流行りものと現実・前編
さて、ウェブノベルに限らず、「転生」や「転移」、
「チート」などが人気のよう。
それと同じくらいに人気なのが、「ハーレム」だと思う。
主人公がやたらと好かれる展開だ。
結論から言うと、別に嫌いではない。
以前、散々三角関係を続けた挙句、
決着せずに完結した超有名作品があって激怒したことがある。
ラブコメ長編で「俺達の戦いはこれからだ!」をやってどうすると落ち込んだ。
それくらいならハーレムの方がスッキリする。
ただし、安易や適当は駄目。描くならきちんと描いて欲しい。
突然だが、ここで少し過去について話したい。
私が高校生になった頃は、少子化が始まっていて、
高校がどんどん共学化していた時代だった。
自分が入学した高校も元女子高で、私は共学一期生だった。
普通科は5クラスあり、入学した男子は10名ほど。
同じクラスには一人しかいない。
女性ばかりの中に男性が一人、という状況のでき上がりである。
フィクションでも何でもない。
全国的に普通にあったことだ。(多分)
では現実でそうなると何が起きるのか……?
まず、当然ながらやたらと目立つ。
そんなに大柄ではないし、大人し目の印象だったけれど、
女子が35人くらいいる中に男子1人は物凄く目立つ。
もちろん、授業中は当てられまくる。寝ていることはほぼ不可能。
どの先生も必ずチェックしているからだ。
確かに、モテはしたかもしれない。
でも、それはマスコット的な扱いに近かった。
同級生にも先生にも「可愛がられて」いた。
ただ、居心地が悪そうにも見えなかった。
彼らは同性が苦手な男子だったのかもしれないな。
確かめたことはないけれど、
受験や入学の動機も、その辺りにある気がする。
それから、委員会はともかく、部活は好きに選べなかったと思う。
他にも細かい部分で苦労していたに違いない。
承知の上だっただろうとも思うけれど。
あと可哀想だったのは、校舎にお手洗いが少ない点。
当然ながら、元女子高なので生徒用は女子トイレしかない。
当時は正門を改修工事していたが、
私は「男子トイレを増やしてあげたら?」と密かに思っていた。
ちなみに体育の着替えなどは更衣室があった、はず。
あれからかなりの月日が過ぎて、今はどうなっているのかな。
少しは改善していると願いたい。
少し長いので前後編に分けますね。




