表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

プロローグ 後編

ど⚪兵衛6個が家にやって来たあにまです。

今回は少し長めになってると思いますが、あとプロローグが二つ続くと思います。

では本編どうぞ!

「ようこそ。国立火星図書館へ。まぁこの電子化が進んだご時世の中で、デッドメディアになりかけている本を読みに来るやつなんて一人しか居ないけれども。」



「よう。フレイア。今日も元気か?いつも学校に来いって言ってるだろ?」

蒼華はフレイアに軽く挨拶をし、そう言う。



「私は学校に行かなくていいのよ。これでも王族だから、不思議な力で守られているわ。だから退学なんてあり得ないから。」

ドヤ顔を決め、日の光に照らされ星のように

輝く長い金髪をかきあげながらそう言ったフレイアに、蒼華は苦笑いしか出来なかった。



「で、そうちゃん。そんなつまらない事話に来たの?それともこの私の貧相な体でも見に来たのかしら?」

フレイアは蒼華と同じ高校生にも関わらず、とても小さかった。というかロリ体型だった。



「俺はロリみたいな体全然!興味ないから!」

蒼華の全然!という部分は不自然に強調されていて、それに気づいたフレイアは、笑みを浮かべばせた。



「私は知っているのよ?そうちゃんがこそこそと映像コーナーのロリアニメ漁ってたのを。」

「なん...だとっ...」

蒼華はフレイアの前で膝をつき、フレイアは足を組ながら高笑いをしていた。



「さて、そろそろ本題に戻りましょうか。」

フレイアは高笑いを止めてそう言った。



「今日はお前をセレモニーに連れてくために来たんだよ。」

「そういえばそうね。じゃあ行きましょうか。」

蒼華はフレイアの反応をみて心底驚いた表情をした。



「お前いつも祭りとか誘うと、面倒くさいだの、人混みだとか言って断るじゃないか。」

「まぁ今回は行かないのは流石にダメだと思ったのよ。お父様もスピーチするようだし。さっさと行きましょう。」

深いため息と、フレイアの愚痴を聞きながら、セレモニーに向かう蒼華だった...




セレモニーは火星の都市【マーズ】にある王宮の広場で行われる。

蒼華たちは王族・王族関係者専用入り口から二人乗り自転車で入り、広場に設置された王族用の席につく。



時間は夕方辺りなのに、王宮の広場は見渡す限り人ばかりだった。王宮の広場には人が収まりきれず、王宮前の大通りまで大量の人が居り、最後尾の方は見えない程だ。



「そうちゃん。なんでセレモニーなんかにこんなに人が集まるのかしら?」

「皆国王が大好きだからだよ。」

そう蒼華が言うと、フレイアはとても誇らしげな顔をしていた。



「さぁ!皆さん!皆さんが待ちに待った国王の登場です!では、ブレイズ・システィーナ国王の登場です!」

司会者がハイテンションでそう言うと、演説台の周りにスモークが焚かれ...



「ヤッホー!!愛すべき国民達よ!元気かー!」



爆発音の用な音が響くと同時に、紙吹雪が広場を舞う。



スモークの中からライトに照らされ、アイドルの様な格好をしてハイテンションに登場した国王こそ、フレイアの父であるブレイズ・システィーナだった。



広場の国民達のテンション最高潮に達し、周りの王族達はクスクスと笑い、娘であるフレイアの顔は、さっきの誇らしげな顔は何処へ行ったのか。顔を真っ赤にして顔をうつむかせている。



「やっぱ凄いな。お前のお父さん。」

「何がよっ!あの行動が?凄いわよね!こっちはとっても恥ずかしいけれども!」

顔を真っ赤にしたままでフレイアが怒鳴った。


「いや、違うって。ほら見てみろよ。皆の顔。」

そう言って蒼華は民衆の方を指でさす。

皆とても楽しそうで幸せそうな顔をしていていて、とても輝いていた。



「お前のお父さんは、こんなに人に信頼されていて、こんなに人を笑顔に出来るんだ。それって本当に凄いことだよな。」

「そうね。」

フレイアはとても誇らしげな笑みを浮かべ、自分の父親を見ていた。




そして司会者が国王スピーチに進むため、静かにしろと呼び掛けても国民が全く静かにならない様子を見ていると誰かに肩をポンポンと叩かれて蒼華は振り向いた。



いきなりとても柔らかいものが蒼華の頬に触れた。

(この妙に安心感がある柔らかさは...)

「フフ。久しぶりにそうちゃんにチューしちゃった。」

凛華が頬を赤くしながらそう言い、母親にいきなり頬にキスをされ白目を向いた蒼華を見て、フレイアは笑っていた。



「凛華おばさん。お久しぶりです。」

「フレイアちゃんこんばんは。お久しぶり~。おばさんじゃなくて、お姉ちゃんて前に言ったでしょー。」

「す、すいません。」

流石に凛華のハイテンションについていけなかったのか、フレイアは苦笑いになっていた。



「それでは今から国王のスピーチが始まります。」



蒼華が凛華を抑えこみ、やっとのこと凛華が静かになったころに、会場も静かになったのか司会者がセレモニーを進行し、演説台に先程までアイドル衣装を着ていた国王が、正装に身を包み演説台へと登場した。








楽しんで頂けたでしょうか?

今深夜帯に投稿しているのですが、申し訳ないですが少し時間を早めたいと思います。

深夜の遅い時間にも読んでくれた皆様!多分午後6~7時位に投稿します。

これからも是非読んでみてください!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