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第02話 超加速世界

「おにいちゃん、遅れてごめん」

「助かった! もうダメかと思ったよ! ありがとう」

「ここに来るまでに敵と何度か遭遇しちゃって……遅れてごめんね」


 そう言って抱え上げてた俺を地上にそっと降ろす妹のレイナ。


「こいつら雑魚だから、すぐ倒すから」

「いや、こいつら物凄く強いぞ」

「大丈夫、見てて」


 レイナは俺に微笑みかけると同時に目に見えないほどのスピードで剣撃を繰り出し、全ての大イノシシを地に沈めた。

 俺が殺されかけた、あの敵を一瞬で?

 スゲーよ!

 レイナ!


 上空を旋回している大鳥が不意に沸いた手練(てだれ)の乱入者にビビって騒いでる。


「逃げろ!」

「ヤバイ!」

 

 レイナはどこから取り出したのやら、長弓に弓を何本かつがえ天空に向かって射る。


「お兄ちゃんに手を出したんだから、逃がさないよ!」


 ツテテテッ!と矢の弦を鳴らす音が連続で聞こえる。


「うぎゃー!!」


 矢は星の様に輝いて光の軌跡を描きながらホーミングミサイルの如く大鳥を追尾し絶命の悲鳴を残して地上に射落とした。

 空を逃げ惑っていた大鳥は全て地に落ち、草原に再び静寂が戻る。

 戦いの終わったレイナが俺の背中を見る。

 

「おにいちゃん、怪我してるね。随分深い傷だね。痛かったでしょう? 今すぐ直してあげるからね」


 心配そうな表情で俺を見ると、俺の背中に手をかざして呪文のようなものを唱え始める。

 すると背中の痛みが嘘のように消えた。

 

「ふー」


 俺は身の危険が去ったことを実感した。

 

「おにいちゃん、久しぶりっ!」

 

 レイナの表情がぱ~っと明るくなる。

 白い頑丈そうな鎧を着たレイナが俺の胸に飛び込みぎゅっと抱きついてきた。

 鎧の固い感触とレイナの柔らかい腕の感触のギャップが印象的だった。

 

「ごめん。本体アップデートでログインが10分ほど遅れたんだ。ごめんな」

「10分……?」

「アップデートの最初の残り時間表示が10分だったのは覚えてる」

「10分なんだ……。そっかー、それで遅かったんだね。でもログインして欲しくなかったよ」

「えっ!?」

「いや、何でもないよ」

「ところで、ここはどこなんだ?」

「ここは結構強い敵が多い獣人拠点のすぐ近くの草原。本来は高レベルプレイヤーしか来ない様な所なんだけど、たぶんバグでここに飛ばされたんだと思う」

「バグか~。それでどこを探しても町が見つからなかったんだな」

「最近は色々と不具合多いみたいなんだ。ところでおにいちゃん、転移石はまだ持ってないよね?」

「なんだそれ?」

「街に一瞬で飛べる石で最初の町のクエストで貰えるんだ。当然持っている訳はないよね。じゃ連れてってあげる」

「おう、すまない」

「飛ぶよ!」


 レイナは俺を軽々と抱きかかえ上げると、鳥の様に空を飛ぶ。

 妹に抱き上げられてるのってすごく恥ずかしいし、しかもお姫様抱っこ。

 クラスメイトに見られたら一生布団の中で引き篭もって生活しないといけないぐらいの恥辱プレイ。

 知り合いが見てなくてほんと良かったわ。


 空をかなりのスピードで飛んでいるのと目が眩むほどの高さで飛んでいたので俺は怖くて一言もしゃべれなかった。

 喋れたとしても風切り音が物凄かったのできっと話しは出来なかっただろう。


 結局レイナとは一言も話さずに飛び続けた。

 五時間ほど空を飛ぶと、本来来るべきだった初期村に着いた。


「初期村のビレジに着いたよー」


 深夜のせいなのか、殆ど人は歩いておらず村は静まり返っていた。


「ありがとう、レイナ」

「今日はもう遅いから、ここの村の宿屋に泊まろう」

「そうだな。俺も今日は色々あって疲れたから寝たいよ」


 宿屋に向かった。

 深夜だったせいか宿屋の受付には誰も居なかったが、受付の呼び鈴を押すと奥の控え室から眠そうな顔したオヤジさんが出てきた。


「一人一泊5Gです」


 そう事務的に言われた。

 NPCなのかな?

 それとも単にダルダル系のオヤジさんなのかな?

