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一週間前
「レテには伝えてある。問題はないはずさ、彼は与えられた仕事は間違いなく熟している」
「はあ……それ以前の事のような気がしますが、いいでしょう。……さて、時間は有限です。効率よく進めましょう」
「いやあ、それにしても心躍るなあ!! 悲願が叶う瞬間に立ち会えるなんて……!!」
「ははは、同じ事を教授も言っていましたよ。『奇跡は我が手にッ』って」
「奇跡、奇跡か……。しかしこれで我々も『神域』へ足を踏み込むわけか……」
「はああ、いいぜえ!! やっぱり最高の気分だ!!」
「はいはい、お喋りはそのくらいにして下さい」
男が芝居がかった調子で大きく手を広げた。
彼らの前には積み重なる死体の山がある。服を全て脱がされ、無造作に置かれたその姿はまるで人形のようだった。糞尿や肉が腐敗していく悪臭さえなければだが。