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《 ホムルの報告書 》



報告者 ホムル


 昨日深夜、ジェイド様が少女一名を私室にて保護。名前はマイミィ。身分不明だが、ジェイド様の寵愛が甚だしいので、皆マイミィ様と呼ぶ。


 黒髪黒目、12、3歳。象牙色というかミルクに蜂蜜を混ぜたような肌色。髪は真っすぐで長いが毛先がカールしている。身長はおそらく私より頭二つ分くらい小さい。少年のように手足は細いが胸部はその限りではない。もう少し年長の可能あり。目は大きいが横に長い。猫のように上がっている。鼻と口は小さいが厚みがある。


 身分社会を理解してない。洗練はされていないが、マナーは身についている様子。この国の言葉を流暢に話すが、時折異国語と思われる言葉が混ざる。馬や小鳥などと会話しているそぶりも見えた。卓越した水練の技術を持つ。水辺に住んでいたのかもしれない。馬術は未習得だがすぐに上達する模様。


 独特の家族観を持つ。同じ鍋のスープを飲めば、血縁がなくても家族とのこと。兄の兄は兄であり、友達の友達は皆友達だそうだ。家族は同じテーブルで食事をする必要があり、食べ物の好みを知っておくべきとのこと。彼女は小食で、辛いもの苦いものは好まない。


今後もこの領主館で保護を続ける予定であることをここに報告する。




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