 まあそれはどうでもいい。

 寝れりゃいいんだ。

 寝れりゃ。


 宿泊料と引き換えに部屋の鍵を渡された。

 部屋は二階の階段上がってすぐの二人部屋だ。

 シャワーも浴びずにベッドに倒れ込む様に横になる。

 ベッドに入ると今までの疲れのせいかすぐに深い眠りに落ちてしまった。

 

 * * * * *

 

 翌朝、窓の外の騒がしさで目が覚める。

 完全に寝過ごしたのか日は結構高くまで昇っていて、宿の外には多くの冒険者がひしめいていた。

 サービス開始初日だけあって初期村は大盛況だ。

 俺がベッドから出るとレイナがバスルームから上がって来て髪をタオルで拭いていた。


「おはよう! お兄ちゃん!」

「おはよ!」

「お兄ちゃんシャワー浴びてきなよ。昨日は入ってないんでしょ? 汚い男の子はもてないよ」

「おおう! じゃあシャワー浴びてモテモテになって彼女でも作るかな!」

「や、やっぱだめ! 汚くてもいいからシャワー浴びちゃだめ! お兄ちゃんは私だけの物なんだからね!」

「だいじょぶ、だいじょぶ。シャワー浴びたぐらいで彼女出来るならもうとっくに彼女いるから」

 

 そう笑いながらバスルームへと向かう。

 熱いシャワーを浴びるとハッキリと目が覚めてきた。

 昨日は散々な目に遭った。

 大鳥に何度も背中を襲われて、高空まで連れ去られ地面に墜落死しそうになった。

 そのどれもがリアルで身の毛もよだつ体験で現実に起こった事と区別のつかないリアルさだ。

 大鳥にやられた背中や肩の傷を見てみると、傷は完全に癒えていて昨日の恐怖の痕跡は綺麗に消えていた。

 レイナが掛けてくれた回復呪文のお陰か、RPGのお約束の『宿屋に泊まると完全回復』のどちらかのお陰だろう。

 

 シャワーを終えて部屋に戻ると、レイナが手を引いて俺を宿屋から連れ出した。

 宿屋の外にはこのゲームを始めたばかりの冒険者でごった返していた。


「さあ! レイナとレイジの大冒険が始まるよ!」

 

 最初に連れて来られたのは教会だ。

 

「まずはここ! 神父さんに言って復活ポイントをここに設定して貰ううんだよ。お兄ちゃんは獣人拠点の前からゲームスタートしたんだから、復活ポイントをここに設定しないと大変なことになるよ!」

「大変なこと?」

「もし死んじゃったら、あの獣人拠点前の草原から再スタートするんだよ」

「マジかよ! するする! あんなとこは二度とごめんだ! 今すぐ登録します!」


 俺は神父さんに話をするとすぐに復活ポイントを設定してくれた。


「次は武具屋だね。RPGは武器や防具を装備しなくちゃ始まらないっ! 買いに行くよ!」

「そう言えばお前が昨日着てた装備はどうしたんだ? 今日は鎧着てなくて普段着みたいだけど?」

「あれはアイテムボックスの中にしまっといたよ。お兄ちゃんと遊ぼうと思ってさっきレベルLV1に下げておいたからね。今は装備レベル制限であの武器や防具は使えないんだ」

「装備レベルとか有るのか」

「RPGだからね。LV1だと皮シリーズの防具や銅の剣とかしか使えないかな?」

「弱っちそうな着ても着なくても変わらない様なあれか」

「着ないよりはマシだよ! 芋虫が毛虫に変わるぐらいねっ!」

「その例えよくわかんないぞ」

「むむむ……細かい事はいいの! さ、買うわよ!」


 武具屋に入るとレイナは手慣れた冒険者と言った感じでカウンター中の店員に注文する。

 選んだ武器は皮シリーズの防具一式と銅の剣と木の盾だ。

 試着室で着替えてみたものの露出が多く予想通り防御力は期待出来そうもない感じだ。

 銅の剣に至っては切れ味悪そうでどう見ても鈍器としてしか活躍出来なさそう。

 試着室から出るとレイナが待っていた。


「着れた?」

「これでいいのかな?」

「うん、ちゃんと着れてるね。装備は揃ったから次は冒険者ギルドに行くよ!」

「お! 冒険者ギルドか! なんかゲームっぽくなってきたな」

「冒険者ギルドはRPGの基本だからね! ここでギルドカードを作って討伐クエストを受けるのが冒険者生活の基本だよ」


 冒険者ギルドは新人冒険者達でごった返していた。

 窓口自体は臨時窓口も含め三十程有ったがどの窓口も大行列で、所々で行列待ちに疲れたプレイヤー同士で小競合いが起こっていた。

 

