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流血  作者: 五十猫
3/3

嘘吐きの箱庭

表に見えるもの全ての名詞に「偽物の」が接頭してる

「偽物の」言葉、「偽物の」感情、「偽物の」笑い

「偽物の」声色、「偽物の」「偽物の」「偽物の」、、、


全部捨てよう

それらはみんな、僕の世界には不要だから

邪魔なものを取っ払った良好な視界で

僕は僕の道を見据える

それ以外に何もない、未完で完璧な

自分だけの箱庭で

自分だけの空間で

真白でそれでいて昏い、この狂った世界で

僕は静かに目を閉じる

それが正しい事だと

自分を騙して欺いて裏切って


嗚呼、目覚めたら、

「ぜんぶ夢だった!」って、そう言いたい。


陽はまもなく昇る。昇ってしまう。

目蓋に閉ざされた眼球がぎょろぎょろ動く

願う。祈る。神頼む。

目覚めたら、この昏い世界が、

少しは明るくなってますように


果たして次に目覚めたとき、

この目に最初に映るのは何か?

それを知るのが僕は怖い。

ただ、何も変わっていなかったらその時は、

祈るだけじゃなく、動いてみようか。

僕が目を開くと――――――――…

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