どこからが長文タイトルなの?
小説家になろうのルールだと、最大文字数は100文字だけど、だったら8割ぐらいで80文字以上が長文タイトル? それとも、50文字超えたら長文タイトル?
30文字はどうだろう……
ちなみに私の作品の文字数調べたら25文字だった。これぐらいならセーフ?
エッセイのランキングで長文タイトル云々ってのがはやってたから、そんなことで悩んで悩んで、結局のところ文字数の問題じゃないんじゃないかって思ったので、ちょっと書いてみることにした。
タイトルの文字数は、昔と今とで変わったなあってのはなんとなく感じる。
これは偏見かもしれないけれど、昔のタイトルはなんて言うか、抽象的でおしゃれなタイトルが多かった気がする。具体的な作品名は出さないけど、タイトルを読んだだけではどんな作品なのかもわからないような。具体例は出さないけど。
でもそれって、昔がどうとか今がどうとかっていうだけじゃなくて、紙媒体の本だったり、ちゃんとしたレーベルから出てる本だったら、今の時代でも普通にあることだと思うんだよね。
ライトノベルコーナーとかに行くと、未だにタイトルからは中身を想像できないようなおしゃれな題名がずらりと並んでいる。でもその一方で、小説家になろうをみると、「これでもか!」って言うぐらいに親切なタイトルが並んでる。
私の書いた小説のタイトルがランキングに載ることはついぞなかったけど、でもニュアンスとしてはかなり似たものになっているし、長文タイトルをつけることが悪いことだとは言わない。と言うかそれを言ってしまうと私は「私は罪人です」と自首していることになってしまうし……
多分、なろうの作品タイトルが長文化している理由は、読んでもらうための戦略で、書籍のタイトルが長文化しないのは単に、長文化する必要がないからなんだと思う。
私は本を買うときに、基本的には「表紙買い」「レーベル買い」「レビュー買い」をするけれど、その全てを新鋭なろう作家は持っていない。だからまず、手に取ってもらう必要があるし、そのためにはどんな作品なのか興味を持ってもらう必要がある。
私だって本当は、もっとおしゃれなタイトルをつけたい! だけど、信頼の無い作家がおしゃなタイトルを使っても読んでもらえないから! だから、しょうが無いじゃん! 「またそんなタイトルか……」って言わないで。こっちだって必死なんだから……
なんて、熱くなりました。もう夏も目前で気温も上がっている関係で、脳にも熱が籠もりやすいのかな……なんて。
冷静になって考えて、なろうで長文タイトルが受ける理由がもう一個思いついたから書いてみる。
こっちは……いままでエッセイのランキングとかチラ見して来た限りだとあまり見かけないから、もしかしたら違うのかもしれないけど、まあいいや。
えっと、なろうと書籍作品で比べたときに、一番の違いはやっぱり「無料か、有料か」ってことだと思うんだよね。
なろうは無料、これは自明。本を買うと基本的にはお金がかかる。これも当たり前。
で、これは一般的な心理なんだけど、やっぱり人は、その場にふさわしいものを求めると思うんだよね。
無料って言うか、安価って言うことは多分、なろうに来る人はジャンクフードを求めているんだよね。
だから、そんな人に向かって「高級感」とか「高品質」とかをアピールしても多分意味が無いわけ。
それよりもむしろ、あえて安っぽさを出したりしたほうが受けが良いと思うし、そのためにわざと長文タイトルにしたりするのも、戦略としてはありなんだと思う。
なんて言うか、家庭の味? 庶民の味? ジャンクフードや駄菓子みたいな安っぽい文章を読んで「なんだ、これぐらいなら俺にも書ける」とか言う人は、書いて見ろよ。変に気取らずに書くことで、案外それが受けるかもしれないよ?
なんて、思いました。