「ギルドだぞ! ギルド! ファンタジー感半端無いな! それにしても行列が凄いな。これぐらい混んでると今すぐ行列に並んだとしても三十分待ちは確実だな」


 寝坊したせいで思いっきり出鼻くじかれた感じ。


「並ばなくてもいけるわよ」

「え?」


 レイナは列に並ばず、空いている奥のカウンターに向かった。


「なんでここだけ空いてるんだ?」

「VIP用の有料窓口だからね」

「有料?」

「ここの窓口はある程度お金を持っている人や熟練プレイヤー用の窓口で普通は一回あたり500Gの手数料を取られるからね」

「500Gも掛かるのか。宿屋が一泊5Gだったからめちゃくちゃボッタくりじゃね? クエスト受ける度に500G取られてたんじゃ全然稼げないだろ?」

「でも行列で30分待ってるよりは稼ぎがいいと思うよ」

「そう言われればそうかもしれないけど……」

「それにわたしが居れば無料だしね」

「!」


 レイナがVIP窓口に行ってギルドカードを見せると受付嬢はかしこまった感じでお辞儀をした。


「お疲れ様です。クラン神聖騎士団所属の上級冒険者のレイナ様。今回は何の用でしょうか?」

「パーティーメンバーのレイジの冒険者ギルドへの登録とクエストを受けに来ました」

「はい。パーティーメンバーのレイジ様の冒険者ギルド登録と、クエストの受諾ですね。解りました。ではレイジ様こちらへ」


 受付嬢が薄い板の様な物を出す。


「ではこの板の上に右手を広げて載せてください」


 俺は言われた通りに光る薄い板の上に手形を取るように右手を広げ載せた。


「はい! ありがとうございます。冒険者ギルド登録は以上で完了です。ギルドカードをお渡し致します」


 受付嬢からやや大き目な運転免許サイズと言った感じのギルドカードを渡される。

 ギルドカードには細々としたレベルやらステータス、スキル、クラス等が書かれていた。

 それをレイナが覗き見る。


「クラス戦士 レベルLV1 冒険者ギルドランク1 スキルポイント0 所持スキル無しと。うん、ちゃんと登録出来てるね」

「これ何に使うんだ?」

「クエストの受諾や進行状況確認、あと自分のステータス確認だけど、メニューからも見れるから要らないって言えば要らないかな?」

「なんだ、意味無いじゃないか」

「でも身分証明書になるよ。メニューは自分しか見れないけど、このギルドカードは他の人も見れるんだ」

「身分証明書か。なるほどね」

「じゃあ、次はクエストの……ごめ、ちょっとメッセ入った」

「メッセ?」

「カットインメッセージって言ってTV電話みたいなの。先に済ますからちょっと待って」


 そういうと、目の前には誰もいないのに無言で頷いたり首を振ったりしている。

 TV電話の映像はレイナだけに見えている様だ。

 一分ほどすると電話が終わったのかレイナが申し訳なさそうに頭を下げる。


「ごめん! お兄ちゃん。騎士団の方から呼び出しが掛かったからちょっと行ってくるね」

「騎士団?」

「神聖騎士団。私の所属してるクランなんだ」

「クランてなに?」

「んー、冒険者の集まった団体みたいなの?」

「なるほど」

「わたしが戻って来るまで村の外で弱いモンスターでも倒してレベル上げしてて」

「おう、留守番任しとけ!」

「じゃあ行ってくるね、お兄ちゃん」


 レイナは冒険者ギルドの外に出ると同時に転移石と呼ばれる激しく光る石の様な物を取り出してその光の中へ消えていった。



 * * * * *

 

