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孤独のアスラ  作者: 名無 空


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10/10

四日目

あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。




 四日目の朝、日が昇り少し冷たいが心地よく頬を撫でる。


 昨日は結果的に五匹のブラックアントが従魔になり、合計八匹の魔物が従魔になった。この調子で今日も従魔を増やしていこうと思う。


 それに結局昨日は四つ目の種芋を作った時点で魔力が枯渇してそのまま意識を失った。



「今日も頑張ろう」と朝食を摂った後、今日の探索の準備を始める。



「一晩経った畑もどのくらい変化してるかなあ」



 畑の様子を見に広場へ向かう、その間レイギ達とも顔を合わせ状態を確認する。

 今日はレイギ達には沢山戦闘してもらう予定なので、万全の状態で探索へ出たいからだ。

 なにはともあれ先ずは畑へ来てみたのだが――



「――おお! 育ってるー!!」



 昨日の朝に植えて丸一日経過した畑には、すでに数十センチに伸びた茎が十数本も伸びていた。



「あ、芽かきしてない――」と思ったが、今から芽かきするにしてもかなり育ってしまっているのでこのまま育ててみることにした。

 植え付けた土が聖土なので、栄養価的には問題は無いと判断した。

 因みに土寄せはしっかりと行った。



「いやー、成長速度が速すぎてうっかりしてたな……じゃがいもの大きさはどうなるか分からないけど、小振りなやつがいっぱい採れるのも悪くないか」



 後は少し畑の拡張と、昨日作った種芋を植え付ける作業をした。

 作業が終わり畑でやることもやったので、今日の予定をまとめてみる。


 今日やりたいのは、レベル上げだ。

 もちろん従魔を増やしていくのも並行して行えば、それだけ経験値の獲得スピードも上がっていくのだが、何をするにもMPを結構使うので早期にMPの上限値を上げてしまいたい。そうすれば今後の生活も楽になっていくだろう。


