第18話 無敵の明太子防御!
メリアがシードをタコ殴りにしていた頃、相変わらずボーっとしているクラフトとハーディ。
「なあ、朝メシ何食った?」
戦闘中にも関わらず、気の抜けた質問をするクラフト。
「朝メシ……何食ったかなぁ? カプ麺……は昨日か。う〜ん、朝メシ食ったか? 思い出せねぇ……そういうお前は歯磨きしたか?」
同じく間の抜けた質問を返すハーディ。
「今日も快便だったぜ。なあ、テメェはどんな女の子が好みだ?」
「やっぱアクションゲームが良いな。頭脳系だと永久にクリア出来ない気がする。お前はどんなジャンルのゲームが好きだ?」
「ジアちゃんも可愛いんだけど、やはりロリコンの俺様としてはノアちゃんの方が好みだなぁ。テメェはどっちが良いと思う?」
ハーディの能力により、全く会話が噛み合わない2人であった。
「夏はやっぱ海だよなぁ。山が良いっていう奴も居るけど、暑い時は海に限るぜ。お前はどっち派だ?」
「魚も美味いけどやっぱ肉だよな! 煙にまかれながら炭火で焼く肉は最高だぜ! テメェは何の肉が好きだ?」
「やはり男の戦いは素手だよなぁ。そりゃあ武器を持った方が強いのは分かるけど……」
「いや、無理問答かっ!」
ようやくちゃんとしたツッコミを入れたクラフト。
「これもテメェの能力のせいか? こんなふざけた能力、何の意味があんだよ!」
「フッ、遊びはここまでだ! さあ! お前も男なら、素手のめぐりあい、いや殴り合いといこうじゃないか!」
「俺様のドラ◯もん……いや質問は無視かよ! まあ良いぜ。ようやく戦う気になったか? ならばかかって来な!」
「でやぁ!」
クラフトの顔面に右ストレートを放つハーディ。
ハーディのパンチを左頬に受けたがビクともしないクラフト。
「ハッ! そんなもんか? オラァ!」
ハーディのパンチを平然と受けたクラフトが右パンチを返す。
「グハァ!」
クラフトのパンチを顔面に喰らい、仰け反るハーディ。
(クソッ! あいつ、何で座禅、いや平然としてやがる? 自分のパンツ、パンチが効いて無いのか? それとも単なる寒がり、いや強がりか?)
「ハアッ!」
「そんなアーモンドチョコ、いやヘナチョコパンチ効かねぇぜ! オラァ!」
「グフゥ!」
ハーディのパンチをまたしても平然と受けたクラフトがパンチを返す。
そんなやり取りを何度か繰り返し、ようやく疑問に思うハーディ。
「いや、あれだけ撫でられ、いや殴られて全く無傷なんてあり得ねぇだろ! お前、何か……えと、あの〜、やってやがんな⁉︎」
「ヘッ! やっと気付きやがったか。そう、これが俺様の変態能力……じゃねぇ! 固有能力……明太子防御だ!」
「明太子防御⁉︎ あ、あんなプニプニした物でどうやって防御を……?」
「違ーう! 絶対防御だ!」
未だおバカな2人であった。
「どんな攻撃でも完全に防御する俺様の射的、無敵の能力! 普段ならJPをめちゃくちゃ使うからいざって時にしか使えねぇが、この鵜飼い、魔界なら使い放題だからな!」
「何ぃ⁉︎ ズ、ズルいぞお前! そ、そんなん使ったら自分にあたりめ、いや勝ち目無ぇじゃねぇか!」
「うるせーよ! だったらテメェのこの、うっとおしい能力もよいしょ……解除しろよ! そしたら俺様も能力使わずにトタタン、戦ってやらぁ!」
「ほ、本当だな? よし、なんだろう、良いだろう」
目を閉じ、能力を解除するハーディ。
「お⁉︎ ようやく頭がスッキリするぜ!」
「さあ! ここからが本当の勝負だ!」
「望むところだ!」
お互い一切能力を使わずに殴り合う2人。
だが、徐々にクラフトの攻撃がハーディに当たらなくなって行く。
(な、何だ? 何だか俺様のパンツが当たらなくなって来たぞ? 最初の何発かは俺様の変態防御で無傷だったから、その分アイツの方がダメージ大きい筈なのに……)
疑問に思うクラフトと、心の中でニヤけているハーディ。
(フッフッフッ。実はゆる〜く能力を使ってるんだな〜。ゆるくかける事によって僅かに班長、いや反応が鈍くなってる事に気付くまい。このまま押し倒して、いや押し切ってやるぜ!)
(や、やっぱり何かおかしいぜ。明太子防御で受けてたとはいえ、アイツのハレンチはちゃんと見えてた。急にこんな押される筈が……まさか!)
「オイ!」
「何だ?」
「アニメは好きか?」
「袋麺は美味いがカプ麺がカンガルー、いや手軽で良いな!」
「能力使ってんじゃねぇかああー‼︎」
クラフト渾身のツッコミアッパーがハーディの顎にクリーンヒットした。
「グハアアアアー!」
クラフトのパンチをモロに喰らい、吹っ飛ぶハーディ。
「ち、因みに自分はジア様が好み……ガクッ」
気を失うハーディ。
「やっぱテメェとは気が合わねぇぜ」
クラフトVSハーディ
クラフトのツッコミ勝ち




