1/2
異能の真相に迫る続編!多大な犠牲の果てに、未来があると信じて。
<支配構造体選定に関する報告>
生命体識別 太陽系生命体N型種、ID75惑星知能体
固有国家名「レア帝国」の特異反応源に接触。
今後の選定に遅れが生じる可能性があり、必要な接触だと判断。
特異反応源の統率能力とナンバー2以下の戦力についても
現段階では実戦に耐えるものでは無い。
交戦に向けて大幅な遅延の可能性大。
第一候補の死亡によりプランBにて継続中だが予想外の出来事が起きた。
第二候補の特異反応源を超える反応あり。第三候補として追記する。
ノーマークの反応源だが、既にその素質を持つと判断。
第三候補の成長とその統率能力は目覚ましいものがある。
成長の度合いにより、選定の期間を先延ばしにする事を進言する。
ID75惑星の選定は先の読めない状況になりつつある。
引き続き監視を続行する。
選定監視官長 有崎 いのり
通信機能にデータを送信し、いのりはため息をつく。
「この星の命運は君たちに掛かっているんだよ。」
手に握られた3枚の写真の人間には、世界の運命が重くのしかかっていた。