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4 夜の国
フォルトは仲間の狼に襲われ手負いだった。
狼男は狼になれず、町をさまよっていた。
何かの門を見て、おかしいと感じた。
夜が来るのが早い。
いくらなんでもこんな朝から夜になるなんて。
フォルトは門に近づいた。
投げナイフが頭上から降ってきた。
フォルトはバク転して、足で撥ね飛ばすと、カウンターのごとく、投げた相手に跳ね返った。
フォルトは光線を発射。悪魔が現れた。
「私どもはここを守る門番です。何人たりともここを通すことは出来ません。」
集団で襲ってきた。
フォルトは囲まれたので、爪を大きく魔力で作り、繰り出した。
悪魔が消滅していくが、肝心の悪魔を召還している者がみえない。
「あなた、強いわね。」
「女王。」
「一度顔を見せてちょうだい。」
悪魔の中のデーモンが言った。
「お通りください。ここの土地を仕切る女王がお待ちです。」
門がゆっくり開いた。巨大な門だった。