5.妊娠男子
その次の日から谷崎は俺に好きアピールをすげぇしてくる。正直、人前でやられると困る。顔をめっちゃ近づけて話してきたり、弁当とかを作ってくる。わかりやすいやつだな〜。(まぁ弁当はそこそこ美味いから断れないんだけど…)
「ハハッそうなんですか……」
「おーい、谷さ…」
隣で歩いてる女誰だ?楽しそうにしやがって、あいつ彼女いるのかよ…じゃあなんで俺に好きって言ったんだ。
俺はなんか自分が恥ずかしくなってその場からとりあえず走って逃げた。
俺はその日から谷崎とあまり会話しないようになった。というか大して喋ることもないし気まずいしな…。
「あの、先輩ちょっと時間ありますか。」
なんだよ、彼女ができました〜ってか。
「どうした。」
「最近俺のこと避けてますよね?」
「いや、お前彼女いるんだろ?俺の事なんてそれほどって感じか。」
「…え?」
「………え」
「あぁ、髪が長くてスタイル良い女の人ですか?あれ俺の大学の時の後輩ですよ、彼女とかいません。」
は?俺が勝手に勘違いしてたってことか…?恥ずかしすぎるだろ、死にてぇ。
「先輩、顔真っ赤ですよ?」
「う、うるs…んん!?!!?!」
あれ、キスされてんな…
って、こいつ俺の話聞いてんのかぁああ!
こっちは気まずくないように避けて来たってのに!
「っおま……会社でやめろや」
「てことは家だったらこういうことして良いってことですよね?じゃあ今日俺んち来てくださいね」
は、はぁ?自分勝手すぎだろ…
「わ、かった…」
ヤベッ口が滑った。
毎度毎度ストーリー進まなくてすいません(汗)