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第16話 変人パーティー爆誕!

 ニーナの活躍により、ウロボロス達は全て討伐された。


「さすがです、ニーナさん」


「ヘッ! 俺様だってJPがありゃ、負けてねーぜ!」


「ふ〜ん。なら、回復したら私と戦ってみる?」


「い、いや! 仲間同志で戦うのは良くねぇからな! やめておこう、うん!」


 戦う前から逃げ腰のクラフトであった。


「ナオから話は聞いてるわ。あなたが、魔王ノアールね?」


 そう言ってぐうっとノアに顔を近づけてジッと見つめるニーナ。


「そ、そうですニャン」


「フーン。そしてこの子がウル……」


 同じようにウルをジッと見つめるニーナ。


「ホ、ホウ」


 2人をじっくり眺めた後、真剣な表情だったニーナが一転してニヤケ顔になる。


「キャー‼︎ 2人とも何て可愛いらしい姿になったのー⁉︎ もうナオも入れて3人共、私が一生面倒見てあげるから安心しなさい!」


「おいニーナ……俺様は?」


 仲間外れにされたクラフトがニーナに尋ねる。


「むさい男なんてどうでもいいのよ! あんたはもっと可愛くなってから出直しなさい!」


「うおおー! ウルー! やはり俺様にもリジェネレーションをかけてくれええ‼︎」


「バカ言ってないで、さっさと帰るわよ! またいつ魔獣が集まって来るか分かんないんだからね!」


 そして洞窟の外に出たニーナが、転移魔法を唱える。


「みんな私に触れてるわね? じゃあ行くわよ! 《モーメント‼︎》」


 ニーナの転移魔法により、一瞬にしてダンジェルの街まで戻って来たノア達。


「おおー! これが転移魔法か? 便利なもんじゃのう⁉︎」


「あれ? ノアちゃん、転移魔法知らねーのか?」


「余、余は魔王城から出る事はほとんど無かったんじゃ。偶に遠出をしたとしても、飛行魔法で十分帰れたしの」


「これから人間として暮らすんですから、覚えておいた方が便利ですよ」


「そ、そうじゃの」


「なら、俺様が教えやるぜ⁉︎」


「いや、貴様にだけは絶対に教わらん!」


「何でだよ〜⁉︎」


 嘆き悲しんでいるクラフトを気にする事も無く、こっそりウルに質問するノア。


(しかし、余り人の事も言えんがこのニーナと言う奴、このナリで本当に35なのか? どこからどう見てもガキじゃろ?)


『ホウ。これがニーナの固有能力、肉体操作だ』


(肉体操作? 何じゃそのエロゲーのタイトルみたいな名前は?)


『エロゲゆーな! 肉体操作とは文字通り肉体全てを操作してケガや病気、果ては細胞年齢までも操り、正に不老不死の肉体を作り上げるとんでもない能力だ。だから実年齢は35だが、肉体年齢は正真正銘の10歳なんだ』


(何と⁉︎ いやしかし、何故10歳なんじゃ? 肉体的には20歳前後の方が動きやすいのではないのか?)


『それは単に、ニーナの趣味だ』


(ああ、そういえば変人の集まりじゃったな)


 あっさり納得するノアであった。


『更にこの能力は己のみならず、他人の肉体すら操作できる。だからニーナは剣士でありながら、並のヒーラーよりも優れた治癒能力を持っているのだ』


(何じゃと⁉︎ 他人の肉体も?)


 それを聞いたノアが、ある事を思い付きニーナに質問する。


「二、ニーナとやら。お主の能力の事はウルから聞いた。そこで頼みがあるんじゃが……」


「なあに? 私と一緒にお風呂に入りたいの? 良いわよ」


「言っとらんわっ‼︎」


「俺様も入りたい‼︎」


 元気良く挙手をするクラフト。


「どうやら死にたいようね?」


 クラフトが上げた右腕をニーナがパンと払うと、ニーナが触れた部分からどんどんクラフトの腕が老いて行く。


「うおおおおー‼︎ 俺様の剛腕がああー‼︎」


「ああごめんなさい、頼みって何かしら?」


 クラフトの様子を見て青ざめながらも、勇気を出して話すノア。


「お、お主の能力で、余を元の魔王の身体に戻してくれんか? ああ勿論、戻ったからと言ってもう絶対に人間は傷付けんと約束する! どうじゃ⁉︎」


 右腕をミイラ化されながらも、ノアが元の姿に戻る事に反対するクラフト。


「反対‼︎ 反対‼︎ 断固反対‼︎ ノアちゃんは絶対今のままがいい‼︎ せっかくそんな可愛い姿になったのに元に戻りたいだなんて、世の中の全TS好きを敵に回す事に……」


「やかましいっ‼︎」


「ぐふうっ‼︎」


 ストレングスのかかった裏拳でノアにぶっ飛ばされるクラフト。

 クラフトの変態発言のせいか、リジェネレーションは発動しなかったようだ。


「う〜ん」


 腕組みをして考えるニーナ。


「無理ね!」


「な、何故じゃ⁉︎」


「私の能力は、今ある肉体を操作する能力よ。でもあなた達3人は、リジェネレーションの影響で姿そのものが変化してしまっている。もし仮に私の肉体操作を使ったとしても、その姿のまま若返るか歳を取るかのどちらかよ」


「ぐぬぬぬー」


「やはりそうですか。残念です」


「ホー」


 落胆するリジェネレーション被害者の会の3人に対して、ひとり喜んでいるクラフト。


「やーいやーい! もう諦めて2人共、女として生きようぜ! しかし2人共大きな秘密を抱えたままだと辛いだろう? その点、2人の秘密を知っている俺様はそんな事は全く気にしない! だから俺様と結婚……」


「貴様だけは絶対にお断りじゃ‼︎」

「あなただけは絶対お断りです‼︎」


 ノアとナオの2人からハイキックを食らいダウンするクラフト。


「ぐはあっ‼︎」


 だがそんな中、ニーナがある可能性を示唆する。


「これはあくまで仮定なんだけど、ノアちゃんは正のオーラが尽きるとリジェネレーションが発動するのよね?」


「そ、そうじゃ」


「リジェネレーションの影響で弱体化したのなら、逆にどんどんJPを溜めて行けば元の姿に戻る可能性はあるんじゃないかしら?」


「ホッ⁉︎」


「本当か⁉︎」


「確証は無いわよ? でも現に私やナオの能力みたいに肉体を変化させる魔法がある訳だから、十分可能性はあると思うわ」


 それを聞いたクラフトが、懲りもせずにまた起き上がって来て激しく反対する。


「反対‼︎ 反対‼︎ 断固反対‼︎ ウルは可愛そうだから戻ってもいいが、ノアちゃんとナオは絶対今のままが……」


「あんたはもう死んでなさい!」


「か……かはっ……」


 ニーナに触れられたクラフトが見る見る老いて行き、遂にはミイラのような姿になってしまう。


 そんなクラフトを気にもせず、小さくガッツポーズをして決意を新たにするノア。


「よ、よし! そうと分かれば、明日から人助けしまくるぞい‼︎」


「そうですね。自分もお供します」


『ホウ。当然俺もな』


「フフッ。新生勇者パーティー誕生ね」


 完全ミイラ化したクラフトが、何とか手をあげる。


「と、とりあえず……お、俺様だって……協力はする……ぞ……生きてたらな……」


 その後クラフトは、ちゃんと元に戻してもらったそうな。







エロゲーとは関係ございません。

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