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夏生詩集

惚けた月

作者: 夏生

朝に月が

真ん丸の月が出ています

朝日に照らされて

こちらを見ています


青い空に真っ白な穴が

あいているみたいです


うっかり眠ってしまって

引っ込むタイミングを

逃してしまったような


恥ずかしそうな顔で

こちらを見ています


朝日ってきれいですよね


月が言いました

ゆっくり朝日に

照らされたのは

久しぶりだと


感慨深げです


引っ込まないと

いけないのですけれど

もう少しだけ

朝日を


朝日とともに空に

浮かんでいたいので

もう少しだけ


月はうっとり朝日を

見ながら言いました


あの、はじめまして

私は


月が朝日に向かって

話しかけた途端

ぱっと消えてしまいました


透明のベールをまとった夜が

月を連れ戻しに来たようです


月は朝日に何を

話したかったのでしょう

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