こんなの絶対間違ってるッ!
「ククク、漆黒に別れを告げて、波影くん」
「ああ、おはよう」
うん、この時点でわかるよね。もちろん後者がオレだよ?最初の方じゃねえからな?
オレの名前は波影剣中二病くさい名前でテスト用紙に名前を書くときにいまだに悶えている。
余談ではあるが、さっき漆黒に別れを告げてといったのは冷涼華。
言いたいことはわかるよ?こんな名前してなんで男なのかってね?こいつの親が男の娘が好きだったからだよッ!ありえねえ!((半ギレ
まあともかく周りというか世界にはこんなやつしかいないから、はたからどう見ても一般人のオレが中二病扱いだ。・・・なんでだ?ちなみに、こんなやつらが書いた文章を読んで、日常的に翻訳しているオレは国語が得意だ(もちろん中二語だ)
「過去の戦友からお告げを聞いたんだが・・・英雄よ、まだ厨二病を身にまとっているようだな?」
「まとってません」
「過去に天空を駆けるのを我が邪眼でみていたぞ」
「それは何かの勘違いだ」
「我が邪眼がみたのだから見紛うはずはない」
「蝙蝠でもとんでたんじゃないのか?」
「そうか?英雄殿がそういうのならそうなのであろう」
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「それではまた闇が途切れるころに!」
「じゃあな!」
受け入れがたいが道を歩いている人の9割は眼帯をしてて、半分くらいは片腕に包帯を巻いている。もっとひどい人はコスプレイヤーみたいになってる。絶対におかしい。某最も人通りの多い交差点を歩く人が全員、真昼間に、我が邪眼が・・・左腕が・・・とか言い出しそうな服を着ているとでも言ったらいいのか?これはもう一切の情報をシャットアウトして家に帰るしかないか・・・
「ただいま~」
家には誰もいない。一人っ子だし、家族は海外が勤め先で滅多に帰ってこないし。オレに前世の記憶なんてもんはない。これは断言する。絶対ない。・・・・たぶん。覚えている限りはない。だけど明らかになんかおかしいって感じがする。
やっぱりこんなの絶対間違ってるッ!
どうにかして中二語と中二服が普通の言葉と普通の服に見えるような機械でも作らないとなあ