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#0 ◆プロローグ 「電脳世界の歴史」◆

残酷な描写ありにしたのは、今後の保険とでも思ってください。

あくまで高校生が考えた物語です。

「これは法律が――」や「こんなことありえねぇよ」といった文句は一切受け付けておりません。(アドバイスであるなら構いません)


 ――電脳世界エレクトリック・ワールド


 それは情報網(インターネット)の世界でしかなかった情報体(データ)の世界。

 近年、この空間へ干渉(ダイブ)することができることが発覚した。

 あくまでその世界に“入り込む(ジョイン)”訳ではなく、“干渉する(ダイブ)”という段階だが。

 具体的に例を挙げよう。

 今まで電子機器を通した通話は一体一、大型電子機器(パソコン等)の機能として複数の通話はできた。しかし、区切られている二次元の空間では、そこまで多人数での通話はできないのが基本だった。

 それを二次元から三次元へ転換したことで、なんと普通に会話しているような感覚になる。

 要するに、電脳世界で間接的存在化(デフォルメ)された通話対象と、直に会ったような感覚で通話ができるようになったのだ。


 そんな世界的に見ても素晴らしい技術を搭載した機械が発表されたのが五十年ほど前。

 メカニズムは、機械が人間の持つ脳波「ブレイン()ウェイブ()」通称BW(但しこの通称は一般的ではない)を読み取って行動原理を解析、その情報体(データ)間接的存在化(デフォルト)された存在(アバター)に反映することで、まるで普通に出会ったかのように感ぜられるのだ。


 付けられた名称は「vision(幻影) reflecter(反映機)」。

 当時は人が一人入るので精一杯な大きさの密閉式カプセルで、機能も多人数専用通信機器とされていた。


 最初に、コードが多量に付いたメガネのような形の画面を持ったレンズが、カプセルの実験体となった人物に付けられる。

 レンズに映ったのは、解像度の悪いアバター。動きが気持ち悪いほどにカクカクし、実験体の思考の読み取りが不正確、その動きの反映も鈍かった。加えて値段も随分と高額が付いてしまったといったデメリットばかりが一般人の耳に入っていた。


 一時これは使い物にはならないと言われてもいた。が、なんと今となってはサングラスや眼鏡のように、眼前にレンズを通して手軽に使えるタイプが普及し、値段も祝い事の時などに求めやすいくらいまで下がった。

 パソコンや携帯端末などのような旧型電子機器の機能まで追加され、あっという間に過去の大手機械企業を抜いてトップに躍り出てしまったのだ。

 

 この偉業によりトップに立ち続けた「electric(電気的) future(未来) maker(製作者)社」。

 だがこの会社は、四十年前に工業間で禁句の会社となった。

 その理由は、BWの乗っ取りだった。

 脳波を読み取る機能が小型化されるまでは良かった。

 しかし、小型化されたがために「間接的攻撃体ヴァーチャル・ウィルス」の攻撃を防ぐプロテクトが薄くなっていたことに気付かなかった。

 この存在により、脳波を読み取るはずの機能が全く逆のことをしでかした。


 人間の脳波に干渉したのだ。


 この発端は、電脳世界を通した本人体感型のシューティングゲーム。

 ルールは、ゲームは範囲を指定し、その範囲内でのみ、まるで自分が従来のシューティングゲームの主人公にでもなったかのようにただのプログラムである敵を撃って倒していき、指定ライフが無くなるまでのスコアを全世界で競うといった、新鮮かつ単純なものだった。

 種類は様々。西洋風であったりマフィアのような奴らであったり。

 中でも人気だったのは、ゾンビが大量に現れるホラータイプだったが、そのゾンビに扮したウィルスがある青年に攻撃し、意識を刈り取った。

 青年は眠ったまま意識が未だ戻らず、家族はその回復を待ち続けているそうだ。


 「ヴァーチャル・ウィルス」とは四十年前から現れたウィルスのことで、情報体であるがために形がない。

 誰が作り出したかも分からないこのウィルスはメールや通話で伝染し、ただ人間の脳波に干渉し、「洗脳コントロール」して「支配者マスター」の思うように行動を操るという、なんとも危険なものだった。


 この事件に全世界の人間は電脳世界、それだけでなく近代的通信機器を放棄し、旧型に乗り戻した。

 人間は電脳世界に恐怖を覚え、エレクトリック・フューチャー・メイカー社(EFM)は活動停止を命ぜられた。

 これが歴史に名を刻んでしまった事件「エレクトリック・パニック」だった。

 それからすぐにこの事態を打破すべく、アメリカの提案から全世界に特殊部隊の結成を指示された。

 我らが特殊部隊「EWSP:electric world special police」が結成されたのだ。

 単純どうのこうのと言っている暇はなく、ウィルスが自身を構成している情報を破壊する武器「bug(欠陥) existence(存在) canceller(消去機)」通称“ベック”が開発された。

 私が最初に視認したウィルスは、黒紫色をした煙のような姿であった。

 奴らは決まった形を持たない、浮遊情報体だったのだ。


 ベックは銃のような形状をしており、タイプは様々なのだが、基本的に現存する銃を基に作られた。最初はハンドガンを模して作られた。

 通常、ベックの放つ弾丸は空のフォルダだ。

 なぜそんな単純なものをと疑問に思うかもしれないが、所詮敵は情報体だ。

 放つ弾丸(フォルダ)に「触れた情報体を強制的に保存する」とプログラミングしておけば、れっきとした武器になる。

 そのフォルダに全部は入りきらないため、部分部分で捕まえていくのが基本となる。


 味方に当たってもそれはアバター、また作りなおせる。むしろ味方がウィルスに感染しそうな時の緊急回避にもなっている。どうやらウィルスは破壊されたデータからは洗脳できないらしい。

 捕まえた情報体は圧縮して本部の専用消去機に送信、これでウィルスは消えるのだ。

 このシステムはすぐに配備され、これにより世界のウィルスは駆除されていった。




 それから五年後、ウィルス専用セキュリティーの作成、マスターの特定の手段も見つかり、ヴィジョン・リフレクターは再開発された。

 安全が確保された電脳世界へ足を踏み出し、更に五年と経った今となっては世界は高度なエレクトリック・ワールドという技術を有効活用している。

 あの恐怖は払拭され、電脳世界はどんどん身近なものとなっていった。

 我々EWSPは、監視役としてこの電脳世界の安全を確実にするという任務を課せられ「エレクトリック・パニック」は幕を閉じた。

 未だ電脳世界にはびこるウィルスを駆逐し、マスターを特定し、逮捕することが、これからの我らの仕事になるだろう。


 ――日本EWSP士官著「電脳世界の歴史」ヨリ――

どうも、学生作家の紫苑です。

これはまだ小説ではなく、あくまで世界観説明とでも思ってください。

こんな世界を今後書いてゆくので、どうか温かい目で見守っていてください。

私の描く電脳世界を、楽しみにしていてください。

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