表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
spade.  作者: 龍巳
11/12

最後の光

「これで終わりか。」



ミコトは笑った。


目の前でカズヤが倒れていた、きっと『おにーさん』がMeirを倒したのだろう。


ホタルもリトも倒れている。

ピクリとすら動かない。



「っう゛……」



ミコトだって立っているのが限界なのに、自分の魂がこの世界に縛られているのにはきっと理由がある。



自分を見てくれなかった両親を、


自分を信じてくれたホタルと、


自分を守ってくれたリトを、


自分に笑いかけてくれたカズヤを、


自分を愛してくれた人を、


自分が憧れた人を、


そして、自分と同じ気持ちだった兄を、



1度でいいから。




「守り抜きたかった。」



一筋_____、



涙がぽろぽろと零れた。

カズヤにはチホが居る、まだ彼だって楽器をやっていたいだろう。

ホタルは話し足りないくらい色々な話をしてくれた、面倒だとか言ってたのに。

リトは最後までぎくしゃくしてた、でも優しかった、気を使ってくれて、痛すぎるほど優しかった。


リュウ…clownは憧れの存在だった。強くてかっこよくて、とか…そんな単純な理由だった。

だけど憧れるには十分過ぎた。

彼は大きすぎたのだ、存在が。



「イザ、ナっ…」



兄の姿は霞んでいた。しかし微かに笑っているようにも見えた。



「しにたくない。」



目の前が霞んで、光に包まれたまま彼は地面に落ちた。

次で終わり

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