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孤独のアスラ  作者: 名無 空


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9/10

帰宅後

短くて申し訳ない




 拠点へ帰ってきた俺は、今日仕込んだばかりの畑を注視していた。


 見逃すことの出来ない程大きな変化が畑で起きており、どういうことなのかと疑問を抱く。



「芽が、出てる……?」



 今朝植えたはずの種芋が、もう発芽していたのだ。



「早くないか?? なぜ、原因が……?」



 浴光育芽をした種芋なので成長速度は速いはずだけれど、それを考慮しても発育速度が速すぎる。


 種芋の品質が良かったから? でも吸収する栄養素が無ければ成長はしないよな……?


 環境的には普通の……いや、まてよ――ここは聖域内で、神による結界に守られている。普通とは全くかけ離れた異質な領域だ。


 神の力を受けた大地が普通なはずがない。


 土に豊富な栄養素があるのでは?と考えた。




―鑑定眼―

『聖土。状態:神聖化 品質:最高

聖域に存在する土で、窒素、リン酸、カリウム等が豊富に含まれ、カルシウム、マグネシウム、ホウ素等、バランス良く――』



「うおっ、土だと思ったらせ、聖土? それに神聖化……?」



 今朝のような情報による頭痛は起きなかったが、予想以上の情報量にトラウマが蘇りそうになる。


 気を取り直し、更に神聖化へ鑑定眼を発動する。




―神聖化―

『☒☒☒によって変化した物質、または生物の状態。常に浄化され、健康状態になる』



 ん? 判読不能な個所があったが、神聖化の字面からして神とかそんな所か?

 ふむ、そうなるとこの聖域内の物質全てが変質していると考えたほうが良いか?


 と言うか俺自身はどうなんだろう? この身体は創造神によって作られた物だし、生物的に不自然なはずだ。




―鑑定眼―

『……error、error――閲覧不能な項目が検出されました…………情報の取得に失敗。隠蔽された情報の開示を終了し、現在のステータスを表示します――


―アスラ・カウス―


Lv1 種族:御子


年齢:0歳


状態:神聖化 空腹


H 30

M 32


体 11

力 10             

守 10             

速 10             

器 10             

魔 10             


スキル

操蟲Lv1 原始魔法Lv1 鑑定眼Lv1――



総合戦闘力 61P 


称号 始祖


獲得経験値 33/2000EXP.


概要

 当個体は☒☒☒により創り出された御子であり、人類の始祖である。基礎能力は貧弱だが、それを補う恩恵を☒☒☒から与えられている。

 当個体は☒☒☒☒☒☒に接続する能力を持つ☒☒☒☒☒☒と繋がっており必要な知識を授けてくれる。』




「……は、エラー?」と予想していなかった警告に戸惑ってしまった。


 色々と変化していて気になるところが多くある。

 しかし、鑑定眼でも見れない情報か……


 鑑定眼で新たに確認できた情報は種族、年齢、状態、概要だが――



「やっぱり俺にも神聖化の状態があったか」



 俺は出生が特殊なので、【鑑定眼】で何か分かるか鑑定してみたわけだが思った通り状態の欄に神聖化が表示されていた。


 

「それにしても、鑑定すればするほど、気になる名詞が出てくるんだが……」



 謎は深まるばかりで一向に先へ進めない。



「細かい事は一旦後回しにして、気になるところだけみよう……そういえば体力も上がってたな」



 遂にMP以外の数値が上がったことに感動する。


 まだ三日目だが、日々探索を続け森の中を歩き回っていたおかげで体力が強化されたのだろう。

 この調子で他の数値も上がって欲しいところだ。


 そして一番気になるのは概要だろう。



「……ここも文章が虫食い状態になってて重要そうな部分がわからん」



 しかしある程度の考察は可能だろう。

 転生神から聞いた話では、この身体は創造神により創り出された身体である。

 そのことを考えると判読不能な個所は神に関係する情報なのではないかと予測できる。



「何かに接続する能力がある誰かにサポートされているか……」



 思い当たる節は幾つもあった。


 前世でどんな生活を送っていたか分からないが、普通そこまで知っているかという細かな知識を思い浮かべることが出来る。


 ただ、突飛もない事柄に関してはいくら考えても頭に思い浮かばないので、この【誰か】が必要な情報を精査してくれているのだろう。



「まるで無口な専属秘書が付いているみたいだ」



 判読不能な部分も俺だから予測できたものであり、他にも鑑定眼持ちが居たら読み取るのは難しいかもしれないな。


 秘匿されているという事はそれだけ重要な情報だという事なのだろう。藪を突いて蛇くらいならまだいいが、鬼とか出てこられたら対処できん。



「あまり詮索するのも良くないか」と独り言ち思考を切り替える。



 大分話がそれたが今重要なのは畑の状態だ。


 今朝植えたものが既に芽を出している。これは土の状態が神聖化なのと品質が最高だからなのだろう。


 成長速度が速いという事は、それだけ大量の作物の収穫を見込めるということである。

 同じ場所での連続栽培は連作障害を起こす原因だが、幸い聖域は広いので場所を変えながら栽培していけば問題は無いだろう。問題は――



「――種芋作りが課題だな」



 現状で扱えるMP量が多くないので一日に一個作るのが限界だと思っていた、今朝までは。



「疲れているが今夜は少し作業してみるか……」



 今朝初めて種芋作りをした後に発見した特性を利用しようと思う。

 枯渇ギリギリまでMPを消費した状態で数十分ほど休憩すれば、MPを最大まで回復できるという特性を生かし、複数回種芋作りをしてみようと思う。


 MP枯渇方法としてリンゴチップスの作成と種芋作りで迷ったが、越冬の際に食料が無くて餓死するのは間抜けすぎるので、当分の間は種芋増やしをしていくつもりだ。



「言うてじゃがいもも全部で二十個しかなかったし、全部種芋にするのにそんなに日数は掛からないだろう」



 寝る前に頑張って三つ、種芋作りをしたとしても一週間くらいで終わってしまう作業だ。


 それ以外にも魔法でやりたいことが思い浮かんでいるので、やはりMPの上限値を上げる事を考えていきたい。



「やっぱりレベル上げしたいよなあ……」



 今日仲間がかなりの数増えたので、明日本格的なレベル上げをしてみてもいいかもしれない。


 因みに急激に従魔が増えたので名前などは考えられていない。



「今後さらに従魔も増やしていくし、名前付けに関して考えないとな……」



 今後の予定を考えながら食事を摂った後、種芋作りを繰り返していき夜が更けていく。






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