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第17話 どんどんゲストが出るよ〜

 腰に手を当てて、海パン姿で倒れているアイバーンに説教を始めるジア。


「何でアイ君はいつもそうなのよ⁉︎ 敵を倒すとこまでで終わってたらカッコイイのにさ! ねえ、変態なの? 本物の変態なの?」


「む⁉︎ 私は変態ではない! 黄金の変態だっ‼︎」


「変態の方を否定しろおおっ‼︎」


 ジアの前蹴りが、アイバーンの腹に突き刺さる。


「ぐふうっ‼︎ ま、まあ待つんだジア! 今はそんな事はどうでもいい!」


 立ち上がり胸のペンダントに触れると、再びアイバーンに服が装着される。

 そして、真剣な表情で話し出すアイバーン。


「私達の元へ帰って来るんだ! ジア!」


「……やっぱり、私、じゃなくて私達、なんだね?」


 哀しげな表情になるジア。


「ジア?」


「さっきも言ったでしょ⁉︎ あたしとアイ君達では住む世界が違うのよ! だから」


「それは分かっている! 私も先程言おうとしたが、今我々の元にはユーキ女王陛下を始めとして、様々な能力を持った……」


 アイバーンが何かを言いかけた時、突如アイバーンの身体が光り始める。


「な⁉︎ まさか時間切れか⁉︎」


「アイ君?」


「とにかく、私達の居るトゥマールまで来るんだ‼︎ そうすれば全て……」


 そう言い残し、アイバーンの姿が消滅する。

 そして光が消えると、そこにはキョトンとした顔のノアが現れた。


「ノアちゃん?」


 ジアを見つけたノアが、状況を訪ねる。


「ジアよ! どうなったのじゃ⁉︎ 敵は倒せたのか?」


「あ、うん。イケメンの男の人が現れて、あっという間に倒しちゃったよ? ノアちゃん、覚えて無いの?」


「あー、うむ。変身しとる間、余の意識は眠っておるようでの。まるで夢を見ていたような感覚なんじゃ。じゃから、ぼんやりとしか記憶が……ん?」


 ジアの言葉に引っかかるノア。


「お主今、男と言ったのか?」


「言ったよ?」


「余は、男に変身しとったのか?」


「うん。もうすっごいイケメンの人がすっごい氷魔法で、あっという間にあのうるさい奴を倒しちゃったよ」


 何故か現れた男性が顔見知りである事を伏せるジア。


「どういう事じゃ? 聞いた話じゃと、確か前回は余に良く似た女に変身したと言うとったが?」



 ノアが不思議がっている中、そのイケメン男子はとある城の執務室に現れた。


「ぐっ! ここは?」


「アイ君⁉︎ もう! どうなってんのさ⁉︎ いきなりアイ君が消えちゃったから、みんなで探してたんだよ⁉︎」


 推定年齢14歳程の、ピンク髪のハーフツインの美少女が、アイバーンに語りかける。


「ユーキ君? そうか……戻って来たのか……」


「どしたの? 何かあった?」


「私も詳しくは分からないのだが、少々懐かしい人物に会って来たものでね」


「アイ君……もしかして死にかけた?」


「いや、三途の川に行った訳では無いよ!」


「そっか。まあ、詳しい話はみんなが戻って来てから聞くとして……さっさと服着ろおおおー‼︎」


 ユーキのトラースキックが、海パン姿のアイバーンのあごを蹴り上げる。


「グハアアッ‼︎」



 そして再びノアとジア。

 ジアが転移の準備をしていると、ジアの服が変わっている事に気付くノア。


「お主、何やら服が変わっておるようじゃが、何じゃそのエロい格好は?」


「エロいゆ〜なっ‼︎ これは魔装衣だよ」


「魔装衣じゃと? さっきの魔装具とやらと関係があるのか?」


「そ。さっきは武器だけだったけど、この魔装衣をまとう事によって、防御力も攻撃力も数倍に上がるんだよ」


「ほお……便利な物じゃのう。で、お主はいつまでそのエロい格好でおるつもりじゃ?」


「だからエロいゆ〜な! 仕方ないのよ。あたしだって魔力を消耗するから魔装を解きたいんだけど、今魔装を解いたらもっと恥ずかしい事になっちゃうからさ」


 元の服がジュールによってボロボロにされた為、脱ぐに脱げないジアであった。


「あれ? そういえばウルちゃんは?」


「おお。すっかり忘れておったわい」


 完全に忘れ去られていたウルを拾いに行くノア。


「まあ、別に放っておいてもいいんじゃがのう、ここで魔獣に食われるのも可愛そうじゃしのう」


 倒れているウルの腹に出来た円形ハゲを見て、ニヤリと笑うノア。


「オイ、ジア! お主、カメラは持っとらんか⁉︎」


「カメラ? あるけど、どうするのさ?」


 何も言わず、ウルの腹を指差すノア。

 それを見たジアも、何も言わずニヤリと笑いながら、胸のペンダントからカメラを取り出す。


 そしてノアがウルの円形ハゲを撮ろうとカメラを構えた瞬間、突如として目覚めたウルが奇声を上げながらノアに突進して来る。


「キエエエー‼︎」


「うおっ‼︎ 危なっ‼︎」


 間一髪でウルのクチバシをかわしたノア。

 しかし空中で旋回したウルがノアの頭の上に降り立ち、クチバシでノアの髪の毛をむしり取って行く。

《ウルズプラック》である。


「や、やめんかー‼︎ 貴様がハゲたのは余のせいでは無いじゃろうがああー‼︎」


「クワアアアアー‼︎」


 単なる八つ当たりであった。







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