scene.13 「それぞれの夏」
朝の光がカーテンの隙間から差し込んでいた。
香坂ユイはベッドの上で
小さく伸びをしてから、身を起こす。
いつもより心なしか、胸が軽かった。
◇
──昨夜、手鏡が割れていた。
お風呂から上がり、
部屋のドアを開けた瞬間──
ユイは足を止めた。
フローリングの床に、
鏡の破片が散らばっている。
視線を上げると、
壁には深い凹みが残っていた。
巾着から取り出され、
何かの勢いで投げつけられた
痕跡のようだった。
「……え……?」
誰かが入った?
そう思って室内を見渡すと、
窓が開き、カーテンが揺れている。
これは帰ってすぐに、
空気を入れ替えるために
自分が開けたのだった。
机を見ると、
引き出しは開けられていたが、
中は何ひとつ乱れていない。
そして、本も、小物も、財布も、そのまま。
けれど──
鏡だけが、跡形もなく砕けていた。
ユイはしゃがみこみ、
指先に注意しながら
大きな破片をひとつずつ拾い集めていく。
いつも持ち歩いていた鏡。
光にきらめく破片のひとつひとつに、
思い出がある気がする。
それなのに
──胸の奥に、奇妙な安堵のような
感情が浮かんでいた。
「……なくなって、よかったのかも」
思わず口をついて出たその言葉に、
自分でも驚いた。
そう呟いた自分の声は、
不思議と穏やかだった。
◇
──そして迎えた今日。
昨日の雪城ネネとの時間を思い出す。
水族館、ショッピングモール、
帰り道、楽しかった。
「……よし」
軽く自分に言い聞かせるようにして、
ユイは顔を洗い、身支度を整えはじめた。
今日はネネと出かける約束をしている。
場所は決めていないけれど、
のんびりと街を歩いて、
気になるお店を見つけて、
そんな一日を過ごせたらと思っている。
髪を整え、淡い色のトップスと
スカートを合わせた私服に着替えたあと、
バッグの中身を確認する。
スマホ、財布、ハンカチ、小さなポーチ。
これで大丈夫。
母にひと声かけて、家を出た。
◇
いつもの秋神駅で待ち合わせたネネは、
今日も白とピンクを基調にした
ふんわりとした私服。
スマホを眺めていたが、
こちらに気づいて顔を上げる。
軽く巻かれた銀髪が肩に流れ、
いつもより少しだけ大人びた印象だった。
「おはよ〜」
「おはよう」
ふたりは自然に並んで歩き出し、
駅ビルのショッピングモールへと向かった。
洋服、雑貨、アクセサリー……
色とりどりの店をまわりながら、
ネネは時おり「あ、これかわいい!」と
指を差してはユイを振り返る。
そして、ある店で足が止まった。
「……あ」
ラックや棚には数々のヘアアクセサリー。
その中に、
淡いピンクと白のリボンが並んでいて、
金の小さな星型チャームが、
照明を受けてキラキラと輝いていた。
ユイは、リボンを見つめながら、
ぽつりと口を開いた。
「……ネネちゃん、
いつもこれ、つけてるよね」
少し間を置いて、
手に取ったリボンを指先でなぞる。
「なんか……見てるうちに、
すごくかわいいなって思って」
それから、恥ずかしそうに
視線を逸らしながら続けた。
「わたしも、つけてみたくなったの。
……おそろいで」
ネネが思わずつぶやく。
「……じゃあ、おそろい、する?」
「……うん」
ユイはリボンを手に取った。
少し照れながら、
髪に合わせて鏡で確認してみる。
ネネはスマホで「似合う」と言いながら
リボンを髪に当てているユイを
ぱしゃぱしゃと撮影している。
「かわいい、かも。でも……
わたし、うまく付けられるかな?」
そう小さくつぶやいて、ネネの方を見た。
「あとで動画のリンク送るよ
一緒に練習しよ?」
ネネはスマホを軽く振りながら言った。
レジを済ませたあと、ネネは微笑んだ。
「つけるの楽しみだね」
ユイも笑みを返して、
リボンの入った小袋を見つめて言った。
「……今度、
一緒につけて、おでかけしよう?」
「うん!約束だよ」
ユイの手元には、袋に入った、
ピンクと白のリボンがあった。
そっと袋を傾けて、
中のリボンを覗き込む。
小さな星のチャームが微かに揺れた。
まだ結ばれていないそのリボンが、
ふたりの未来を静かに待っているようだった。
────────✿────────
セミの声が、遠くから聞こえている。
夏休みが始まったばかりの昼下がり、
綾瀬ノノの部屋には
穏やかな時間が流れていた。
白咲リコはローテーブルに
問題集を広げ、シャープペンシルを持つ指を
動かしている。
ノノも隣に座り、教科書をめくりながら
ペンを走らせていた。
「ここの問題、
こういう式で合ってると思う?」
