第02話 悪魔と女神
一週間に一度の投稿ペースだよ?
たまたま今週は書く時間が取れただけなんだ!
ほら!証拠に!ほら!1話の半分しか文字数なーーい!(すまね!キリが悪くなったんだ!)
___神々の世界【アッシモット】救える者は全てを救う女神カルティアは困惑していた…
「…えっと、貴女達は死んでしまったのかしら?」
「え?私、死んだの?聞いてねーんだけど?」
「死が二人を別つまでなんて言葉もあるけどぉ、死んでも一緒なんてリーグちゃんと私は家族以上の縁があるのかしら~?」
「すまねェ…アタシのせいなんだァ…すまねェ…」
「いや、皆さんの魔力を調べる限り生者の魔力だから死んでいないと思いますわよ?」
そう、全員生きているのだ。 だからこそ女神カルティアは困惑していたのだ…
「あの、ここは転生の間と言いまして…生前に善行を積んだ魂を転生させる場所なのですよ。
貴女達、生者が来ることは前代未聞でして…」
「あぁ~なるほどな~そりゃ仕方ないんだよな~」
「あら?リーグちゃんは思い当たることがありまして?」
「そりゃまぁな~ アレだろ?悪魔なのに人間の魂1つ狩らなかった慈愛の塊っつーか?魂っつーか?ま、高潔なのが出ちまってココに呼ばれちまったんだろ?」
「まーたしかに昨日まではそうだったがァ…今日からリーグちゃんは慈愛を失った悪魔になったしなァその可能性は限りなくゼロだぜェ?」
「お、おう…ソウダッタソウダッタ… ま、まぁ今までを考えればってことだよ!私は高潔な魂であることには違いないからな!ワーハハハハ!」
「いえ、悪魔の皆さんは悪感情を好むので世界を混沌に導く魂を鎮める役割があります。
決して魂を狩らない…役割放棄するような方は転生を受ける資格などないのです。」
リーグちゃんは泣いた…悪魔界では魂を集めることが当たり前だったから自分の価値が低かったと思っていたのに
実際は神々の世界でも悪魔としての役割を全うできないヤツは無価値なのだと評されたのだから…
「ぁあァ?リーグちゃんは人間の魂を狩り獲ってきたぜェ?ニワカなのかァ?クソ女神ィ」
「え!?私それ知らなかったんですけど~…リーグちゃんのことで知らないことがあるなんて~…死にたいわ~…」
「あ、アハハハ…ハハハ…私は人間の魂を狩っちゃったもんねー…ハハハ…」
「リーグちゃんアナタ、魔王様を騙しましたわね…信じられませんわ。」
「クソ女神って…貴女、たしか魔王ラスエン・ヴィグリドね… そもそも魔王が神々の世界に来ることも有り得ないのよ… それにリーグちゃんが狩り獲ってきたってカメム…」
「ブチューーーーーーっ」
「「「「___!?」」」」
「はぁはぁ…いきなり何なんですの?」
「リーグちゃんの唇を奪ったわね…!」
「え?私が悪いの?え?」
「…余計なことを言ったらメチャクチャにすんぞゴラ」
「えげつねーですわリーグちゃん…」
「リーグちゃん…アタシの為にィ…無礼なクソ女神を黙らせてくれたんだなァ…」
「え?女神の私のほうが立場下なの?ここがホームで貴女達はアウェイなのに私が下なの?」
女神カルティアも泣いた…リーグちゃんに初めてを奪われたこともそうだが、
悪感情を抱いた魂を狩り獲り、世界の秩序を守ってきた悪魔達のことを勝手にだが仲間だと思っていたからこそ裏切られた感覚があり、とても悲しかったから泣いたのだ…
因みにリーグちゃんは悪感情を持つ人を襲おうとしたらマジで返り討ちに合い、冗談じゃすまない状況になってしまいシャロに救われなかったら死んでいただろう…この話は長くなるのでまたの機会にでも話すとしよう。
それからは善の魂を持つ人間ばかりを襲うことになるのだが、だいたい勝負にもならず敗北を続けている…あと何故かよくお土産を貰って帰らされている。
多分、人間たちから見たら襲われてるとも思われていないだろう…強くなるんだよリーグちゃん!
