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流血  作者: 五十猫
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死?っていやそれ何?

始まりがあるものには必ず終わりが来るから

大好きなあの子も嫌いなあの子も

優しい先生も小煩い先生も

かわいい妹も生意気な弟も

それから自分を愛せない僕も

いつか必ず終わる時が来る


幾ら金持ちだってそれなのに不幸せだって

幾ら貧乏だってそれでも幸せだって

「今」がどんな形であれそれであなたがどんなに満たされていようがいまいが

いつか必ず殺される

「時」に殺される

皆殺される


「死」は絶対でそれは今までのどんな奴にだって覆せない

医療手術?は?それは先延ばしただの「延命」

治った病がどんなものであれあなたは必ずいつか死ぬ

過去の権力者は「死」を恐れた

怖いものなど何も無くなった筈の者が最期まで恐れた存在それが「死」

あなたもあの人も先生もあの子もそれから僕も

死神の鎌を恐れるしかない

ってそれほんと?


死ぬって何?

呼吸が不可逆的に止まること鼓動が不可逆的に止まること瞳孔が光に反応しなくなること

死んだらどうなる

僕らはどうなる

僕らのこの意識はどうなる

今までいろいろ選択してきてこれからいろいろ選択していくこの僕の僕らの僕達皆のそれぞれひとつの「主観」はどうなる

前を向いて歩いてきたつもりだが道が途切れたらどうなんの


「いのちはだいじ」

って小学校で習う

ほんと?ねぇほんと?それ

なんで?なんでそんな言い切れる?

ほんとにいのちがだいじなものなら

にほんにはなんで「しけい」があるの?

「だいじ」だろ?「だいじ」なんだろ?

「いのちのおもさ」は同じなんだろ?

おかしいじゃん矛盾してんじゃん

いのちをそまつにしてんじゃん


オトナタチの矛盾は置いといて

「死ぬ」って結局よくわからん

じゃあ「死なない」って何か考えてみようか

永遠に?永久に?

家族が友達が顔見知りが知らない人が街が都市が国が世界がさいごに宇宙が全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部まとめて0に無に皆無に還ったその後もずっとずっとずっとひとりであなたひとりでぼくひとりで糸冬わらないいい終わらないいのちをえんどれすないのちを享受し糸売けけけけけるのなら享受し続けるとしたら終わらないつまらない代わり映えのないそんでもって孤独で退屈で光のないそんな日々が続くって事になるけど

そんな日々ってなにそれ?生きてんの?死んでるの?

心が想いが感情が

ゆらゆらゆらゆら揺れるから

僕ら生きてんだちゃんと生きてんだ多分

じゃあ、なにそれ?生きてんの?死んでるの?

何にも無いなら揺れる?揺れない動かない心は

んじゃあ生きてんの?いや死んでるよなそれ?

じゃあ何か?僕は僕らは僕達皆は生きてんの?

「死」があるからこそ生きてんの?

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