「……えっと、あ、うん。合ってるよ。
たぶん、その次でこれを代入して──」
ふたりは肩を並べて、淡々と、
けれど楽しそうに宿題を進めていた。
リコは顔を上げて窓の外の空を眺める。
「夏だねぇ」
その視線の先には、
入道雲がゆっくりと浮かんでいた。
「ほんとに真面目だよね。
夏休み始まったばかりで
こんなに宿題やる子、あんまりいないかも」
ノノはリコの横顔を見て言った。
「……でも、早く終わらせたほうが、
あとが楽だよ?」
「そうだね。一緒にやると、集中できるし」
そんな会話の合間にも、
ペンの音は止まらない。
ふたりが手を止めたのは、
ノノのお母さんの
「そろそろご飯できるよ〜、
リコちゃんも食べていってね〜」
という声が届いたときだった。
まだ外は明るいのに、
時計を見たリコが目を丸くした。
「……えっ、もうそんな時間?」
「ほんとだ、時間経つの早いね」
リビングに移動して、
三人で少し早めの夕食を囲む。
食後の片づけを手伝いながら、
ノノがぽつりと声をかけた。
「ねえ、今日……泊まっていってもいいよ」
その言葉に、リコの手が止まる。
「……いいの?」
「うん。お母さんにちゃんと聞いてある。
明日は一緒に買い物行くって言ってあるし」
ノノは指先をいじりながら、
そっと視線を上げた。
「……よかったら」
「……ありがとう。
じゃあ、甘えちゃおうかな」
リコは微笑んで言った。
◇
窓の外はすっかり夜の気配に包まれていた。
お風呂を終えたリコは
ノノに借りたゆるめのTシャツと
ショートパンツに着替え、
まだ少し濡れた髪をざっくりと
ゴムでひとつにまとめていた。
ノノはクローゼットから布団を取り出し、
リコと一緒に床に敷いていく。
シーツを広げる手つきも、枕を並べる動作も
どこか丁寧で、楽しげだった。
「はい、ここが今日のリコの寝床」
ノノが言うと、
リコはくすっと笑って、言った。
「……ノノの家に泊まるの、ひさしぶりだね」
「なんかちょっと、懐かしいね」
ノノも嬉しそうにリコの方を見た。
まだ寝るには早い時間で
リコは布団にごろんと寝転がりながら、
漫画をめくる。
ノノはキャミソール姿でベッドに三角座りし、
枕をクッションがわりに壁にもたれていた。
顔にフェイスマスクを貼ったまま
スマホで動画を見ている。
小さな画面からは控えめな音声が流れていて、
時折、小さく肩を揺らして笑うのが見えた。
リコはページをめくる手を止めて、
ふとノノの方を見上げた。
「ねえ、何見てるの?」
「これ? 海外のおもしろ動画だよ。
犬がソファから落ちるやつ、見てこれ」
スマホの画面を
差し出すように手を伸ばした。
リコは布団に寝転がったまま、
漫画を置いて体をずりずりと寄せると、
顔を近づけて画面を覗き込んだ。
「なにそれ、かわいそう」
そう言って小さく吹き出しながら、
楽しそうに笑った。
リコはそのままごろんと布団に横になり、
天井をぼんやり見つめた。
「そういえばネネちゃん、
夏休みにロンドンに行くって言ってたっけ」
「お父さんに会いに行くって言ってたね」
ゴロゴロしているリコを
見下ろすようにして、
少し楽しそうにそう言った。
顔に貼っていたマスクをめくって外すと、
くしゃっとたたんで
枕元のゴミ箱にぽんと投げ入れる。
そして、折りたたみ鏡を
膝に立てかけるように置いて、
指先でクリームをのばし始めた。
リコは寝転んだまま、顔だけを
ノノの方に向けて言った。
「いいよね〜。
ねえ、海外だったら、どこ行きたい?」
ノノは少し考えるように
視線を上にやってから、
「うーん……パリとか?」
リコは興味深そうに続けた。
「へえ〜。行ったら何したい?」
「おしゃれなカフェとか、
雑貨屋とか行ってみたくない?」
ノノが答えると、
リコはすぐに頷いて、小さく笑った。
「わかる」
リコは口元を手で覆うと大きくあくびをして、
そのままごろんとノノの方へ体を向けながら、
ぼそっと言った。
「……そろそろ寝る?」
「うん。そうだね」
そう言うとノノは、リコの方を見つめて、
ぽんぽんと隣のスペースを叩いた。
その誘いに、リコはふわりと微笑むと、
そばに置いてあった枕を抱えて、
ゆっくりとベッドの上に腰を下ろした。
ノノはタオルケットに潜り込み、
リコの方をちらっと見て、笑った。
「……寝る時も、その時計つけてるんだね」
「うん、なんかいい夢見れそうな気がして、
いつもつけてるの」
リコが言うと、ノノが微笑んで言った。
「……わたしがゴロゴロして
踏んづけちゃうかもよ?」
「……そうだね。今日は……」