 それにある程度ブラックアントの従魔を増やせたら、他の魔物も使役していきたいと考えている。

 今日はその候補となる魔物が何か居ないかも調査していきたい。



「今日も忙しくなりそうだ。本格的な集団戦闘も初めてになるだろうし、頑張らなくちゃね」







 という訳でレベリングの為、今日もレイギ達の案内によりブラックアントの元へやってきた。

 とはいってもコロニー本体ではなく、狩りに出ている少数のグループを狙い、離れた所へ来ている。



「いくら従魔の数が増えたとは言えリスクは極力抑えたいしな、安全第一で進むぞ」



 狩りに出ているブラックアントは中々逸れることは少ないが、それでも稀にギリアの時の様に四~五匹単位で逸れている一団がいる。


 こちらの方が数的に有利なので比較的安全に狩りをすることが出来るだろう。



「よし、最後の一匹は倒さずに残しておいてくれ!」



 そう従魔たちに指示を出し、戦闘の準備をする。


 安全第一とは言え、通常戦闘を想定した練習を兼ねて、今回は奇襲戦法ではなく正面から仕掛ける。

 集団戦闘に慣れていない段階なので徐々に慣れていきたいからな。


 ブラックアントの集団は全部で五匹、こちらは八匹なので数を上手く利用する。


 能力的にレイギとギリアが頭一つ抜けているのでそれぞれ一匹ずつ相手してもらい、その間に二匹で一組になって二対一で戦ってもらう。


 その様子を全体を俯瞰して見えるように、少し後方から魔法で支援しする。



「よし皆良い感じだぞ!」そう声を掛ける頃にはレイギとギリアの戦闘が終了していた。



「流石だ! 続けて厳しそうなところを援護してくれ」



 それから二匹を倒したところで、残しておいた最後の一匹を従魔にした。



「みんな、この調子で次も頼むぞ」



 それから逸れたグループを見つけ出し、同じように数の有利を利用して経験値を稼ぎ仲間を増やしていった。

 途中レベル5のブラックソルジャーアントに遭遇して、レイギを主体に物量で抑え込み、弱ったところで仲間にした。


 そんなこんなで狩りと従魔の増強を続けていたら時刻は昼過ぎ。

 本日の成果が討伐した魔物が丁度七十匹で、新しく従魔にした数が十匹だった。



「なかなかいいペースで増えてるな」



 従魔が増え、着実に経験値取得の効率がアップすることに喜び、順調に増えていく従魔達に満足しつつ拠点へと帰還した。







 毎度お馴染みのリンゴ採集をしつつ拠点へ戻ってきた俺は畑の手入れを始める。



「成長が早いと思ってたけど、まさかもう収穫できるとはな」



 最初に植えたじゃがいもの葉と茎が茶色く枯れ、収穫の合図を出していた。

 植えてから一日と半日くらいか?流石に驚いた。



「ここの土だったら本当になんでも育てられそうだ」



 再び土に鑑定を掛けてみたが特に状態も変わっておらず、神聖化の影響で連作障害を起こす心配もなさそうだった。



「これなら今後食料に困ることはなさそうかな?」



 しかも今回、芽かきをしていないので収穫量も多く見込めそうだ。



「早速収穫してみよう!」



 株元から数十センチ離れた所から土を掘り起こし、じゃがいもを傷つけないように掘り出す。

 そうすると土の中から出てきたのは自分の大きな拳よりも更に一回り大きなサイズのじゃがいもがゴロゴロと出てきた。



「おおー!?すごいなこりゃ」



 大量に出てきたじゃがいもに興奮しつつ「これ全部掘るのキツ……」と独り言つ。

 流石に大変だったので従魔達に収穫を手伝ってもらうことにした。



「葉っぱが枯れている株の下にあるじゃがいもを掘り出してくれ」



 指示に従いブラックアントたちは器用に土を掘り起こし次々とじゃがいもを収穫していく。

 そうしてすべて掘り終え、出来上がったじゃがいもの山を前に放心してしまった……



「……これ、百個以上あるよね」



 小さな物は無く、巨大なじゃがいもがおよそ百個以上収穫できた。



「従魔の食料も考えたらいっぱい採れるのは嬉しいな」



「そういえば」とこの大量の収穫物を保管する場所が無い事に気が付く。



「完全に失念していた。まさかこんなに早く収穫できるとは思わなかったからな……一旦、魔法で簡易的でも貯蔵庫を作るしかないか」



 困ったときは魔法で解決しようと思い、家の北側に貯蔵庫の建設を構想する。



「貯蔵庫だし大きめに作ろう」



 先ず最初に土魔法で土を盛り上げるように山を作る。

 そして山の形を綺麗に整え竈の入り口を作る様に中の土を掘り出す。

 この時土魔法で地面や壁面を崩れないように圧縮していく。

 そうしてできたのは大きな竈状の貯蔵庫だ。



「扉は無いが突貫にしては中々良いじゃないか」



 勿論まだまだ改善の余地はあるが、一旦は貯蔵庫の出来に満足した。

 それから休憩しつつ「今度は普通に竈を作りたいな」と構想を膨らませる。


 というのも作物を保管する上で、状態良く長期間保存するには木炭が必要だと思ったからだ。



「やりたいことが尽きないな」



 MP回復を待つ間に、少し早いが晩飯を摂りながら色々と計画を立てていくのであった。






 それにしても従魔が増えたな。

 そんなことで今日のレベリングで増えた経験値を確認する。



獲得経験値 511/2000



 元々経験値が33貯まっていたが、七十匹も倒してプラス478も増えていた。



「やっと四分の一か、500も稼いでるのに……2000って大変だなあ」



 しかし、従魔も増えてきたのでレベリングの効率も上がっていくと思うのでそこまで悲観はしていない。



「今日の狩りでレイギ達もかなり強くなったしな」



―レイギ―


Lv13 ブラックアント


H 66

M 17


体 32

力 56

守 34

速 37

器 29

魔 17


スキル

噛みつきLv3 蟻酸Lv1 超個体Lv5


総合戦闘力 205P


獲得経験値 6/80EXP



 例にレイギのステータスを見てみたが、元々俺より強かったのが更に強くなり、タイマンしたら絶対適う相手ではなくなってしまった。


 そして増えてきた従魔全員に名付けをするのは大変だと思った俺は、突出した力を持つ個体だけに名付けをしていく方針にした。

 とはいってもレイギ含め、全体的にレベルアップしているので将来的に見たら全員誤差の範囲だと思う。



「レイギとギリアは初期メンとして思い入れがあるから特別ではあるけどな」



 そんな意を汲んでか、俺の指示が無い時はレイギやギリアを中心に行動しているように見える。

 今日の狩りの中でも、後半の戦闘では指示を出すまでもなくうまい事連携して狩りをしていたのだ。



「まだ当分はレイギとギリアを中心に団体行動をしてもらうとして……そろそろMPも回復してきたし、作業に戻るか」



 MPが回復したのを確認したらまた従魔達に指示を出す。

 木炭を作りたいので、素材となる木を伐採してきてもらおうと思う。



「じゃあこの聖域の外に生えている木を一本伐採してきてくれ。伐採できなかったり、運べそうになかったらある程度解体した状態で運んできてくれ」



 レイギ達の顎の力やスキルを考慮して出来ると判断し森へ送り出す。

 その間俺は、貯蔵庫を作った要領で竈を作成していく。



「二回目だし土魔法のコツも段々分かってきたな」



 竈が出来上がる事には送り出したレイギ達が戻ってきており一本の樹木を二つに分けて運び込んでいた。



「流石だお前たち!」


「「「「「カチカチッ!」」」」」



 しっかりと俺の指示を遂行したレイギ達は嬉しそうに顎を鳴らした。


 それから運び込まれた木を加工する。

 生い茂る葉と枝をレイギ達と一緒に取り除いていく。

 俺は魔法で木材の加工にはどの属性が良いか試しながら、レイギ達は屈強な顎を使いながら作業を進めていく。



「よし、今日はもう遅いしこのくらいで終わりにしておくか」



 木材の大きさをある程度揃えられたので作業を終わりにする。



「みんな今日もありがとう、明日もよろしくな」



 そう従魔達を労い、最後の魔力を水瓶に水を溜めるために使い切る。






閲覧感謝です。

前回から間空きましたが少しづつ執筆しているので気長にお待ちください。

数字とか辻褄が合ってなかったら後で修正します。

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