魔物
ファンタジー世界において、人間が生きる為に戦わなければならない存在、それが「魔物」だ。
1.現在の魔物像
・概ね、「現実世界に存在しない動物」は「魔物」と称される。例えば、「狼」は「動物」だが、「ホワイトウルフ」という動物がいたらそれは「魔物」となる事が多い。
・魔力を体内に宿している事が多い。後述する「コア」等は、その魔力の動力源とされる事もある。
・殆どの場合、通常の動物よりも身体能力は向上している。また、魔法を使う魔物もいる。
・含まれる存在は非常に多岐にわたり、場合によっては「魔族」との差が殆ど見られない事もある。
・「コア」、「魔核」、「魔石」等と呼ばれる臓器を体内に持っている事がある。ほぼ心臓の代替品で、これを抜き出すと魔物は死亡する。
・ファンタジー世界には度々、冒険者と呼ばれる職業が存在する。彼等は魔物を狩り、手に入れた爪や牙、皮等を売って生計を立てている。
2.魔物の来歴
まずそもそも、魔物とはゲームにおける「ザコ敵」である。
ゲーム内で主人公に倒され、資金と経験値になる存在、それが魔物だ。
呼称自体は古くから存在し、モンスター、怪物、化け物、妖怪、それら空想の産物の別称として魔物という呼び方があった。
様々なゲーム内で、「魔物」と言う存在が「ザコ敵」として描かれる事が増えて、少しずつ「魔物」は「ザコ敵」という記号へと変化して行く。
しかし、日本ではゲーム小説と揶揄された様々なライトノベルの大量出版を皮切りに、魔物は少しずつ「ザコ敵」から「ファンタジー世界に存在する空想上の生物」として、幾つかの要素を付けられながら先祖返りをして行ったのだ。
以上で魔物についての説明を終える。
一点、この文章に書いた内容はあくまでも現在の魔物像と、その魔物像の由来を記載しているのみで、それ以上の事を語る物では無い事を覚えていてほしい。