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プロローグ 前編

初投稿なのでアドバイス等あったら気軽にアドバイスお願いします!

人の悲鳴、怒号や銃声、爆発音等が普段戦場ではない基地を包み込んでいた。

周りを見渡すと、敵か味方か分からないほど残酷な死体。中にはもはや人間か分からないような死体もある。

そう、ここは地獄だった。

通信機に耳障りな音なり、声が聞こえる。



『42部隊お前らは大丈夫か?』

「お前は4部隊のリーダーか。そっちの状況はどうだ?」

男は豪快に笑い、言う。

『クソみたいな戦場だ。もう分隊員も俺以外は全滅さ。クソッ!最後に妻と子供の声だけでもいいから聞きたかったぜ。』

「今から救援に向かう。場所はどこだ?」

『来るんじゃねえぞ。もう俺は助からねぇよ。そこらじゅうにクモが居やがる。まぁ一応は足掻いてみるさ。最後のタバコを吸いながら奴らにギャフンと言わせてやるぜ!』

男は自分を勇気付けるかのようにまた豪快に笑った。

「...幸運を祈る。」

『あぁありがとよ。お前は蒼華だったか?絶対生き残れよ!』

そこで通信が途切れた。



自分の分隊員を見渡す。皆ここで死ぬのだろうと怯えた顔をしている。

「お前らそんな死にそうな顔するな。まだ生き残れる可能性は十分ある。そんな絶望した気持ちでいると本当に死ぬぞ。」

「そうだよ!皆もっと希望を持って行こう!えいえい!おっー!」

分隊唯一の女隊員、ムードメーカのルミエールが言い、俺達は吹き出し、徐々に分隊の雰囲気が良くなっていく。

「ああ、そうだな。」


ブラットがそう言い、体を建物の壁に軽く預け楽な体制を取った瞬間ブラットの表情が険しくなった。

「皆、生き残ってくれ。」

ブラットのスキル【衝撃インパクト】によって俺達は吹き飛ばされ、次の瞬間壁から光が迸り、ブラットを呑み込こんだ。

「ブラットッー!!」



ブラットは死体も血も残さず、蒸発してしまった。

建物から【クモ】と呼ばれる無人強襲用対人兵器が出てくる。丸い球体に四本の脚が生えている。名前の通りクモのような形をしたロボットだ。

蒼華は歯を食い縛り涙を耐える。

(ここで泣いたら生きている仲間にも死んだブラットにも顔を会わせられないな。だけど仇くらいは俺が取る!)



蒼華は無謀にも【クモ】に突っ込んでいく。

(役に立ちそうなのはc4だけだ。なら接近して【クモ】のウィークポイントに付けるしかない!)

蒼華は全力で走る。【クモ】の球体部分に付いているカメラと目があった気がして、軽く吹き出す。

(戦場でこんな接近して【クモ】を拝むとは。なんか笑えてくるなっ!)

スモークグレネードをカメラ付近に投げて目眩ましをする。多分だが古い型だからサーモグラフィーは付いてないと蒼華は予測していた。

案の定【クモ】は反応を遅らせ、その隙に蒼華はスライディングし【クモ】の胴体の死体に潜り込んだ。素早い動作でc4を設置し【クモ】の胴体から抜け出す。

【クモ】が蒼華の方を向き、ブラットを焼き払った、胴体の上にちょん髷見たいに付いているレーザー砲を蒼華に狙いを付ける。



蒼華はc4の起爆スイッチを押し、激しい音をたててc4は爆発し、その爆風で体が吹き飛び建物の壁に体から当たる。

「クソ。爆破少し早かったな...」

【クモ】は炎を上げて、その活動を停止させていた。

「なんであんな無茶な真似したんですか!あれなら僕のスキルでどうにかなったかもしれないのに!」

カイトがそう言い、分隊員全員が涙目になりながら蒼華にかけよって行く。

「もう家族を失いたく..なかった...」

「俺達からしても大事な家族なんだっ!蒼華まで死んで欲しくないんだよ!」

カイトは泣きながらそう叫んだ。

「ごめん...」

そう言い蒼華は気を失った。




蒼華はベットから飛び起きる。体中汗で凄く、ベットも汗で濡れていた。

(何か大事な夢を見た気がするな。)

「やばっ!この汗の量は母さんにからかわれるかもな。」

「そうちゃーん。ご飯出来たよー。」

下の階から蒼華の母親の元気な声が聞こえてきた。

「分かったよ。母さん!」

蒼華は制服に着替えて、自分の部屋数を出て階段を下りる。


リビングのドアを開けると、とても食欲をそそる朝ご飯の匂いが鼻を通った。

「そうちゃん?今日うなされてたみたいだけど...」

「勝ってに部屋を覗くなよ!」

蒼華は少し怒鳴るように言った。

「ゴメンね。そうちゃん。」

母さんが悲しそうな顔をする。

(うっ...胸が痛むな。)

「ごめん。母さ」

「ごめん!そうちゃん!本当はそうちゃんに添い...じゃなくて寝顔を見に行ったの!」

(あぁなんで見た目は良いのに、こんな中身がダメなんだよ。)



蒼華のお母さんは見た目年齢がかなり若くて、蒼華の友人は始めてお母さんに会うと、女子大生のお姉さんと勘違いし、最悪本気で紹介しろや、名前や連絡先を教えろと言われるときがある。

名前は凜華と教えるが、連絡先は教えないのがモットーの蒼華だった。

「そうちゃん!早くご飯食べないと遅刻しちゃうよ!いくらお母さんと喋るのが楽しいからって...」

「母さんのせいで朝ご飯食えないんだよ!」

朝から大変だな。と蒼華は考えながら朝食を済ませた。


リビングを出て、玄関へ向かうまでも蒼華は凜華に絡まれ続けた。

蒼華が靴を履き終わり、玄関を開けようとする。

「そうちゃん。行ってらっしゃい。」

凜華は笑顔でそう言った。凜華の顔が窓から差し込む朝日に照らされる。

(綺麗だ)

と蒼華は不覚にも感じた。

「どうしたの?そうちゃん?」

「なんでもないよ。行ってきます、母さん。」

蒼華は玄関を開ける。眩しい朝日が世界を照らし、小鳥が囀ずっている素晴らしい朝だ。

(さぁ今日も頑張りますか!)

蒼華は火星第一高等学校へと向かった。

これからも頑張って投稿していきたいと思います。プロローグ終わるまであらすじは少し短いですが、更新していきます。では宜しくお願いします!

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