表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オークに転生したので人間の村を焼いていこうと思う  作者: べりや
第二章 ウルクラビュリント奪還戦
27/101

戦支度の冬

 ヌーヴォラビラントの補修が目立つ城壁が見下ろす広大な畑には最後の麦踏が終わり、雪の隙間から新緑の芽が顔をのぞかせていた。一年前の魔族の襲撃によって起こった大火に負けず、ガリアから新天地を求めた農夫達の懸命な努力が厳寒の雪を押しのけたというべきだろう。

 そんな城壁から一キロメートルに渡って開かれた広大な畑から外れ、人の手の入っていない原生的な森の中に動く影があった。


 雪の塊がゆらりと震えたかと思うとそれは白色のポンチョを赤い軍外套の上に着込んだオークだった。

 雪景色に溶け込む雪上迷彩姿のオークは燧発銃(ゲベール)を手に除雪もされていない森をゆっくりと進む。それも一体だけではない。同様の出で立ちのオーク達が十体も散開しながらウルクラビュリントに近づいていた。

 彼らは互いに目配せしながら周囲を警戒し、そのうちの一体がしきりに城壁を観察してはメモを取っていく。

 その時、一陣の風と共に枝に積もった雪が湿った音を響かせて落ちた。



「はあッ!!」



 鋭い殺気と共に白銀に輝く刃が大きな弧を描いたかと思うとそれはオークの首に吸い込まれ、血しぶきが立ち上る。

 それに気づいたオークが目を見開くが、口を開く前に彼の首もまた白銀の一閃の下に雪上へと落ちた。



「て、敵襲! こ、この!! ――ぐえぇ」



 三体目のオークがやっと警報を発するが、瞬く間に距離を詰めた剣聖は肩に担ぐように構えたロングソードで小さな斬撃を放つ。

 それをオークは燧発銃(ゲベール)で受け止めるが、案外の軽い一撃に戸惑いを浮かべる。そんな混乱を他所に剣聖エトワールはガードをしていたオークの右腕を掴み、引っ張ると衝撃に備えて力を込めていたオークの腕を一気に伸ばしてしまう。

 ぐらりと体勢が崩れたオークの首筋に彼女はミスリルの刃をあてて一気に引く。

 柔らかな皮膚が切り裂かれ、生命維持に欠かせない血管が断ち切られると共にオークが崩れ落ちた。



「くそ。撤退! 撤退だ!! 急げ!」

「ぶ、分隊長殿! 囲まれております!!」

「な!?」



 この場で唯一の士官であるオークが周囲を見渡せば騎士と思わしき者共が二十人ほど森の中から現れ、包囲の輪を閉じようとしていた。

 と、いうのもエトワールの率いる近衛騎士団は”近衛”の名に恥じぬ精兵揃いであり、その実力はBランク冒険者に値する相当の実力の持ち主ばかりだ。



「いつの間に!? く、我らの目的は生きて祖国に情報を届ける事だ! 総員、奮起せよ!! かかれぇ!!」



 分隊長は燧発銃(ゲベール)を捨てるや、腰に吊られた大ぶりなバスターソードを引き抜く。

 その全長は百五十センチに及び、重量も三キログラムを上回るまさに大剣であった。

 そんなバスターソードと体格の優れるオークの胆力を合わせれば如何に堅固なプレートメイルとてひとたまりもないだろう。

 そんな巨兵にエトワールは眉を顰め、剣から血糊を払うや再び刃を肩に乗せる小さな構えを作ると共に間合いをつめた。



「ここは自分が。皆は手出し無用!」

「ほぉ。少しはやれるようだな。我が名はクレス! オルカ男爵家が嫡男。クレス・オルカである。さぞ名のある剣士と見受ける。名乗られよ!」

「卑劣なオークに名乗る名などないが、敢えて名乗ろう。自分はエトワール・ド・ダルジアン。お前達が畏怖するガリアの剣である!!」



 その言葉にさっとオークの顔色が青くなる。

 だが彼もまた貴族の嫡子であり、一度挑んだ勝負に背を向けるなど考えの埒外に合った。

 クレスは深々と深呼吸をして大剣を頭上に構え、切先を雄牛の角のようにエトワールにピタリと向ける。



「噂の剣聖か。相手にとって不足無し!! いざ尋常に勝負!」



 体中から剣気を吹きださせるクレスに対し、エトワールは静かに素の状態で普通に斬りこんでもいなされるだけだろうと内心ひとりごちる。

 【剣聖】スキルと各種の強化魔法(バフ)を施すことで筋力的に対抗は可能だろうが、巨躯と大剣を組み合わせた重量のある斬撃を受けては如何にミスリルのロングソードとて真っ二つにされてしまう。

