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プロローグ 中編

プロローグです。プロローグで中編なんて自分見たことないです。そんな新しい事に挑戦したの作品。

今回は説明回ぽいですが、本編どうぞ!

(急げぇーーーー!!)

蒼華は自転車で疾風のように、遅刻確定の朝の通学路を走っていた。

通り過ぎる商店街は朝の活気に溢れていて、もう登校し終わっている小学校の正門の前には、朝の挨拶当番が終わった母親達が楽しそうに井戸端会議をしていた。

そんな中、蒼華だけが時間という最大の強敵と戦っていた。

(母さんのせいでっ!なんであんな残念母さんに...)



風のように駆け抜ける蒼華に近所のおばあちゃん達がそうちゃん頑張って~と声をかけられたり、お巡りさんにそうちゃん危ないよ~と注意されたりしてたら、やっと校門が見えてきた。


校門には生徒指導のジーク・カリキュレーター先生が校門を閉めようとしていて、このままでは、いくら疾風のように自転車を走らせたとしても間に合うことはないだろう。

そして何故か蒼華はアニメの主人公張りに叫ぶ。


「ちょっと待ったーーー!!」

いきなり後方で叫び声が聞こえ、ビクッ!と体を震わせるジーク先生。

そんな先生も目もくれず蒼華は自転車で校門を通過する。

その様子を見てジーク先生は呆れたような顔をして

「あと、1分でホームルーム始まるぞー!」

と大きな声で言った。



そんな時間とのカーチェイスを終えた蒼華は慣れた手付きで素早く自転車を駐輪場に停め、教室に急ぐ。

蒼華は勢いよく教室の扉を開ける。教室に着いたのは出席が始まった瞬間だった。

「ギリギリセーフ...」

「蒼華君。次はもっと余裕を持って生活してくださいね。」

「はい。すいませんルーモ先生...」

ルーモ先生は夕焼けの様に美しい緋色の髪と瞳、体はとてもスレンダーで美しい女性だった。

クラスメイトは皆クスッと笑ったり、微笑していたりしていた...



授業が全て終わった。

今日は火星移住300周年で、仕事や学校は午前中で終了する。なのでクラスは皆明るく、普段より浮かれていた。

そして帰りのホームルームが始まり、ルーモ先生が喋り始める。

「今日は火星移住300周年です。夜から始まるセレモニーには必ず皆さん出席してくださーい。」


そう伝え終わると、はーいと間の抜けた返事がクラスからあがる。

帰りの挨拶を済ますと、皆足早に友人と教室を出ていった。

蒼華はクラスメイトからの誘いを断り、母親に連絡を入れる。

「今日はアイツと一緒にセレモニーに行きます。現地集合で...とこれでいいか。」

連絡を入れると、蒼華も教室を後にした...




蒼華は町の辺境にある、廃工場に来ていた。それは火星開拓時代に現役であったであろう、時代を感じる寂れた工場だった。

蒼華は工場の敷地を囲む金網の穴の空いてる部分を通って、工場に入った。

そして工場の奥まで進むと、寂れた壁に不自然に整備され、綺麗な電子パネルがある。そこに蒼華は35桁のパスワードを慣れた手付きで入力していく。

蒼華がパスワードを打ち終わると、地響きを起こしながら壁が開いて地下への階段が現れる。

蒼華は地下への階段を下っていった。


階段を下り終えると、そこは巨大な図書館だった。

端が見えないほどの広大な地下に、数えきれない量の本が蔵書してある。

少し歩くと天井に透明なガラスが設置されていて、そこから日の光が差し込んでいた。少し薄暗く埃っぽい図書館を照すその光は、水の中に射し込んだ光のようだった。

その中心で蒼華の初恋の相手。絶賛片思い中の相手でもある、フレイア・システィーナが黙々と本を読んでいた。




プロローグ中編読んで頂きありがとうございます!あと後編と終編になります。

本当にすいません。


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