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第19話 あべかわ派? 砂糖醤油派?

 クラフト対ハーディのおバカ合戦が決着した頃、明らかに縮んだガンニャムダブルニャーをジーっと見つめているネム。


「ねえ。やっぱりその子、ちっちゃくなってるよね〜?」


「ななな、何を言ってるんだい君は? 途中で大きさが変わったりする訳無いだろう?」


「だってその子、最初は周りの木よりおっきかったのに、今は木よりちっちゃいもん」


「うぐっ!」


 図星を突かれて固まるザムス。


「ハッハー! バレちゃったら仕方ない。そうさ! 僕の作った人形達はあくまで土で出来てるから、土を勢いよく吹き出して空を飛んだり土の固まりを弾替わりに飛ばしたりは出来るけど、当然使った土の分だけどんどん身体から無くなって行くから、そりゃあ縮みもするさー! ハッハッハー!」


「いや、何で自慢げなの?」


「素材が土だからね! いくらでも換えがきくのさ! 脱出!」


 縮んだダブルニャーの上半身と下半身を分離して、先程の戦闘機のような物に乗ってまた森の奥に飛んで行くザムス。


「ま、まだ負けて無いもんねー! ふーんだ!」


 捨てゼリフを吐きながら。


「ホント子供だなぁ。ハア……また待ってないといけないのか〜。もうこのまま先行っちゃおっかな〜」


 ネムが呆れて待っていると、今までのどの人形よりも遥かに巨大な土人形に乗って現れるザムス。


「うわぁ、おっきいね〜」


「ハッハー! どうだい? これが僕の奥の手、ニャオニャオングだ!」


「ニャオニャオ?」


「ニャオ! ニャオングだっ!」


「んと……じゃあそのニャオニャオを倒したら、ネムの勝ちで良いね?」


「ああ、構わんさ! 倒せるものならな!」


 自信にあふれているせいか、何やら口調が変わっているザムス。


「よし! それじゃあいっくよ〜!」


 ニャオニャオ目がけて猛スピードで駆け寄って行くネム。


「させるか! メガ粒子砲!」


 両腕の巨大な指のような部分の先から、また土の弾丸を次々に発射するザムス。


 それを走りながらかわして行くネム。


「そんなに撃つと、またちっちゃくなっちゃうよ⁉︎」


「フッ。心配には及ばんさ。君を倒すには十分だ!」


 頭上から次々に降り注ぐ土の弾丸をかわしながら、遂にニャオニャオの足下までたどり着くネム。


「させるか! シールド!」


 指先だけでなく、ニャオニャオの全身から土の弾丸を発射するザムス。


「シールドって、結局土じゃん!」


 だが、あまりの量に近付く事が出来ず、一旦距離を取るネム。


「逃がさん! ファンネル!」


 ニャオニャオの背中から別の腕がグーンと伸びて来て、ネムを捕まえようとする。


「イヤアッ! 何か気持ち悪い!」


 その異様な姿に嫌悪感を抱いたネムが、更に距離を開ける。


「気持ち悪いとは失礼だなー! 喰らえ! 腹部ハイメガ粒子砲!」


 ニャオニャオのお腹部分から、ひときわ大きな土の球がネム目がけて飛んで行く。


「どっから出しても結局土じゃん!」


「土で出来てるからねっ!」


 立ち止まり拳を構えるネム。


「でやああー‼︎」


 正拳突きで巨大な球を粉々に破壊するネム。


「なんだとぉ‼︎」


 驚くザムス。

 激しい土ぼこりが晴れたそこに、ネムの姿は無かった。


「消えた⁉︎ や、やつはどこだ⁉︎」


「ここだよん」


「何っ⁉︎」


 ザムスが見失った隙に、あっという間にニャオニャオの足下に到達していたネム。


「もういっちょ〜!」


 再び正拳突きでニャオニャオの巨大な右足を撃ち抜くネム。


「ハッ! 愚かな……そんな小さな身体でこのニャオニャオングに攻撃が効くとおぉぉー!」


 ネムのパンチにより粉々に砕け散ったニャオニャオの右足。

 バランスが取れなくなり、ゆっくりと右に倒れ込むニャオニャオ。


「たーおれーるぞぉぉー‼︎」


「バランス良くしてあげる!」


 そのまま右へ跳び、ニャオニャオの左足へ飛び蹴りを放つネム。

 左足も砕けた事により、倒れずに安定するニャオニャオ。


「どう? 降参する? もう歩けないでしょ? まあその大きさで歩けたのか分かんないけどね」


「ハッ! 足などただの飾りだよ!」


 足のつけ根部分から猛烈に土を噴射し、空へ飛び上がるニャオニャオ。


「ハッハー! ここまで来れるもんなら来てみなー! バーカバーカ!」


「もう! ホント子供……」


 空高く舞い上がったニャオニャオを、腰に手を当てて見上げているネム。


「あんな勢いで土を噴き出したら、またちっちゃくなるのに……」


 ネムの想像通り、どんどん身体が小さくなって行くニャオニャオ。


「な、何で向かって来ないんだよー⁉︎」


「え〜? だってネム、そんな高く飛べないし(獣魔装しないと)。待ってたらそのうち落ちて来るかな〜って?」


「そ、そんなのズル……あっ」


 遂に飛行状態を維持出来なくなったニャオニャオが落下する。


「ニャアアー‼︎」


 落下してバラバラになったニャオニャオから這い出して来るザムス。


「お、おのれ……」


 その前に仁王立ちするネム。


「ウグッ!」


「さっき奥の手って言ってたから、もう終わりで良いよね?」


「ま、まだだ! まだ終わらんよ!」


 またも逃げようとしたザムスの前に立ち塞がるネム。


「いい加減に……しなさあぁ〜い‼︎」


 渾身のビンタをザムスに炸裂させる。


「グハアアアアー‼︎」


 空中で激しく回転した後、地面に叩き付けられたザムスが、最後の力を振り絞りネムに訴える。


「さ、最後に……こ、これだけは言わせてくれ……」


「ん? 何?」


「僕の固有能力は砂場遊(さじょうゆ)。土で作り出した物を自由に動かす事が出来る能力だ……ガクッ」


「う、うん。何度も聞いたけど……さじょうゆ……砂糖醤油みたいな名前だね? 美味しそう」


 ネム&ロロVSザムス

 ロロと合体したネムの勝利




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― 新着の感想 ―
[一言] 焼き餅に付けるとおいしいよね 砂糖醤油
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