 ならば――。と、彼女は静かに剣を逆さにして籠手に覆われた手でミスリルの刃先を握る。



「――? なんだその構えは? 噂の剣聖は妙な剣技を使うのだな」

「その妙な剣技、存分に味合わせてやろう」



 彼女は大上段に刃渡り九十センチものロングソードを構え、不敵に笑う。それと共に噴き出した圧倒的な剣気にクレスは押されてジリっと足が引きそうになってしまった。

 その隙をエトワールは見逃さず、一気に間合いをつめる。それにクレスは反射的に受け身に回り、思わず剣を滑らせて両手で迫りくる一撃を受けようとした。



「――ッ。お、重い!?」



 戦斧の一撃を受けたのではないかと思うほどの衝撃にビリビリと手に痛みが走る。――が、クレスとて剣の修行を積んできた身。即座にカウンターとしてその一撃をオーク特有の頑強な肉体で跳ね除けようとする。

 そして体勢を崩した剣聖に一撃を加え――。



「ふうん――! え?」



 小柄ながらに重量感のある斬撃を放った相手を押し返そうと力むが、エトワールはその力に合わせてロングソードを手元に引き寄せる。

 すると鍔がバスターソードの刀身に引っかかった。



「なに!?」



 クレスの強大な力によって押し出された剣はそのままエトワールの下へと引っ張られ、逆に体勢が崩れてしまう。それを見計らったように剣聖は手繰り寄せたロングソードを突き出し、その刃を彼の首筋にあてがうや一気に切り裂く。



「ぐああッ」



 ぐらりとクレスの体が傾き、周囲のオーク達から息を飲む気配が感じられる。それを無視するようにエトワールの澄んだ声が「かかれ!」と響いた。

 敵の指揮官を討ち取ったということもあり、近衛騎士達は鬨の声も華々しくオーク共へ斬りこんでゆく。

 そんな中、エトワールと視線を交えたとあるオークは「ひぃ」と情けない悲鳴をあげながら震える手で燧発銃(ゲベール)の撃鉄を引き起こし、その銃先を彼女に向ける。

 そして引鉄が絞られる刹那、エトワールはロングソードの剣先で銃口を絡めとるようにくるりといなし、射線を外した。


 轟音、白煙。そして火花が迸る。


 だが哀れにも必殺の弾丸は雪を被った木の幹に突き刺さるだけに終わってしまった。

 もっともエトワールは初めて見た銃というものに目を見開くが、骨身に染みた剣技が淀みなく身体を動かして流れるようにオークの頭部を斬りつけた。

 そして彼女が周囲を見渡せば近衛騎士達も続々とオークを討ち取り、雪景色を赤く彩って行く。



「これで最後!」



 六体目の首級をあげたエトワールだが、一つも息が乱れることなく悠然と剣を振るって血糊を払う。

 そこに初老の騎士がやってくるやクレスが手にしていたメモ帳を手渡す。



「剣聖殿。どうもオーク共はヌーヴォラビラントの偵察に来ていたようです。この通り城壁の損傷個所を記したものが」

「なるほど。やはり暴走攻勢(スタンピード)が近い証拠ですね。警戒を厳重にしなくては」



 エトワールはふと頻繁にヌーヴォラビラント上空に現れるハーピーの姿を脳裏に思い描く。

 上空を悠々と飛翔するその魔族は明らかに偵察飛行と思われる行動をとっており、その上でオークによる隠密偵察が行われている現状、暴走攻勢(スタンピード)が起こる可能性は非常に高かった。



「しかし冒険者は冬の森を嫌って奥まで探索できませんし、騎士団も森歩きは不慣れと言わざるを得ませんな」



 確かに、とエトワールは頷きながら籠手を脱いで腰に吊られた雑嚢から乾いた布を取り、汗で濡れた手を拭く。こうした小まめに汗を拭わねば凍傷の危険があるからだ。



「それに雪に覆われた森は戦いにくいですからね。凍傷対策とはいえ、ぶかぶかのブーツのせいで動きが鈍って思う様に動けないですし」



 あれで動きが鈍っていたのか、という言葉を老騎士は飲み下して年端もいかない少女が血に濡れた燧発銃(ゲベール)を拾い上げる姿を見つめる。

 彼女は興味深げにそれをためつすがめつ検分し、優れた動体視力で看取ったオークの動きを真似て空に銃口を向けて引鉄を引く。



「………………。なにも起きないですね?」



 引鉄を押し戻すバネの感覚があるだけで銃弾を吐き出した銃は沈黙を保っていた。



「これが噂の“じゅう”ですか。危なかったですね」



 彼女はチラリと銃撃を受けた幹を見やる。そこには凄まじい運動エネルギーを秘めた鉛が抉り取った樹皮が静かにたたずんでいた。



「オドル殿から“じゅう”が手に入れられた(ドロップした)ら回収するよう言われているから余さず集めてください。それが終わったらオークを剥ぎ取りして処分を頼みます。剥ぎ取ったものは今夜のお酒代にでもしてください」



