Episode1 ー1〜取り戻した日常〜
遅くなりました、
ようやく更新できた〜(パフパフ
前回のシリアスめと打って変わって日常がスタートします。
是非読んでみてください!
革命から一ヶ月。よくここまで漕ぎ着けたと思う。
国の内政を整えるために現皇帝は過労で倒れるほど働いた。
民の能力者に対する意識改革や軍事税の見直し、戦死者の遺族への対応など、
もはや山のような仕事があった。
今日はバッサムの皇帝としての初セレモニーだ。
レイカと約束していた広場へと向かう。
「遅いよ〜。ほら、早く行こ!」
互いに忙しく、会う時間をとれなかった2人はこのセレモニー休みに乗じて
楽しむことにしたのである。
レイカは13歳、エレンは16歳になっていた。
洗脳の解けた彼女に直接会うのは実は初めてなのだ。
「待て待て、祭りは逃げないぞ。」
「アカネさん待たせたらダメじゃん、ほら早く!」
せっかくの感動の再会なんだから、2人で楽しみなさい。とか言っていた
アカネを何とか説得して2人を合わせたかったのには当然訳がある。
レイカにアカネの事を話した際、お礼を言いたい。と話していたからである。
実際、アカネには支えられてばかりなのだ。
自分からも普段言えない感謝の言葉を伝えておきたかった。
「待ち合わせの時間まであと30分もあるじゃ無いか、さすがに早過ぎるだろ。」
しかしまあ、レイカが楽しみにしていた理由がよくわかる。
豪華な装飾の施された改修工事が終わったばかりの城に、
レンガで造られたアンティーク調の家々。道の両端を埋めるほどの屋台の数々。
どれも施設の中では存在すら知らなかった物たち。
パンフレットを見たレイカが即座に食いつくのも納得がいく。
昼までの任務を終えて夜の待ち合わせ時間になるまで、
エレンも任務が多少雑になるくらいの浮き足の立ちようだった。
「ちょっと屋台を回ろうか。」
エレンがそう持ちかけるのも無理は無かった。
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