「ハァ…話が進まないですわ… ふざけ過ぎるのは御止めになって女神カルティア。このバカ共は無視していただいて結構でしてよ。」
「貴女もナチュラルにマウントとってきますわね…言葉は時として女神を傷つけますのよ…」
「失礼、育ちの良さ故でしてよ。そんな事より、私この転生の間から元いた場所に戻りたいですの。何か方法ななくて?」
「そんな事…! …ま、まぁいいわ。私も精神が持たないですし還してあげましょう…」
「なんだ!帰れるのか!いきなりこんな所に来たからビックリしたけど帰れるんなら何でも良いや!」
「こんな…所…! …ハハ……」
「あ、あのよォ…」
「あらあら~、リーグちゃん!私の口も塞がない?塞いてみないかしらぁ~?」
「え?フタバちゃん?女の子同士がキスなんてするわけねーじゃん?」
「ぎゃああーーーっ!なんでなのぉ!なんでなのよぉ~~!」
「あ、いやァ、聞いてくれるかァ? 帰るっツってもなァ…その…あのォ…言いにくいんだがよォ…」
魔王が気まずそうに真実を語ろうとするのだが
普段とは違い声が小さかったのか全然聞いてもらえないでいた。
「___……あの、悪魔界が見つからないんだけど…」
「え?無能なの?女神のくせして無能なの?私の方がカワイイし女神交代する?多分、向いてないよチミ」
「いや、本当に見当たらないわ… キレイに消えてるの。」
「そ、そんな訳ないじゃないですの…」
「私はリーグちゃんが居れば世界が滅んでも気にしないわ~!」
「あのよォ~…多分、本当に悪魔界は消えちまってるんだぜェ…」
「え?どういうことですの?」
「そのよォ魂炉が暴走しちまってよォ…多分、悪魔界は木端微塵になっちまったんだぜェ…」
「…どうやら魔王が言ってることは正しそうですわ…悪感情が行き場を失ってエネルギー体として暴走…悪魔界を吹き飛ばして宇宙空間で暴れ続けているわ…!」
「大丈夫なのかそれ?悪魔界の皆も生きているのか?」
「あァ、それは大丈夫だろうよォ…魔王軍四天王の3人が次元超えを成功させて旧悪魔界に移動できているハズだァ…」
「四天王って…3人しかいないじゃないですの」
「いやァ、4人目はリーグちゃんになってもらおうと思っててよォ…」
「四天王の中でも最弱すぎるわよ…」
「んだとぉ!?てめ!シャロ!てめッ!この!ボコボコにすんぞ!」
「あ゛?」
「ズビバベンでした…」
人間の子供にも勝てないのに悪魔になんて勝てっこないぞリーグちゃん!
だけど負けん気は大事だからこれからも前のめりにいこうね!頑張れリーグちゃん!負けるなリーグちゃん!
「…もうイヤ……」
ついでに女神カルティアも頑張れ!負けるな女神カルティア!
____しばらくしてから女神カルティアの思考は回復してきた。
(よし、とりあえずココから追い出そう!)…女神カルティアは決心した。
「と、とりあえず!このままでは貴女達は帰れないですし…人間界は悪感情が溢れ、混沌な時代が訪れてしまいます…
全てを解決するためにも貴女達は今から人間界に赴き、悪感情を集め混沌の時代の回避 集めた魂のエネルギーで悪魔界を復活させる。
そして、世界を元の形に戻すことを優先させましょう!」
「えぇ~ダッる~~~。 そもそも話は20文字以内におさめろよぉ~」
「あらあらぁ~正直に言って4人で解決するのは無理じゃないかしらぁ~」
「…ッチ」
「あ、この女神舌打ちしましたわ」
「安心しなさい。貴女達には特別な力【ギフト】を授けます。この力を使い世界を救済するのです。」
「無視したなコイツ」
「はい、女神ぱわぁ注入ぅ~つよくなれぇ~」
雑な神業によって【ギフト】を授かる一同…
これにより無限に経験値を溜める力【寿限無】を魔王に
無限の空間を内包したインベントリ【寿限無】をシャロに
全ての魔法を使うことを許された力【寿限無】をフタバに
毎日ランダムで何かがもらえる巾着【安本丹】をリーグちゃんに与えた…
「へェ~アタシに合った能力だなァ…どこまでも成長が出来るのかァ…面白そうだぜェ!暇つぶしに人間界に行くのも悪かねーかァ」
「私も便利な力を得ましたわ!これはこれは…中身の整理も簡単に出来てとても私好みの仕様でしてよ!」
「ど、どどどど、どんな魔法でもっ!ハァハァ!ど♡ん♡な♡魔♡法♡で♡も♡っ♡ハァーーハァーーー!」
「オイ、私のギフトだけアンポンタンって名前なんだけど…皆のも名前が一緒だし適当にしたろテメ!オイゴラ!オイ!」
「さぁ!旅立つのです!人間界の混沌を消し去ってくるのです! フンヌラバーーーーッ!」
「「「「掛け声ダッサ!」」」」
こうして悪魔4人は人間界を救うためという名目で神々の世界を追い出されたのであった!
さぁ!世界を救って伝説になるのだ!今ここに最強悪魔伝説リーグちゃんの物語が始まる!
「…はぁーーーーー… やっぱり悪魔は出禁ですわ…」
女神カルティアは古の時代に神々が同じ秩序を守る同志である悪魔達と世界を分けた理由を本当の意味で理解したのであった。
あいつらはやってる事がたまたま神の望んでいた事と一致していただけで相性は最悪でしかなかったのだと…
まぁ、あの生意気な悪魔以外の3人には【ギフト】を与えたし、世界の秩序も何とかなるだろう…と諦めたように女神カルティアは重たい溜息をつくのだった…
3 人 に は ギ フ ト を 与 え た し ・ ・ ・
「うん?おかしいわね?」
今回のお話はどうだったでしょうか?
2話のプロットにはこの話がなかったハズなのに…
本当は次回投稿予定の話しが2話だったんですよ!友人にもプロットを公開していたのに!
すまね!気が付いたら間の話を1行書くつもりが盛り上がっちまった!やっぱ徹夜は脳によくねーな!
そんなアホな作者を応援する方法はとっても簡単!
高評価して感想でボロカスにコメントを打つことさ!
誤字報告も待ってますわ~~!