 部下達から歓喜の声が響くのを背にエトワールと老騎士は森を後にする。少し木々を迂回した先には彼らがここまで来るのに使った馬達が繋がれていた。



「さすがは剣聖殿。皆、喜んでおりますぞ」

「いえ、若輩の命令を聞くのを快く思わぬ方もおられるでしょうし、いくら領民保護のためとはいえ冬場に辺境へ派遣されたことを不満に思う人もいらっしゃるでしょう。少しでも慰めになればよいのですが……。それより街に戻りましょう。そこでギルドやエルザス騎士団を交えた対策会議を開かなくては」

「ハッ」



 二人は馬にまたがるや低ランク冒険者によって除雪された街道をゆっくりと踏みしめて街に向かう。その途中、エトワールの視線が芽を吹く麦畑に注がれ、小さく「民の暮らしを守るために、負けられない……」と呟くのだった。



 出兵まで一月を切ろうとする中、冬だというのにオルクスルーエの居城は活気に満ちていた。

 と、いうのも軍務伯権限で発足させた参謀本部からの出向者や諸侯の連絡将校が集まり、それらをもてなすための夜会なども行っているため冬とは思えぬ喧噪が広がっていたのだ。

 そんな活気に満ちた居城の一室――南部諸侯軍総司令部と名打たれたそこに入室するとすでに幾人もの高級幕僚や南部諸侯総軍に組み込まれてしまった諸侯が顔を合わせていた。



「私用により遅れたことをお詫びしましょう」

「夫殿。気にするな。それより新兵器の様子は上々か?」



 この場で座長を務める我が妻――いや、総軍司令官の顔をしたプルメリアの言葉に満面の笑みを返す。もっとも諸侯の手前、円満に結婚生活が送れていることをアピールすべく、こちらも笑顔で答えるが、なぜか数人の幕僚が顔を引きつらせていた。なんで? 俺の顔って笑っても怖いの?



「素晴らしい出来です。春までには一個中隊――四門程度が納入されることになっており、現在は既存の軍特火から兵員を選別して転換訓練に当たらせております。他にも各種新兵器の配備を進めており、習熟を急がせています」



 新兵器の開発は作って終わりではない。それを扱いこなせなければ新兵器など文鎮と変わらないのだから。

 だからこそ出兵まで一月という短い時間の中で錬成を急がせねばならない。



「では改めて状況を説明しようか」



 チラリとプルメリアの隣にいた壮年のドラゴニュートが立ち上がる。彼女がドラグ大公国から連れてきた幕僚で作戦参謀に任じられていたはずだ。



「現在、南部諸侯総軍はオルク王国軍を中心に二個師団、コボルテンベルク、デモナス連合軍一個師団の兵力を投じることができます。また魔王陛下直卒のプルーサ王国軍一個旅団八千及びドラグ大公国軍二個飛行中隊二十騎が参戦なされるとのことで、総兵力は六万。野戦砲は六十門を超える見通しです」



 席につきながら手元の資料に目を通すと名前こそ出てこなかったが、ハピュゼン王国からもオルク王国軍に五十人ほどのハーピー大隊をオルク王国軍に派遣する旨が書かれており、充実した航空戦力が用意されている。

 もっともドラグ大公国の航空戦力であるワイバーンは寒さに弱いし、数が少ないという弱点がある。替えの効かない貴重な航空戦力であるし、何よりリーリエ陛下直卒である点を考えると当てになるのか、どうか。

 しかしワイバーンのペイロードには目を見張るものがあり、有翼人よりも遥かに多くの物資を積載できる。例えば空から煉瓦などの重量物を降らせれば猿獣人共は慌てふためくことだろう。



「なお、ガリア王国の布陣についですが、未帰還の斥候隊もありましたが、各種偵察を元に推定すれば正規軍四千弱、冒険者が二から三千ほどと思われます。敵航空戦力については離着陸場やグリフォン畜舎等の存在を確認できないため皆無である可能性が高いです。よって最も注意すべきは剣聖を筆頭としたBランク以上の冒険者達であるかと」



 偵察の結果は事前に聞いていたが、どうもウルクラビュリントの冒険者ギルドでは先の攻撃の教訓として高ランク冒険者を常駐させるようにしているようで攻城の際の障害となり得た。