リコはヘアゴムを外して髪をほどき
メガネと懐中時計のネックレスを
ベッドの上部の物置スペースにそっと置いた。
部屋の明かりを消す。
室内に、静かな夜の気配が広がっていく。
仄かな月明かりのなか、
リコは仰向けになり、目を閉じる。
ノノは寝返りを打ち、
リコのほうへと身体を向けた。
気配に気づき、そっと目を開け横を向く。
ノノは目を閉じているように見えたが、
リコがこちらを向いたのを感じ取ると、
ゆっくりまぶたを開けた。
微かな明かりのなか、視線が重なる。
リコは小さく息を呑み
──そして、ゆっくりと目を閉じた。
その静かな動作を見届けながら、
ノノはふわりとリコの身体に腕を回す。
何も言わず、ただそっと抱きしめる。
ふたりの額が、かすかに触れ合った。
吐息が重なり合う距離。
夜の静寂に、互いの心音だけが響く。
──そして
懐中時計が、青白い光を優しく放った──
────────✿────────
月森ミナは、
カフェ・ロマールの前を2回ほど通り過ぎた。
そのたびに、窓越しに
陽日リナが笑顔で
接客をしているのが見える。
胸の奥がそわそわと落ち着かなくなる。
ふと時計を見ると、
午後7時10分を少し過ぎたところ。
ラストオーダーの時間まであと少し――。
軽く深呼吸して、
そっとドアに手をかけた。
ドアの鈴が鳴くと、
リナは柔らかく微笑んで、
「いらっしゃいませ」と
少し落ち着いた声で迎える。
「こんにちは」
声をかけると、リナは驚いたようだった。
「ミナっ!」
声が少し弾んでしまって、
慌てて口元を押さえる。
席を案内するためにそっと近づいてくると、
小声で恥ずかしそうに言う。
「びっくりした。
今日来るって聞いてなかったから……」
「サプライズって言ったら……
嬉しいかなと思って」
ずっとドキドキしていた
心臓の音を誤魔化すみたいに、
小さく笑った。
「もう……でも、嬉しいよ」
リナは少し照れくさそうに笑ってから、
店内を見渡した。
「奥の席、空いてるから。一緒に行こ?」
「うん」と答えると、
奥の窓際の席を案内してくれた。
席に着くと、
「ちょっと待っててね!
おすすめのドリンク、あとで持っていくから」
そう言って、軽く手を振りながら
カウンターへ戻っていった。
とりあえず落ち着こうと、
バッグから文庫本を取り出して開く。
でもページをめくるたび、
頭の中は全然違うことでいっぱいだった。
これからしようとしていることを思うと、
ぐるぐる、同じ考えが何度もまわって、
目の前の文字は
ただの模様みたいにしか見えなかった。
リナはドリンクを届けてくれたあと、
またすぐ忙しそうに店内を動き回っていた。
それでもときどき、
こっちをちらっと見ては、
どこか嬉しそうに小さく笑う。
そのたびに、胸の奥がまた少し高鳴った。
◇
閉店時間が近づくと、
リナが席に来て、小声で言った。
「もうすぐ片付け終わるから……
ここで待ってて?」
「……じゃ、ちょっとお手洗いいってくるね」
席を立つと、足元が少しだけ頼りなく感じた。
それを誤魔化すように、
ゆっくりと店の奥へ向かった。
お手洗いに入ると、静かに鍵をかけた。
個室の小さな鏡に映った自分の顔を見つめる。
胸の奥がずっとざわざわして、
呼吸まで浅くなっている気がした。
バッグから
マウスウォッシュを取り出して、口に含む。
スーッとした清涼感が広がって、
ほんの少しだけ落ち着いた。
吐き出してからもう一度深呼吸をすると
少し甘い香りがした。
お手洗いから出ると、
リナはカウンターの向こうで、
もう一人の店員と何か話しているようだった。
柔らかな茶色の髪をゆるく巻いた、
大学生くらいに見える女性は、
片付けをしながら優しく言った。
「リナちゃん、
友達待ってくれてるみたいだし……
あとは私がやっておくから、
もう上がっていいよ」
「……いいんですか?」
「もちろん。今日は頑張ってくれたしね」
彼女が微笑むと、
リナも小さく笑って
「ありがとうございます」と頭を下げた。
それからこっちを見て、小さく手を振る。
「すぐ行くから、もうちょっと待ってて」
◇
「ふぃー、今日も頑張ったー!」
リナが腕を軽く伸ばしながらそう言うと、
「お疲れさま」と、声をかけた。
「……なんか、汗臭かったらやだなぁ。
今日ずっと忙しかったし」
彼女はそう言って、
Tシャツの襟元を指でつまむと、
引っ張って匂いをかぐ。
制汗スプレーに混ざって、
バイト中にはしていなかった
ほんのり甘い
いつもの香水の匂いが漂ってきて、
思わず微笑んだ。
「……少し、散歩しない?
