ヴァンパイア
ファンタジーだけではなく、現代社会を舞台にした小説で出てくる事のある種族の一つ。
バンパイヤ、ヴァンピールなどの呼び名が存在する。漢字では吸血鬼。
1.現在のヴァンパイア像
・容姿は人間と全く変わらず、男女共に美形である
・コウモリのような黒い翼を持ち、基本的に出し入れは自由
・身体能力が非常に高い
・人間の血を吸って生きている。女性、特に乙女の血が好み
・血を吸った相手を自身の眷属にする能力を持っている事が多い。能力の発動は任意で行えるものと強制的に発動する物とで分かれている
・上記の眷属には幾つか種類があり、自分と同じ吸血鬼化するか、あるいは若干能力が劣化した吸血鬼化するか、意識を奪って洗脳状態とするかのどれかである
・コウモリや狼に変身する能力がある
・魅了の魔法や能力に長けており、その能力を使って獲物を魅了して自身の住処に連れて帰る事が多い
・その性質から「夜の王」、「不死者」等の二つ名で呼ばれる事もある
・非常に弱点の多い種族である。陽光・ニンニク・十字架・聖水に弱く、鏡に映らないなどは一例で、多い時には20近い弱点を持っている事もある
2.ヴァンパイアの来歴
西洋の文化では、死者は基本的に火葬では無く土葬するものである。
これはキリスト教の神話に由来する。
昔の死亡判断は現代と比較して曖昧な部分が多く、土葬後に死者が蘇ったとされる事例が幾つもあった。
その死者の蘇りを、怪物の仕業と捉えた人々が生み出した存在が人の血を吸う怪物「吸血鬼」である。
生まれた頃の吸血鬼は今のような存在では無く、幾つかの変身能力と、血を吸うという要素以外の特殊な能力は持ってはいなかった。
この怪物の噂は、土着の他の怪物の伝承を取り込みながら徐々に広まって行き、最終的に現代の「吸血鬼」としてのイメージが出来上がったとされる。
そうして出来上がった「吸血鬼」は、海外ホラー小説「吸血鬼カーミラ」(1892年 レ・ファニュ著)、「吸血鬼ドラキュラ」(1897年 ブラム・ストーカー著)や映画で幾度と無く描かれ、それらのイメージが日本のファンタジーにも引き継がれて行った。
以上でヴァンパイアについての説明を終える。
一点、この文章に書いた内容はあくまでも現在のヴァンパイア像と、そのヴァンパイア像の由来を記載しているのみで、それ以上の事を語る物では無い事を覚えていてほしい。
※非常にどうでもいい事だが、カタカナ表記は表記揺れが多く「ヴァンパイア」と「ヴァンパイヤ」と「バンパイア」と「バンパイヤ」が混在して検索の障害になる事案が発生したりする。
この種族で検索を書ける場合、漢字表記の「吸血鬼」が最も無難かもしれない。




