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冬8 〜春に向けてのコンチェルト

 お金を稼ごう!と言ってもあるものしかない。食堂で私はみんなに訴える。米で釣ろう。みんなずっと米を食べたいよね。そのために頑張ろう!


「人は一度、この幸せを知ったら、もう手放したくないものなのです。いつか自分で育てられたらいいけど、今はまだ難しいから……。手に入れるためみんなも協力してください。幸せな明日のために!」



 なんでみんな泣いてるの?「……コのしあわせ」っていいながら。そんなに米が気に入ってたか!これなら春になったら稲の栽培にも協力してくれそうだね!……ってさすがに無理か。


 この領地周辺、森以外基本は荒れ地で茨がとても似合ってる。だから見張りをしててもこんなところまで吹雪を越えて普通の人は来ない。


 カイト達見張り隊の報告によると、茨の花は間引いて一個を大きくし、根こそぎもぐとじゃんじゃん次の蕾ができるとのこと。小さい実は火を付けると崩れやすく、大きくて皮が固い方が長持ちで暖かいらしい。回収し備蓄、使う前に魔法で乾燥する。火が付いたら恐いからだけどカビ生えないかな。行商も考える。


 間引いた花は乾燥してポプリ。臭い。蚊とかに効くようなので、使う分だけ木の籠にいれる。保管は匂いが跳とばないように革袋に入れて。木じゃなくて蔦とか編んで籠が作れたら良いな。腰からぶら下げられるような。女の子達にお願いしたい。ママ達には汎用性の巾着とか作ってもらおうか。館の女物の服、ほどいていいからさ。ポプリ以外にも、布が良ければ売れるんじゃない?っていうか臭くないポプリを入れたい。後に検討案件。マーサ監修、マーガレット主導で行こう。


そういえばメリーはどうしてる?別にいいけど。マーサはこのままここでいいのかな?子供達はここだし、一緒でいいのかな。随分大きい子供達だけどね。


 ウィンド達森の見張りは、土のかまくらを点々と作って動物が入れるようにしてくれた。土魔法?大工見習いが崩れないように坑木?的な木組みもしてくれたらしい。鳥とかリス用の木箱も設置してくれた。なんと気の利く!下部組織というか青年団ウインドだね。良いよ。



 雪の中でできることって何だろうと考えていると、なんと!再び行商に出たヴァイス隊(増員)と一緒に、出稼ぎ楽団員が一時帰宅した。ただの避寒的な感じだったのにきっちり稼いで来た! 素晴らしい。周辺国は豊作で景気がよく、珍しい音楽に食いついてくれたらしい。稼ぎ時だと再出発する前に、疲れを癒してほしい。全員じゃなく報告と上納の為に何人かが楽器を置いて身軽に同行したとのこと。ディーバ姉さんも楽器を預かりお留守番だそうだ。館の楽団員も思う存分演奏できて稼げる、流しの音楽家に心が動いているようだ。良いですよ、身を立てなさいな。上納は軽口だったとは、もう言えない。

 


 もうお金になりそうなこと、思い付かない。錬金術でも出来たらいいけど。……あ、鳥パパの森パワー忘れてた。どうやって使うと良いんだろう。


 植物、果物……あんまり植生変えるの良くないよね、外来種とか。……既に鳥パパが、茨を他にも生やすとか言ってたけど、念のためストップかけよう。この森は、鳥パパ監修の元、ということで!あとは……既存種の品種改良、成長促進。ん~森の魔女といえば薬草、蔦、医術。妖精とかエルフのイメージは……弓、魔法。長寿はいらないな。まあ他の魔法もふわっと適当に使ってるし、まあ緑の力ってそんな感じかな。


 今欲しいのは、良い匂いの花、蔦、護身術、鉄分ってところ。無から有を生まないとなると品種改良?何かの種があれば、ぶっちゃけハイパー改良で何を作っても、無から生んだことにならないってことでいいかな?……流石にマズいか。取り合えず調査だな。


 

 結果から言うと、神殿前の花から花を改良増産。森の蔦から蔦を増産。護身術は、森の木で作った弓ならプロ級の腕ってとこ。短剣も習おうかな。いや、手裏剣がいいか。あ、カンザシ!暗器的に戦う方法をシュバルツに習おう!鉄分は、元々あったラズベリーとくすのきハイパー改良のアボカド。


 隣に住んでるかも知れない、どんぐりをくれる傘好きの人が、大好きな大きな木がくすのきだ。ショウノウとかシナモンの仲間で、しかもアボカドも仲間らしい。まだアボカドを体験する前にそれを知っちゃった私は、あの見た目もあってちょっと食べるのを躊躇した覚えがある。ツーンときそうで。あと、学校に生えてた木、多分くすのきだと思うけど、実がブルーベリーみたいだなって……思っただけ。食べてない。だからその実をアボカドに改良してみた。季節感無視だけど、元々この国は四季のないリゾートだしいいでしょ。


 雪が溶けたら花壇を花だらけにして、ジェイドとお茶を飲みたい。それが家族の幸せの思い出だから、叶えてあげなくちゃ。……だからポプリ用の花は花壇とは別のところに生やさないと。今後も収入源に出来るように孤児院の近くとか良いかもね。今回はこっそり敷地内に植えて、いい匂いに改良して成長促進。断固無からは生んでません。乾燥までして渡したから、子供達も出所は知らないまま。魔法便利!




 この領地のたつきの種は、木工、茨、果物の三本柱で!木工はクロールが担当。茨は実がカイト、花はマーガレットが担当(あ、運命感じた)。果物はホムルとウインド。村のみんなは担当者に力を合わせて一緒に頑張ろう!


 マーサとムジカさんは館の切り盛りで縁の下。ブランシュはジェイドの護衛兼侍従。シュバルツは私の護衛兼護身術の師匠。ノータは侍女兼楽譜係。この冬限定の楽団員達には、楽譜の複写と販売用アレンジを頼む。


 領地の希望の星、行商部隊はスヌー兄とヴァイス。村の若手も隊員だ。……外で恋をして戻って来なくなるかも??


 色々なんとかなってきたし、後は春を待つだけ!何か忘れてる様な気もするけど……?



 


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