフ〇ールさんは、渋々了承してくれた。





 戦場に着いた。

 連戦続きで、疲弊した王国軍は、壊滅状態だった。

 その真上を、ファフ〇ールさんが、横断して行く。


 ちょっと離れた、魔人国の軍隊の陣営の前に着地する。


 ――ズシーン


 地面が揺れる。

 長高50メートルくらいのファフ〇ールさんが、地面に降り立つと、地割れが起きた。

 あーしは、ファフ〇ールさんの頭に乗せて貰っているんだけど、振り落とされそうなのを、必死で耐えた。


「ワシは、ファフ〇ール! 魔人国の将軍よ、出て来い!」


 ちょっと、ファフ〇ールさん。声大き過ぎ。それと、あーしを忘れてない?

 鼓膜が、破れそうなんだけど?



 暫くすると、数人の魔人さんたちが来た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