帰る前に、ちょっとだけ」
と言うと彼女は「うん」と頷いた。
夜の空気は、
まだ昼の熱をわずかに残している。
聞こえてくるのは、
遠くの通りを走る車の音だけだった。
「……こうやって歩くのって、
なんか不思議じゃない?」
リナがふいに言葉を漏らした。
「どうして?」
彼女の顔をのぞき込むように問い返す。
「うーん。学校から帰る時と違って、
バイトの後にこうして歩くのってさ、
なんかちょっと特別っていうか」
特別、か――。
そう考えながら少し先を見て歩いていると、
視界の端で、彼女がタブレットを
そっと口に入れるのが見えた。
気づけば足は自然と、
ふたりだけの秘密みたいに静かな、
あの小さな公園へと向かっていた。
◇
公園にある東屋のベンチに腰かける。
風が木々の葉を揺らし、
ふたりの髪をそっと撫でていく。
沈黙が少し続いて、
耐えきれなくなって口を開く。
「……どうしてバイト、頑張ってるの?」
リナは、少し黙って空を見上げた。
「……なんかね。
高校入ったばかりで将来のこととか
まだ全然決まってないけどさ、
できることをやってみようかなって思って」
「……うん。そうやって、
新しいことを始められるのって……
すごいなって思う」
「えへへ、ありがと。
でも、ほんとはちょっとだけ、
不安だったりするんだけどね」
そっと彼女の顔を見つめる。
「……じゃあ、私も新しいこと、
始めてみようかな」
ためらうように――
でももう逃げないって決めて、
そっと手を伸ばす。
彼女の手に、自分の手を重ねた。
指先をゆっくり絡めると、
そのぬくもりがじんわりと広がっていく。
少し俯いて
「……私ね、ずっと前から……」
小さく息を吸い込んで、
そっと胸を上下させた。
それから彼女をまっすぐ見つめる。
声は少し震えていたけれど、
それでもちゃんと続ける。
「……リナのことが……」
と言いかけたその瞬間、
彼女がぎゅっと抱きしめてきて、
ためらいなんて一つもなく唇を重ねてきた。
声が、すうっと飲み込まれる。
やわらかな感触と、
少し早くなる胸の鼓動だけが、
私と彼女を包んでいた。
やがてそっと唇が離れると、
彼女は少し照れくさそうに、視線を外す。
「初めて話した時、言ってたよね。
好きって言うより、
何も言わずにそばにいるのが好き……
みたいな」
リナがそう言うと、
息を吐いて、小さく笑った。
「……そんなこと、覚えてたんだ」
さっきのキスのおかげで、
胸の奥にあった緊張は
もうほとんど残っていなかった。
「……そういうところが、好きだよ。リナ。」
そっと彼女の髪に触れる。
優しく撫でるように指を滑らせて、
そのまま唇を重ねた。
触れるだけだったはずのそれが、
いつの間にかお互いを求めるように
深くなっていく。
やわらかな温もりの奥で、
舌がそっと触れ合った瞬間、
ほんのりミントの味がして、
胸の奥がきゅっと高鳴った。
ふたりはそのまま、
名残惜しそうに唇を重ね続けた。
街灯の明かりのなか、
風がやさしく木々を揺らしている。
やがてそっと唇を離すと、
そのままリナを抱き寄せた。
小さく息を吐き出してから、
耳元に顔を寄せる。
「……ずっと、こうしたかった」
抑えてきた気持ちが、やっと言葉になった。
自分でそう感じた瞬間、
胸の奥がふわっと熱くなる。
リナも私の身体に腕を回し、
そっと抱きしめ返してくれる。
「……全部言っちゃうの、ずるいよ」
そう言った彼女の声は、少しだけ掠れていた。
顔を寄せると、わずかな湿り気が触れた。
少し力を入れて、きゅっと抱きしめると、
心がじんわりと満たされていく。
──この時間が、ずっと続けばいいのに。
ふたりは言葉もなく、寄り添ったまま、
しばらくのあいだ動かなかった。
夜の静けさが、まるでその場だけ
時を止めてくれたように感じられる。
やがて、どちらからともなく身体を離すと、
ゆっくりと立ち上がった。
手は、つないだまま。
夜風がそよぎ、
葉擦れの音がやさしく背中を押してくれる。
歩き出した先に、何が待っているのかは、
まだわからない。
──でも、この夏が、
きっとふたりにとって特別になる。
今は、それだけで十分だった。
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scene.13 「それぞれの夏」
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