「夫殿。オルク王国のスケルトンはどれくらいの数になる?」

「部下に説明させます」



 ちらりと窓際を見やると他の幕僚から一歩も二歩も下がった位置にたたずむ死人の少女が姿勢を正すところであった。

 冬場だからあまり目立たないが、暖炉の焚かれている室内のせいか死臭を気にして離れているのだろう。今度、香水でも送ってやろう。



「死霊術教導総監のイトスギです。現在、オルク王国のスケルトンは二万体に昇りますが、術者不足のせいで一度に動員できるスケルトンは五、六千体が限界かと」



 それに作戦参謀のドラゴニュートが手を挙げて「もう少しどうにかならんか?」と顔をゆがませる。

 誰しもが今回の剣聖のことを警戒しており、少しでも攻撃をスケルトンに吸収させようと企てているのだろう。

 だがネクロマンサーの育成は時間がかかり、増員は厳しいものがある上、スケルトンを戦場まで輸送する手段が限られるので投入できても最大一万体ほどが限界であると試算されている。



「あー。ネクロマンシーは一朝一夕で身につくものではないので――」

「それをどうにかするのが貴様の仕事ではないのか?」



 タジタジになるイトスギが助けてと視線を投げ寄こしてくる。



「現場の者が出来ぬと言うのだからそれ以上の捻出は不可能だ」

「しかし――」

「ん? 俺の言葉が聞こえなかったようだな」



 ズキリと悲鳴をあげる頭の古傷を押さえながらゆるりと立ち上がると大きな音を立てて椅子が倒れた。

 その怒気を察したドラゴニュートが顔を青くするが、もう遅い。沸き起こる怒りは大河のように止めどなく溢れ、身体を震わせる。

 ずかずかと彼の近くに歩み寄り、その鱗をみせる首をへし折ろうと手をかけようとした瞬間、プルメリアが「それより」といった。



「ネクロマンサーに関しての教会の見解は?」

「……。そのことですが――」



 じっと睨みつけていた作戦参謀から視線を外す。それと共に彼が椅子に崩れ落ちたのは良い気味であった。



「教会としては星神教徒に対するスケルトンの使用は容認できない、と」

「やはり、か。ガリアも今は反教会派閥が台頭しているが、星神教とのつきあいも長い。異端や異教信仰として弾劾するのは無理だったか」



 スケルトンの使用はあくまで星々の信仰を守るために使われるのであって同じ星神教徒には使用できない。

 そして折り悪くガリアは星神教徒の国である。

 もっとも第二次ウルクラビュリント奪還戦でもスケルトンを使用していたが、あれは謂わばグレーゾーンというやつだ。

 あの後の魔王位継承戦争でスケルトンの使用を教会に認めさせたためネクロマンシーの使用にも制限がかけられてしまったため、前回良かったからと今回も扱えない。



「ただ教会からは”星神教徒に対しての使用は禁止”と布告されております故、抜け道はあります」

「それは上々。夫殿の悪知恵に期待しよう」



 わ、悪知恵ってそんな……。

 なんか心外だな。



「作戦参謀。説明を続けてくれ」

「は、はい。えー。本作戦におきましてはスケルトンを抜きにしてもガリアより数的優位を確保しているため、戦力に遊兵を作ることなく運用すべきであるとのことで隊を三つに分けることを考えております」



 作戦参謀がテーブルに広げられた地図に指揮杖を向け、三個師団による包囲を行いつつ、二個旅団程度の戦力を抽出して南進させ、失地回復を図るというものだ。



「分遣する二個旅団は一万ほどの戦力を抽出し、そこにセントールやハーピーのような機動力の高い種族を混ぜて早急に敵戦線を突破して浸透を図ります。そのため土地勘のあるオルク様にこれらを率いていただきます。なお、セントールに関してはプルーサで編制された驃騎兵(セントール)連隊一千を用意しております」

「了解した。セントール以外の戦力は?」

「オルク王国軍から引き抜きを願います。それをもってオルク支隊を編制し、作戦にあたってください。ただし攻城が主作戦のため特火を引き抜く場合は一個中隊――八門までにしていただきます」



 了解した、と頭を下げる。確かにウルクラビュリントを奪還してもまだオルク王国に人間が残留しているのは業腹だ。サクッと絶滅し、失地回復に努めよう。



「そして南部諸侯総軍の総力を以てウルクラビュリントを攻撃し、これを占領するのが本作戦です」

「あー。それだと隊が二つしか別れておらぬようだが、もう一つは?」

「失礼いたしました。もう一隊はリーリエ陛下直卒兵力となります。陛下の身の安全のため戦線の後方三キロ地点に駐屯させる予定です」



 三キロは少し離れすぎな気もするが、リーリエ様の安全を思えば仕方ないか。てか、遊兵を作らないって言っていたのに後方の戦力は遊兵ではないのか?

 いや、護衛の戦力を前線に投じねばならぬほど戦局が逼迫したのならまだしも、予備兵力と勘定すれば問題ないか。



「それでは補給の見通しについてですが――」



 そして軍議は粛々と進んでいくのであった。あぁ早く春へとならぬのだろうか? 早く、早く、早く! く、フハハ。




ご意見、ご感想をお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=964189366&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