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短編集 冬花火

開拓者

作者: 春風 月葉

 なぜ、この道には正解がないのだろうか?

 なぜ、この地図は真っさらなのだろうか?

 なぜ、道標はこの先を示さないのだろうか?

 遠くでは成功者達が手を振っているのが見える。

 後ろには歩みを止めた者達と私の通ってきた道がある。

 隣には目標であったあの人がいる。

 だが、ここは決して終点ではない。

 あの人の求めた先へと歩みを進め、私は新しい道を創るのだ。

 その道を歩む未来の誰かのために、未知を進むのだ。

 私達は開拓者、未知を切り開き道を創りだす。

 勇敢なる開拓者である。

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