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3日目 〜馬としゃべって鳥と歌うヤツ

 今日は一日起き上がれなかった。食事の時だけジェイドが執務室から戻る。メリーとマーサは食事の席に一緒に座ってくれない。食堂に行けない時は同席はダメだそうだ。つまらないので、メリーは羊じゃなくて執事だよって歌を歌う。


 なんか気分が上がる。前より声が出てるかも。ネズミの国の姫みたいに、馬や小鳥と歌おうか。妖精的無表情との兼ね合いが難しいか。むしろ無表情が定着するのにしたがって、中身のテンションはどんどん上がっている気がする。元の世界でも、部活や職場の人間関係に疲れてない時には、冗談ばかり言っているタチだった。急にこんなところに来てこんなことになった不安定な精神状態が、顔と中身に上手く分裂しているようだ。マジもの妖精作戦に加え、歌いまくるネの国の姫作戦もストレス解消のために採用しよう。


 小鳥といえば、青い小鳥が部屋に遊びに来た。幸せを運んで欲しい。コウノトリはまだ困るが。みんな試さないだけで、この世界の動物は言葉がわかるんじゃないかな。鳥さんともピピッとチーでYESNOを決める。メリーの歌を気に入ったようだ。メリー本人は不満さを漂わせた無表情なので、念のためセバスチャンに改名する気があるか確認したが拒否された。マーサは淑女な微笑がデフォルトのようだ。


 私は極端な性質らしい。元の世界で生活する上では実現不可能だったが、何日もずーっとしゃべりたくない時があった。逆にテンション上げ上げで(何も摂取していない)、しゃべり倒したい時もあった。イマココ。メリーもマーサも質問には答えてくれるけど、会話は続かない。しゃべりたい。結果、鳥としゃべり続ける痛い子の完成だ。マジものの何かが出来上がりつつある。


 誰かに注意されたのか今夜のジェイドさんはゆっくりお話しモードのようだ。領主業のことも話してくれる。第三王子説はハズレだったかもしれない。でも三男が領主を継ぐか?長子相続じゃないからこその兄弟の確執か。いや考えまい。今は寝るべし。




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