表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独のアスラ  作者: 名無 空


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/10

検証と探索



 槍やナイフを持ち数分間周囲に生物の気配が無いか様子見をした後、小屋の入り口がある正面方向の森に歩みを進めていく。


 多分だがこの広場の範囲内に生物が居ないのは、張られている結界の効果ではないかと予想した。



「この広場結構広いけど、直径200m位はありそうか?」



 安全地帯が広い分にはうれしい限りだ。


 とにかく蟻でもミミズでも何でもいい、虫を探し出してスキルを使用したい。

 この世界にはどんな生物が居るのだろうか? 魔物も居るみたいだし不安だけど好奇心もかなりある。


 そうして結界の境目であろう場所まで来た。

 恐る恐る外へと踏み出したが、感覚的には何も起きず少し拍子抜けした。


 木の幹や草の影など軽く見てみたが中々生き物が見つからない。



「んー、こんな大自然でも案外虫とか見つけられないものだな」



 もしかしたら結界の効果の影響かもしれない?



「もうちょっと結界から離れないと見つけられないのかな……」



 ちょっとまだ怖いところだが、森の探索も進めていかなければならないのも事実。

 今の俺には時間に余裕もないしな、ここは一層気合入れて行こう。



「最悪この槍とナイフを投げつけて結界に退避するしかないか」



 遭難状態である現状を考えても最悪の事態も想定して動くべきだろう。

 そうして少しづつ森の中へ進んでいく、来た道が分かるように槍で地面に線を引きつつ木の幹にナイフで目印を付けながら慎重に。


 振り返ってみると結界のある広場が木々の隙間から辛うじて見えるくらいまで進んできた。


 暫く進むと木々から聞こえる葉擦れの音のほかに微かに川の流れる瀬音が聞こえてきた。



「おお!?水場が近そうだ! 水辺には色んな動物が寄ってくるだろう」



 期待と不安を胸に進んでいくと想像していたよりも壮大な景色が広がっていた。


それは最初は大きな湖かと思ったのだが、しばらく進むと横幅の広い大きな川であることが分かった。



「うわぁ、こりゃデカいな」



 絶景である。あまりの迫力に自然と言葉が漏れる。



「動物なんかも水を飲みに来るだろこれ」



 下手したら横幅が一キロメートル以上はある。 

 川原が百メートル程あるだろうか。良くは見えないが浅瀬になっている場所だけでも百メートル以上はありそうだ。


 上流の方に視線を向けると大きな滝になっている箇所が見えた。



「あっちもいずれ探索したいな。」



 川原には大きな石がゴロゴロと転がっていたので、転がっていた流木を使って裏返してみた。


 するとそこには巨大な蟻の大群と蟻に攻撃されているダンゴムシが居た。



「うわあ!? メッチャいるぅ!」



 とっさに距離を取り観察してみる。どうやら多数の蟻がダンゴムシを狩っている最中のようだ。



「しかし中々大きくてエグイな」



地を這う蟻の大きさは十センチはあるだろうか?そんなのが列をなして死骸となったダンゴムシを運んでいた。



「嚙まれたら普通に皮膚が裂けそうだな」



 噛まれた時のことを考え軽く身震いをする。



「だがこの位距離を取っていればこちらに反応はしてこなさそうだな」



 ならばこちらはスキルの確認をさせてもらおう。


 先ほど試した壺召喚は魔力不足で発動しなかったが、今回使う魔蟲支配は発動してほしい所。

 確認したスキルの概要によれば他の生物を支配、つまりは使役することが出来るはずだ。


 早速行軍する大きな蟻の1匹に向けて魔蟲支配のスキルを使ってみた。



《魔蟲支配》



 すると列から外れこちらに向かってくる蟻が一匹。


 少し身構え観察していると俺の足元で止まった。


 こちらを窺うように頭を向け触覚くねくねと動かしている。



「おおお、スキルが発動しているのが分かるぞ!」



 こちらから蟻に向けて魔力の管を伸ばしているような感覚で、魔力を送り込んでいるのが分かる。



《支配可能、ブラックアントを使役しますか?》



「!?っ」



 急に頭の中で浮かび上がるイメージに心臓がきゅっとなる。



「び、びっくりした……」



 スキルの効果だろうか、使役するかしないかの選択肢がステータスウィンドウの様に表示された。


 ともかくこれを了承した、すると――



-no name-


Lv3 ブラックアント


状態:使役中


H 20

M 5


体 9

力 17

守 9

速 7

器 6

魔 5


スキル

噛みつきLv1 蟻酸Lv1 超個体Lv5



「おお!――」



 そこに書かれていたのは使役した魔物のステータスであった。


 名前が無く状態が使役中となっていて種族の欄がブラックアントとなっているな。レベルは3なのだが全体的なパラメーターは低く、力の数値が突出して高かった。蟻の特性が反映されてるようだ。



「ブラックアントか、こんな蟻でもスキルが三つもあるんだな……」



 所持スキルの数で負けていることに少しショックを受ける。



「まあ、最初から強い魔物とかの相手をしなくて良かった」



 今使役したブラックアントは昆虫型の魔物なので知性などは感じられないが、スキルの効果かこちらの意図がブラックアントに伝わり思った通りの動きをしてくれるようだ。



「スキルの扱いを手探りで検証しなくていいのは地味に助かる」



 またスキルの検証などは今後必要だとは思うが確認はこの程度にしておこう。



「一旦拠点に帰って安全な広場で詳しい事は確認するか」



 無事スキルが発動して良かった。




(^^)d

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