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魔族

魔族。悪魔とも呼ばれる、ファンタジー世界での敵種族。


1.現在の魔族像


 簡単に言えば、魔王※1に従う種族、あるいは魔神※2を崇める種族である。

 複数の種族を纏めた総称である場合が多く、その場合、内包される種族が非常にバラエティーに富んでいて説明ができない。人型の怪物から、獣型の妖怪、偉大なドラゴンまで全てを包括して魔族と呼ぶ事もあれば、一定以上の知能を持った人型の怪物のみを指す場合もある。

 また、単一の種族を指す場合もあり、この場合は人間に近い容姿で肌は褐色か青色、山羊の角や黒い翼、尻尾の生えた種族が描かれる事が多い。が、これらも一定ではなく、角は角でも牛や羊の角が生えていたり、翼が無い事もある。

 他、上級魔族(グレーターデーモン)下級魔族(レッサーデーモン)などのように、魔族間で階級が明確に記載されている場合もある。この場合、上級・下級で強さや容姿が明確に分かれており判別がしやすくなっている。


 魔王・魔神に従う設定上、ほぼ確実に人間と敵対している。

 一方で変わり者も多く、種族としては敵対しているが、個人レベルでは人間の事は割とどうでもいい、あるいは好意的な視線を寄せている者も多い。


 国家体形はほぼ(ファンタジー世界の)人間と変わらず、魔王を頂点としてその下に多数の貴族が存在し、一般魔族を纏める君主制・貴族制を構築している事が多い。

 同時に「力こそ正義」という能力主義の世界でもあり、魔王の座は戦って勝てば奪い取る事ができる、という内容が作中で示唆される事が多い。

 その為か、上の立場になるほど戦闘力が高く、王族や将軍、側近、貴族等の上位層は、人間の中でも最上位の戦闘力を持った存在が協力・命懸けでようやく勝てるくらいの存在である。


2.魔族の来歴

 言葉自体はインド神話、ゾロアスター教に存在する。

 インド神話の魔族は、インド神話の神々と敵対する存在で、人間とは直接関係性を持たない存在だ。

 ゾロアスター教の魔族は、人間を悪の道に誘う「悪魔」に近い存在であり、魔王・魔神に仕える種族としての魔族とは大きくかけ離れている。

 これらの種族が、現在のファンタジー世界に登場する魔族の原型と呼べるかと言うと、正直なところイメージが違い過ぎる、という結論に至ってしまう。


 さて、では魔族とは何なのか。

 ファンタジー世界においては、「魔王」の存在が最初にあったとされる。

 ゲーム・漫画における敵役の最上位の存在、言わば「ラスボス」に対し、神と敵対する存在である「魔王」という呼称が使われたのだ。

 その言葉が、様々な作品を経る内に、「魔王、つまり王様がいるのだから、統べられる種族がいる筈だ」という考えが生まれる。

 その考えが形となったのが「魔族」だと私は予想している。

 魔族はある意味、日本のファンタジー界隈におけるオリジナル種族だと言える。


 以上で魔族についての説明を終える。

 一点、この文章に書いた内容はあくまでも現在の魔族像と、その魔族像の由来を(独自解釈だが)記載しているのみで、それ以上の事を語る物では無い事を覚えていてほしい。

※1

魔族を束ねる王。立場的には人間世界における「国王」と同じ認識で問題は無い。

基本的に人間と敵対しており、人間の天敵とも言える。

人間側はこの魔王を倒す為に様々な手段を講じる。

主に勇者を魔王対峙に向かわせたり、異世界から勇者となる人間を呼び出したり。


※2

魔の神。現実世界においては破壊神と呼ばれる存在に近い。

破壊や滅びを生業とし、放っておけば世界を滅ぼそうとさえする、巨悪とも呼べる存在である事が多い。

作品によっては、魔神が国を作って魔族を束ねているケースも存在する。

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