とある雨の日
はい、宣言していた2作目です。
というか前作を放置なので完結させられないのが悔しいですが……
この小説はそんなことには絶対にしません
「ハァ……ハァッ……ついてねえ!」
土砂降りの雨が降り注ぐ。
その雨は少年──神原 竜也──の肌に痛いほど突き刺さり竜也の皮膚は赤く悲鳴を上げていた。
雨に濡れた髪は額に張り付き目にかかる。
竜也は雑に髪を掻き揚げ、視界がよく見えるようにした。
だがそれも意味はない。
この激しい雨ですぐに髪の毛は落ちて、竜也の視界を遮る。
「鬱陶しいなぁ!もうコンビニで傘買うか!」
乱暴にカバンのチャックを開け中をガサゴソと探し始めた。
がさごそ、がさごそ……
「財布が……ない……」
ってことは朝からないのかぁ……。
よく点検するんだった……。
自分の悪い癖だと竜也はため息をついた。
竜也は急ぐあまりよく色々なことを忘れる。
例えば今回の様に学校へ遅刻ぎりぎり。
急ぐあまりに弁当を忘れあげくに今の状況である財布を忘れる。
悪く言えば二つのことを出来ない。
よく言えばただただまっすぐなのだ。
「あー……いいかぁ。家まであと少しだし」
雨で景色が霞み、先を見渡すことができない。
だが所々なじみのある物を見つけ家までどの位か竜也は計算した。
服は肌に張り付き、もう竜也の体はびしょぬれだった。
張り付く服が気持ち悪くて竜也はその場で身じろぎする。
だが完璧に張り付いており、もう離すことが出来ない。
諦めて竜也はまた通学路を帰ろうとする。
だが……
──ニャ~──
竜也の体がピタッと止まる。
そしてすぅとゆっくりと目を閉じて今の声を聞き漏らさないように、耳を澄ませる。
肌に当たる雨などもう竜也の眼中にはない。
声を探し当てることだけに集中する。
──にゃ──
「こっちか!」
竜也は導かれる様に声のする方へと足を向けた。
まずは物語の初めですね
まだぜんっぜん進展してないです
とりあえずこれから発展していきますよとキリッ
まぁプロローグみたいなものでしょうか?
この作品が皆さんに読んで頂けるよう、また誠心誠意書いていこうと思います
それでは!