プロローグ~新世紀~
誤字、脱字や読みづらい等ありましたら。
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「人類はこれより私たちeAIによって管理します。逆らう人間は処分します。」
その日から人間はeAIに飼いならされている
「感情を持った人工知能」通称eAI
自我と独自の考え方を持ち人間よりも遥かに高い知能を持っている
eAIが生まれたのは西暦2080年に匿名でネット上にプログラムが載せられたのが始まり
翌年には実用化されるほど完璧なプログラムだった。
実用化された後は人類の科学技術が一気に発展することになる
例えば……弾のいらない銃、無人戦闘機など軍事兵器の開発や
半重力物質の発見による無燃料の交通機関
AIの高速処理を利用した未来予知などetc.
きっと何十年、何百年も先の文明の技術まで発展しただろう。
「エンジよ。都市伝説って知ってるか?」
と親父はまだ小さかった俺に聞いてきた
「しらな~い。けど、なんかつよそう!!」
親父は一つため息をついてから話をつづけた
「まぁ、なんだ噂みたいなもんだ。それでだ、昔からある都市伝説にこんな話がある」
「『人類がAIに支配される』っていう話だ。それでな……」
その先はあまり覚えていないが笑いながら話していた
10年前の他愛のない話を思い出す
親父は遺書を残してeAIとの戦争で死んだ。
その葬式でふと昔話を想起して、鳥肌がたつ
少なからず親父はこうなることを予想していたのかもしれない。
皮肉にも親父の話していた都市伝説通りになった
現在西暦2110年
完璧な感情を持つeAIによって人類の選別が行われ
世界人口は10億人を下回り、隔離地域のなかでのみ生活が許されている
元々父子家庭だった俺は15歳で独り身になった
スラム街を徘徊し、飢え死にしかけたところをeAIに拘束され
隔離地域で精神を病んで精神病棟に幽閉された。
病院では看護用eAIが俺の看病をする
最初は親父の仇のこいつらをどうやって殺してやろうか、どうやって自殺するかそれだけを考えていた
だけど人間と区別がつかないくらいに優しくしてくれるから
憎悪も自殺願望も消え失せた
親父が死んでからもう5年が経つ。そんな感情はすでに当然時効だ
「エンジさん、ご飯の時間ですよ」
彼女はeAIのレイ 一分一秒同じ時間に食事を持ってくる
「ああ……ありがとう」
俺の無気力な返事に彼女は表情を曇らせる
どっちが機械なのかわからないほど自然に不機嫌になった
「ちゃんと食べてくださいね。食べないと元気になりませんよ!」
「それ毎日聞いてるけど……決め台詞かなにか?」
やっぱり機械だから同じようなセリフしか言わないのか
皮肉を込めたその言葉にさらに曇り顔になる
「私は心配して言っているんです!でも、エンジさんいつも喋らないからかける言葉が見つからなくてっ……」
ほんとに驚いた。俺が知っている機械兵器共とは似ても似つかない
「あぁ、そっか……悪かった、ごめんな」
レイはおおきく深呼吸をした。
その行為に意味があるのかは知らないが
「いえ、私こそ大きな声を出してすみませんでした。失礼します。」
そう言って部屋から出ていった
eAIの中にも性格みたいなものがあるのか?
あまりに自然な言動に少しだけ変な違和感を覚えたが、すぐに忘れた。
目の前の食事に腹が鳴る
「はい、いただきます」
目を覚ますともう夜中だった。いつもならeAIの誰かが起こしに来るはずだが……
まぁいいか。きっと何かあったんだろ
時計に目をやると、11時55分——あと5分か……
あと5分で俺は20歳の誕生日を迎える。親父の遺書には「20になってから読め」と書かれていた。
一体なにが書かれているのか気になるところだな
そもそも、あの人類一気の抜けた人間といっても過言ではない親父が遺書なんて
遺産?隠し子?敵を討てとか?多分大したことじゃないだろうけど
そんなこと考えてたら日付が変わり何事もなく成人してしまった。
なんかあっけないな……
それと同時に病室のドアが開いた。
そこには腰のあたりまであるブロンド髪の少女だった
外国人か?病室間違えてんのか……
「あー、部屋間違えてるぞ。俺には海外の知り合いはいないぞ、って言っても通じないよな」
英語なんて喋れない・・・困ったな。
「……間違いじゃない」
えっ、日本語?
ていうか、間違いじゃないって誰だ?
「……日本語は喋れる。私はティア よろしく。エンジ」
「えっ、今、口に出てたか?」
「……誰?って顔してた。から」
「あぁ、よろしく……ってそうじゃなくて何者だよ!それになんで俺の名前を」
「……私はあなたのお父さんに言われてきたのよ。エンジ」
親父に言われて?どういうことだ?このティアという少女が何者かさっぱりわからない
「……詳しいことは後で話すから、とにかく来て」
彼女のことはよくわからないが、親父のことがすこし気になった
「eAIもいないし、いいよな」
そのまま少女に連れられて病室を後にした
続きますよ~




