狼に恋した赤ずきん
狼に恋するって、ここの世界では動物を好きになるの!?『※違います』
と、とにかく、本物のストーリーと全く違うことが分かったな
でも、この終わりってどうなるんだろう?
両思いになってハッピーエンド?
そんなことを思っていると
ずっと寄り道してた赤ずきんが
ようやくお目当てのおばあさんの家にたどり着いた
赤「お婆様、元気かなぁ~、おみあげで元気にさせなきゃね!」
そう言って中に入ると
そこには銃で撃たれた狼と色んなところが切り裂かれているお婆様がいた
あまりのグロさに、私は吐き気がした
赤「なに・・・・これ・・・・」
「君はこのお婆さんの孫かい?」
赤ずきんが呆気にとられていると
狼を殺したであろう、猟師が中から出てきた
猟師「狼があのお婆さんを食べようとしていてね、たまたま通りかかった私が急いで撃ったのだが、お婆さんは亡くなられてしまったよ」
残念そうに猟師が言うと
赤「嘘だ・・・・」
猟師「え?」
赤「狼さんは私に美味しいリンゴの場所を教えてくれたのよ!そんな優しい狼さんがお婆様を食べるはずがない!」
猟師「いや、見て分かるだろ?狼が引きちぎったような後があるだろ?」
赤「じゃあ、ここに銃で撃たれた後があるのはなに?」
猟師「そ、それはお婆さんが苦しそうだったから・・・・」
赤「嘘だ!皆殺したんだ!許さない!」
涙目になりながらも、青色だった赤ずきんの目が赤色に変わる
そしておでこから真っ赤に光る紋章みたいなのが浮かぶ
赤「全部消し飛んじゃえ!」
そう言って無意識だろう、手をかざすと家ごと燃やしてしまった
赤「あぁ・・・・お婆様・・・・狼さん・・・・」
家の中、そう言って泣き崩れる赤ずきん
って、あのままだとあの子も危ない!
ヴェン「くそ!炎が熱すぎる!」
ジャンヌ「入りたくても入れませんよ!」
アーサー「どけ。僕がやる」
そう言ってアーサー王はエクスカリバーをドアに向ける
すると光のレーザーが特大に出てきた
それにビックリしたのか、涙を流しながらこちらを見てきた
ガブ「赤ずきんさん!こちらに逃げてください!」
赤「嫌だよ・・・・私もここで死ぬ」
ガブ「お婆様も狼さんも望んでないはずです!赤ずきんさんが死ぬこと!」
私がそう叫ぶと赤ずきんはビックリしたかのように目を見開く
ガブ「たとえ周りがいなくなっても、あなたを見てくれる人がいるんです!だからあなたはその人たちの分まで生き残らなきゃ!」
赤「・・・・分かり・・・・ました」
アーサー「おそらくこの能力は今身に付いたのだろう。赤ずきんよ、頭のなかでこの炎を消すイメージをつくれ」
赤「やってみます」
一度深呼吸をして意識をする赤ずきん
おでこの赤色の紋章から、緑色の紋章にかわる
赤「こんな感じでいいのかな・・・・えい!」
すると台風以上の風が舞う
あまりのことに、アーサー王以外は吹き飛んでしまう
アーサー「なるほど。マーリンがそう言うのもうなずける」
赤「私に・・・・こんな力が・・・・」
ガブ「いてて、大丈夫ですか?皆さん」
ヴェン「なんとかな」
ジャンヌ「これなら仲間にできそうですね」
そんな話を三人でしていると
「あらあら、邪魔者がいるっぽいわね」
私には聞きなれた、懐かしい声が聞こえた
ガブ「なんでここにいるの・・・・?ウリエル」
ウリ「あらガブリエル。久しぶり」
そう。三大天使の一人、ウリエルがいた
新たな敵誕生!?
ウリエルがきた目的とは!?




