オーク
オーク。ファンタジー世界では敵役として出現する事が多い。
1.現在のオーク像
・太った直立歩行する豚、あるいは人に近いが非常に醜い容姿
・会話はできるが知能は低く、難しい事は理解できない
・そもそも会話が行えず、知能が殆んど無い場合もある
・性格は粗野で乱暴。また、性欲が非常に強い
2.オークの来歴
オークという名前を持つ生物は二種類存在する。
一つはイギリス最古の物語「ベーオウルフ」に登場する。主人公ベーオウルフが戦う敵役に対し、「オーク=ナス」(※1)という比喩が用いられている。
もう一つは海の怪物として。オルカ(シャチ)を由来とし、固有の生き物を指すのではなく海の怪物を示す総称として使われていた。
どちらの言葉でも、特定の種族を指すわけでは無く、また現在のオーク像には当てはまらない。
現在のオーク像は、ロード・オブ・ザ・リング(邦題:指輪物語 著者:J・R・R・トールキン)に出現するオークから取られている。
作中に出てくるオークは、敵役が、捕らえたエルフを改造して造った種族とされている。
人に似た容姿だが非常に醜く知能も弱い。また、日光に弱い。しかし繁殖力が強く、屈強な肉体を持っており、使い捨ての兵隊としては優れている種族となってしまった存在達だ。
ほぼ、現在のオーク像と変わらないと言っていいだろう。
豚の容姿のオークが出現するようになったのは、上記のオークがファンタジー世界の一種族として様々なゲーム、映画、小説、漫画に出現し始めた頃、とあるゲームの解説書でオークの姿が豚の容姿として描かれ、そこから広まったとされている。
以上でオークについての説明を終える。
一点、この文章に書いた内容はあくまでも現在のオーク像と、そのオーク像の由来を記載しているのみで、それ以上の事を語る物では無い事を覚えていてほしい。
※1
「オルクスの死人」を意味する。オルクスはローマ神話の神で、死を司る神である。