 ──首都ジェネシス 神聖騎士団 クラン会館


 レイナは呼び出しを受け、クラン会館の小会議室にやって来た。

 既に五名の会議参加者は集まっていて、レイナが一番最後だった。

 参加者はレイナも含め六名と少なかったがそのメンバーはそうそうたる者達であった。


 ・神聖騎士団 団長 ワタナベ

 ・神聖騎士団 副団長 ミウラ

 ・神聖騎士団 技術本部長 ササキ

 ・神聖騎士団 第一部隊長 ナミカワ

 ・神聖騎士団 第二部隊長 ニカイドウ

 ・神聖騎士団 第一部隊員 レイナ


「ただいま戻りました。第一部隊隊員のレイナです」


 息を切らしながら戻って来たレイナに団長のワタナベが声を掛ける。


「急に呼び立ててしまって申し訳ない。きみには先ほどのカットインメッセージの話を後ほどもう一度してもらいたい」

「解りました」


 レイナが席に着くと団長が話を続けた。


「では会議を始めたいと思います。皆さんもご存じの通り、今このゲームでは数多くの不具合が発生しています。その件について技術本部長のササキ君、報告をお願いします」


 緑色のフレームの眼鏡を掛けた神経質そうな顔をした技術本部長のササキが机の上の資料を手に取りながら話し始めた。


「現在起こっている不具合は多数有りますが、その中で重大な不具合はお手元の資料に書いてある以下の二つです」


 皆の手元に配られた資料には以下の二つの不具合が書かれていた。


 1.ログアウト不具合

 2.時間加速不具合

 

「ログアウト不能不具合は、メニューからログアウトが選択出来なくなりゲームの世界から出れなくなる不具合です。既にみなさんご存知の通り我々はゲーム内時間で百五十日ほどこのゲームの世界に閉じ込められています」


「はあ」とため息にも似た声が所々から聞こえてくる。


「今までの調査の結果、サービス開始の土曜日正午から午後二時前までは正常にログアウトが出来たとの報告が上がっています」

「午後二時辺りを境にログアウト不具合が出たと言う事ですね」

「そうなります」

「では次は時間加速の事実確認を行いましょう。ササキ君続けて下さい」

「解りました。本来このゲームではリアル比10倍の時間加速が掛かっています。リアルで一時間の空き時間が有ればこのゲームの中では10時間遊べるという素晴らしい機能ですが、その時間加速がどうやら10倍では済まない位掛かっている様なのです」

「具体的にはどのぐらいの時間加速が掛かっているんだ?」

「100倍ぐらいの時間加速が掛かっているのではないかと予想していましたが、そんな物では済まされない時間加速が掛かっているとの証言が得られました」

「それはレイナ君の証言の事だな」

「はい」

「ではレイナ君、証言をお願いします。まず君がログインした正確な日時をおぼえているだろうか?」

「サービス開始の土曜日、確か午後2時5分ぐらいだったと思います」

「2時5分ですか。ちなみに今の君のプレイ日数は何日ですか?」

「ちょうど70日です」

「サービス開始の12時にプレイを始めた我々の約半分のプレイ日数と言ったところですね。では昨日ログインしたレイナ君のお兄さんですがレイナ君の何分遅れでログインしましたか?」

「10分です」

「それは間違いない時間なのですか?」

「ハッキリと10分と言う数字を聞きましたので間違い無いと思います」

「レイナ君とレイナ君のリアル時間でのログイン時間差は10分間。そしてゲーム内での経過時間は70日。それから導き出される答えは……」


 資料にはこう書かれていた。


『リアル時間10分間=ゲーム内時間70日』

『リアル時間比10,000倍の超加速』


「10,000倍の加速だと?」

「ありえない」


 技術本部長のササキは参加者達のざわめきを無視するかのように続ける。


「レイナ君と我々のプレイ時間の差がほぼ倍と言う事実も考えると、ログアウト不具合の発生した午後二時から一万倍の超加速が掛かったと判断して間違いないかと推測されます」


 落胆する参加者の中で一人だけ喜んでる様にも見える男が居た。

 第二部隊長ニカイドウだ。


「みんな親の葬式に出たみたいな暗い顔してるけど、考え方を変えたらこれほど素晴らしい事は無いんじゃないか? リアル一時間あれば一万時間も遊べるんだぞ? 正にゲーマーにとっては天国じゃないか!」

「すぐに不具合が修正されると言うならその考え方もあると思う。でも運営がこの不具合に気が付いていないとしたら大変な事になる」

「大変な事?」

「運営がこの不具合に3時間後に気が付いたとしたらどのぐらいの日数をこのゲームの中に閉じ込められると思います?」

「さあ、どのぐらいになるんだろう?」

「三年半です」

「さ三年半!?」


 予想外の期間に動揺するニカイドウ。


「三時間で気がついてくれるならまだいいのですが、いまから正社員の出社すると思われる月曜日の朝九時までの四十三時間、ずっと気がついてもらえずこのゲームの中に閉じ込められたとしたら?」

 

 ゴクリと喉を鳴らすニカイドウ。


「およそ五十年の間このゲームの中に閉じ込められます」

「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 五十年てありえないだろ? いくらゲーム好きの俺でもさすがに飽きるわ!」

「でもそれが想定される最悪のパターンなのです」


 想定以上の事実を突きつけられて、会議に参加する全ての者が押し黙った。

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